サードプレイスをつなぎ、拡げるコネクターを目指している、安斎輝夫です。
サードプレイス・フェス2020のスケジューリングをする上で、大事にしていたポイントがいくつかありました。オープニング後とクロージング直前のイベントです。
スタートダッシュの勢いと空気感を作る枠と、エンディングに向けて整える枠だけに、誰に、どんな内容のコンテンツを使ってイベントをしてもらうのかは重要です。
福島だいすけさんが、オープニング直後に、民泊・半農半ライター生活を話してくれると決まった時点で、私は安堵感でいっぱいでした。
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福島さんの朴訥とした話し方に溢れる優しさがいい!
サードプレイス・フェスのオープニングイベントでは、テンションを上げて、全力を出し切った私としては、その後に任せる人は、落ち着いた話ができる魅力的な人がベストだとわかっていました。
それだけに、リアルなイベント会場からつないで、スタートした福島さんの静かで、朴訥とした話し方に溢れる優しさが心地よくてたまらなかったのです。
イベント予告動画を撮影した時点で、この未来は見えていました。
予告編の時点でも、私は最高に気持ちよく話ができています。
副業解禁・複業時代だけど、全てがイケイケでなくてもいい!
コロナ禍の中で、今年のプランが大きく変わるしかなかった人はたくさんいます。
福島だいすけさんも、埼玉県比企郡ときがわ町に、古民家を改修した、民泊「ほっこり堂」をスタートさせて、インバウンドで日本に訪れる外国人をターゲットにしていたそうです。
都会のアクセスの良い場所ではなく、自然に溢れてゆっくりと過ごせる場所に足を運んでもらい、楽しんでもらいたいと考えていたそうです。
民泊だけに拘らず、自分の経験を活かせるライターの仕事をしつつ、他にも地域だからできる仕事として、養鶏も始められた福島さん。
ものすごい高い目標を立てて、収入アップや、スキルを高めて、というアゲアゲな思考ではなく、ダウンシフトなスタンスが、今の日本に、もっと認められてほしい価値観だと感じています。
福島さんは、若い頃はバリバリに働き続ける男だった!
福島だいすけさんは、若い頃は、バリバリにITのメディア系で働いていただけに、ハードワーカーだったのは間違いありません。
その限界を感じて、ダウンシフトの道を選択していくプロセスは、何度、伺っても、私たちが1つの仕事、会社の中で、競争を続けていくスタイルからの卒業というイメージでした。
人間は、複数の生業を持っていた存在なのだから、ちょっとずつの仕事を複数持てればいい。
この切り替えこそが、今の福島さんの原点なのでしょう。
自然あふれる環境の中で、ゆっくりと過ごして生きていく、働いていくというのは、忙しないまでの都会の生活とは全く異なる世界です。
「5歳の頃の本来の自分に戻れた」ダウンシフトな生き方を語る
「できることを増やす、できる人を増やす」という福島さんの人生や屋号の事業ドメインも表す言葉です。
シャカリキな都会の生き方から、ダウンシフトな生き方にシフトチェンジした点について、詳しく語ってくれました。
とにかく、地域でできるさまざまな仕事や活動をされている話に、参加者・視聴者は引き寄せられていくのを感じました。
複業家として4年目の福島さんは、今の自分のことを「5歳の頃、本来の自分に戻れた」という言葉でわかりやすく話を進めていきます。
東京から1時間ちょいなのに、70%が山林というときがわ町の中で、マーケターとして働いていると、1つ1つの事業、仕事を解説していきます。
こんな働き方、生き方があるのだと誰もが驚きながら、集中して耳を傾けていました。
何もない贅沢
忙しくて、ザワザワしている日本人からすると、この価値観は稀有なものだと感じられるものです。
副業や複業に感じる、緊張感のある忙しさとの対極なスタイル。
田舎の価値を伝えるキーワードが「ほっこり」という福島さんのフレーズがしっくりとします。
1万人しかいない田舎の町を、自身で楽しみ、それを伝える役割のライター活動も継続されているのが、絶妙なバランスだと感じます。
どこでも活かせるポータブルスキルを持って、地方・地域の中で暮らしながら、複業をして生きるのが、心地よさを与えてくれています。
養鶏業もスタートしていることは、今回のイベント前に、福島さんのnote記事を読んで、驚かされました。
民泊事業がコロナでダメージがあって大変なのかもしれないという心配を飛び越える、新しい展開を着々と進めていたことが秀逸でした。
参考にした「半農半X」の世界
「半分は自給できる農業をして、残り半分は、自分がワクワクすることをやりましょう!」という世界観を実践している福島さんは、『半農半Xという生き方【決定版】 (ちくま文庫)』塩見直紀さんの著書と考え方に触れたことがポイントだったと語ります。
無我夢中になれることを大切にしながら、ゆったりと生きていく、ダウンシフトな生き方を聞いていると、自分のシャカリキな毎日を見直してみようと思える内容でした。
誰もが、自分のスキルを高めて、収入をアップして、もっと良い生活を、という競争に追われる都会の生活では味わえない世界。
地方なら、3万円ビジネスを5個やれば生きていける。
スモールなビジネス・仕事を複数組み合わせていくことは誰にだってもできるのではないでしょうか。
都会のサラリーマンから、地方の個人事業主で生きる、福島だいすけさんのスタイルが誰にでもオススメするわけにはいきませんが、一度、ときがわ町に足を運んで、ゆったりと過ごすのは、最高の贅沢なのではないでしょうか?
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。