動画の時代、YouTube全盛期なのだから、サードプレイス・フェスにもコンテンツとして加えようと企画の初期段階で考えていました。
人気YouTuberをお呼びできれば、参加者も爆発的に増えることは期待できた半面、サードプレイスらしさを感じられない設計になるのは想像ができました。
本来、自分の得意分野を持っている方が、YouTubeにチャレンジしている姿を語ってもらう、新しい自分の伝え方、見せ方を実践している方の話を聞こうと決断して、社会保険労務士の真島伸一郎さんをゲストに語ってもらおうと口説きました。
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私なんかの話じゃダメじゃないの?と謙遜する真島さん
私は、真島さんと知り合ったのは、土方洋さん主催のゆるめの会「趣味を語る会」でした。
社会保険労務士(以後、社労士)の大ベテランで著書も出されている真島伸一郎さんは、鹿児島県の奄美大島出身で、とにかく明るく、頭がキレる方という印象。
社労士の真島さんの仕事が社労士受験本の執筆や受験指導歴が長いということからも、相手の様子を見ながら自由自在に、ポイントを語れる素晴らしさを感じていました。
コロナ禍でステイホームの日々で、今まで興味があった、YouTuberにチャレンジしようと思った、真島さんは、日々、コツコツと社労士の資格試験の勉強法を中心に動画をアップされていました。
私は、「真島の社労士」著者による、社労士になろうチャンネル を頻繁にチェックしていました。
決して、社労士になろうと思ったのではなく、真島さんの話し方が伝わりやすいので、引き込まれていたのです。
真島さんに、サードプレイス・フェスでのスピーカーになっていただきたいと打診をすると
「私なんかじゃダメじゃないの?」
と切り返されました。
打診から承諾を受けるまで、難攻不落だったお一人になりました。
稼げてないから、YouTubeは趣味です!
YouTubeを始めた理由は、趣味のランニング中に、今のトレンドだからやってみようと思いついたというライトなものでした。
何が欲しくてYouTubeを始めるのかというと、「発表の場」と、「社労士受験生とのつながり」が欲しいと考えていたのです。
真島さんは、YouTuberとしてお金を得なくても、本業の社労士で十分稼げいているのです。
YouTubeは1本でもアップすれば、Youtuberと名乗れるものの、真島さんは、「やりたいからやる」を最優先にされているのです。
だからこそ、真島さんは、YouTubeは「趣味です」と断言されています。
ターゲットを社労士受験生に絞る!
社長向けのチャンネルからスタートしたものの、自分は社労士本の著者であり、社労士受験生に知ってもらうツールにならないだろうか、と考えて、現在のチャンネルは設計されました。
2020年6月23日に開設された「真島の社労士」著者による、社労士になろうチャンネルは、90本の動画と、チャンネル登録者数は572人です。(2020年11月29日 8:00AM現在)
10分以上の動画を作っているのは、YouTubeの意図と収益につながることを想定しているため、毎日アップはできず、2-3日に1本のペースで継続しています。
「1日4-5人ペースでコンスタントに登録者が増えています」
と、さらっと言われた時点で、驚かされました。
視聴件数が増えたからといって登録者が増えるわけでもなく、新しい動画をアップしても増えていないという経験からの生の話をしてくれていることに、YouTubeを良く知らないメンバーは驚き、話に集中していました。
YouTubeの始め方のポイントも、初心者解説本・動画よりも、シンプルに教えてくれました。
Googleは、YouTubeをアップしてくれるクリエイターを信用してくれてることに一番の感動があったそうです。
YouTubeの収益化の基本、チャンネル登録者数:1000人と、過去1年間の総再生時間:4000時間で、申請ができるという、ハードルの高さがあることを本音で語っているのが印象深いものでした。
サードプレイスラボちゃんねる は、サードプレイス・ラボのイベントの予告や開催の様子のアーカイブを中心に動画を展開していますが、とても、収益化レベルに届けるには、様々な壁があって、到底無理な状況です。
