【映画】「奈緒子」(2008年公開)は、ひたすら走る雄介役の三浦春馬さんが全て

200万部の人気コミックが、映画化されると聞いたのは、遥か昔のことです。

ビックコミックスピリッツ(小学館)を読んでいた頃、「奈緒子」は欠かさず読んでいました。

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ハラハラ、ドキドキとは違う感覚の作品。青春スポーツものにある暑く苦しさは残るものの、どこか爽やかななのは、主人公・雄介の走る姿が全てでした。

三浦春馬さんが亡くなった後、映画「奈緒子」を猛烈に見たいという衝動に駆られて、Prime Videoで視聴しました。

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とにかく走るマンガ「奈緒子」の世界観を映画にしたらどうなるのか!

原作のタイトルがなぜ「奈緒子」だったのだろうと、ずっと考えていました。

「雄介」ではなく、「奈緒子」だったことにこの作品の肝があると思います。

長崎で走るのが大好きな少年、雄介は、父親を海の事故で亡くしてしまいます。

その事故は、海に落ちた奈緒子を救うというエピソードから始まります。

雄介が成長し、短距離から長距離に種目を変えて、仲間と高校駅伝の全国大会を目指す姿。

そこに、関わる奈緒子の存在。ラブストーリーとは違う関係性。

人物関係の描写やストーリーは映画や原作コミックを読んでください。

ポイントは、とにかく走る、走りまくるシーンが続出する映画です。

雄介という天才的なランナーが軸でありながら、駅伝チームですから、仲間もライバルも走りまくります。

雄介役の三浦春馬さんが、軽快に走る姿が凛々しくて、美しいという点が最高です。

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長崎の架空の島が舞台で自然と青春が交錯して成長していく

陸上の中でもチームスポーツに該当するのは、リレーと駅伝の2種類だけと言ってもいいでしょう。基本は、個人スポーツなので。

都会を舞台にせず、静かな街を前提にして描く、青春スポーツモノは、人を引き寄せます。

特に、セリフは少なく、ひたすら走っている映画・コミックでしたから。

実際は、雄介がオリンピックのマラソンで金メダル獲得というストーリーまで続くのですが、私は、この高校駅伝編が最高に素晴らしいと思っています。

やはり、仲間と一緒に走り、襷をつないでいくというのは、日本人の琴線に触れるものがあります。

一人でもコンディションが悪かったり、結果が出せずブレーキになると、チームとしては負けてしまうスポーツです。

一方で、絶対的なエースが一人いるかどうかで、チームの士気に影響が出ます。

雄介がいたからこそ、彼への反発とリスペクトがあって、仲間も一緒に頑張っているから感情移入しやすいストーリでした。

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走り続けるって簡単だけど、誰かと一緒に走るって尊いもの

私個人は、駅伝レースを走ったことも、長距離レースに参加したこともありません。

ただ、陸上部に在籍していたので、仲間のため、サポートをしたり、大会運営の補助を手伝った経験からすると、一人では苦しいのに、仲間と一緒に頑張る姿には感動しました。

世の中のスポーツの中で、シューズとウェアさえあればできるとい点で、ランニングは簡単だと言えるでしょう。

ただ、一人で自由に走るのではなく、誰かと一緒に目的を持って走るというのは、レースであれ、練習であれ尊いものです。

お正月に開催される箱根駅伝があれほど盛り上がるのは、テレビ局の力もありますが、明らかに、選手個人と仲間、関係者を背負ってタスキをつなぐ展開があってこそ、順位の変動などの勝負以上に心を揺さぶられるわけです。

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映画「奈緒子」の中で走る雄介と三浦春馬は同一化していた

2020年、俳優の三浦春馬さんは自ら命を断つという形で人生を終えてしまいました。

その背景や理由を探ることは、様々なメディアや個人がやっているので、自由にしてください。

私は、映画「奈緒子」の中で、ただ走る演技を続ける、若かりし頃の三浦春馬さんが、爽やかで、清々しくて、ジェラシーを感じないほど素敵だった印象が強く残っています。

雄介と三浦春馬さんが同化していたような気がしてなりません。

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安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。