30分過ぎに、飛び入りゲストのAMEMIさんをセットしてました
実は、真島さんに詳細を伝えずに、このフェスで唯一の飛び入りゲストをセットしていました。
真島さんと同じように、経理・財務・マーケティングのアウトソーシング事業がありながら、YouTubeのチャンネルAMEMI(5000人以上のチャンネル登録者)を運営している、AMEMI代表 藤岡 清香さんを仕込んでいました。
本来であれば、真島さんとの対談形式というのも画策していたのですが、育児と仕事を両立されている、藤岡さんの時間との調整が合わず、途中からのゲスト出演をお願いしていました。
藤岡さんについて、事前に詳しく伝えすぎると、真島さんが恐縮してしまうのではないかと思い、あくまでも、同じような立ち位置でYouTubeを展開している方のお話を途中で交えるというスタンスのみで伝えていました。
真島さんとAMEMIは、本業でセミナーや講師を務めていただけに、YouTuberとしてトークが上手なのは共通点ですが、カメラの前で1人で話せるプロフェッショナルな方であれば、慣れも含めて成長スピードが速いのがわかりました。
ハプニング的に、途中で参加者を引き込んでトークに参加してもらうというのは、オンラインで一方向になりやすい、フェス全体のイベントですが、少人数だからこそ、カットインをできるメリットでした。
機材や編集ツールも徐々にアップデートしていく
真島さんの撮影場所は、スタジオなどではなく、ご自宅の小さな物置部屋を利用しています。
YouTuberとして本格的にやっていこうとすると機材や環境などの準備が必要になります。
真島さんの場合、機材は、パソコン付属のWEBカメラでスートして、解像度を意識して、別売りのWEBカメラを購入し、マイクを購入したという程度とのこと。
もう1つ大事なポイントは、編集用ソフトにはコストをかけていない点でした。
動画結合はWindows10付属のMicrosoft フォトというソフトを使い、Vrewという字幕挿入してくれる韓国のAI活用のソフトを無料で使っていらっしゃいます。(細かいカット作業もできているそうです)
動画視聴(ブログも同様ですが)のポイントになるサムネイルも、PhotoScape Xとremove.bgという人物切り抜き(画像の背景を削除)を使いこなすことで、Photoshopなどの有料ソフトを使わずに展開するやり方。
ここで大事なのは、真島さんの情報収集力と行動力だと気づかされます。
この点がアクセスが増えるYouTubeチャンネルに変貌を遂げている特徴なのです。
苦労はするけど楽しいのがYouTube!
テーマを勧化手、編集作業に時間は取られるうえ、チャンネル登録者を増やすのは大変だけれども、楽しんでやっているから続けているという真島さん。
しかも、動画に低評価をつけられてしまうと、メンタルをやられるものの、開き直りと考え方の転換で楽になったそうです。
現状でとどまらず、「企画を考えて形にして公表する」が大好きな真島さんは、自分がYouTuberに向いていると認識されています。
貪欲に、収益化を目指すと目標を設定していると断言できるのも素晴らしいです。
バズらなくていいけど、やる以上は、リアルユーチューバーでありたいと語れる姿は、潔さと爽やかさを感じました。
【追記】確実に1000人を超えてリアルYouTuberに!
サードプレイス・フェスのイベント後も、コツコツとYouTubeを続けた真島さんは、念願の1000人を超えて、リアルYouTuberになられました。(2021年)
簡単に、チャンネル登録は増えないと語っていたものの、楽しみながら、コツコツと続けた結果、目標に到達されています。(収益化の状況までは存じ上げませんが)
自分でやろうと決めて、工夫を繰り返しながら、コツコツとアップデートしていくことで、成果につなげるのは、本業のスタイルとして、知識吸収力が高く、もともとのアウトプット力、人に伝える話し方の能力の高さという部分の長所だとわかります。
ここまでやりきれるのは、さすが、「社労士といえば、真島伸一郎さんだ」と社労士試験の受験生にも評価されている存在なのだと納得させられました。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。