被害者意識の暴走を止めるには『一億総他責社会』(片田珠美)を読んで、社会も個人も考え方を見直すしかない

日本が、どうにも息苦しい世の中なのは、なぜでしょうか。

格差社会になったから、不公正な世の中が情報社会でガラス張りになったから。

いろんな理由は考えられますが、結局、誰もが他人・他者の責任に原因を求めて、自分の正当性と不公平感を盛り立てている社会になっています。

一億総他責社会 (イースト新書)』を読んで、この自己責任論とも違う他責社会について考えてみました。

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被害者意識が暴走して弱者への「置き換え」が生まれて他責社会が息苦しさを生む

いつから、弱いものを情け容赦なく、殴りつけるような社会になってしまったのでしょうか。

精神科医の片田珠美さんは『一億総他責社会 (イースト新書)』のなかで、高度経済成長まであった中流意識な社会(思い込みかしれないけど)が崩壊して、格差が生まれたことが原因だと語られています。

少しでも弱い、もしくは、問題がある対象者に対して、マスコミ・報道関係で取り上げて、粗探しをしていくだけでなく、SNSなどでも特定個人に向けてダイレクトに叩きまくる世の中になりました。

自分より弱いものに対しては、どれだけ厳しい言葉を投げかけても許されると勘違いする姿。

昨日までは、知らない存在だった誰かに注目が集まり、社会的な不公正・不義理などがあれば、相手を叩く。

「上流国民」なんて言葉が生まれたことで、容赦なく、個人が束になって叩きにいく、容赦のない社会。

さらに、鬱積した弱者な自分を生み出した世の中に対して、刃を向けて、無作為に人を傷つける事件が増えていく。

相手が許せないというだけの感情に止まらず、自分が認められられず不幸だという思いまで、無関係な人にぶつける気持ち悪さ。

自分を正当化するためならば、他人を全否定したいく、他責社会の気持ち悪さに、違和感があるくせに、染まって抜けられない人が多い。

自分が被害者なら誰かに報復しても構わないという感情

自分が、社会的に不利で、残念な立場に追い込まれている被害者ならば、その鬱憤を報復しても構わないという事件は増えました。

動機と行動の不一致。

「誰でもよかった」という相手の無差別さ。

自分が痛めつけられてるという相手とは戦えないのであれば、自分より弱い者ならば、容赦なく傷つけても構わないという感情。

自分が最下層ではないと信じて、相手を下に見て叩くか、スキャンダルで足元を救われた対象の粗探しをして、徹底的に心も体も破壊しようとする行為のオンパレード。

落ち着けば、次の獲物を探すという、狩猟民族そのものな行動を繰り返していると、渦中の本人は別として、周囲では、その様子をシャットダウンしたくなる。

いつから、私たちは、共感なんて言葉を連呼しないと心が落ち着かなくなったかといえば、この相手を叩く、怒りの感情の暴走と過剰な行動に嫌気がさしているのが理由だと私は考えます。

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自分が差別され、不幸だと感じると人は己ではなく他者に向かう

どうして、自分が差別され、不幸だと感じると、その苛立ちは他者に向かうのでしょうか。

実際のケースを考えながら、掘り下げてみます。

・振られた・別れた後に、ストーカーになる人たちは直接的報復

恋愛感情が相手に届かず拒否されたり、恋人関係が別れたりすると、円満なサヨナラとして、縁を切るケースもありますが、反発してストーカーになる人も生まれます。

彼らは、直接的報復として、相手を傷つけたり、迷惑行為を容赦なく行っています。

「可愛さ余って、憎さ100倍」ではないですが、思いが強かった反動は、常軌を逸した展開につながっていきます。

もちろん、成就できない恋愛に対して不満が溜まるのは誰だって一緒です。

どうして、自分の気持ちがわかってくれないのか、自分を愛してくれないのか、と悩んでしまう程度のことは、誰にだって経験があるでしょう。

自分の魅力のなさに傷つき、発奮して自分を変えていくエネルギーに変えればいいのですが、納得できないと、しつこいまでに相手に嫌がらせをするストーカーになっていきます。

どう考えても、自分を選ばない相手を許せなくなり、完全に恋愛感情は、黒いものに変わり、相手を困らせることに躊躇しなくなります。

ストーカーの場合は、直接的報復をするのが特徴です。

・つらい気持ちを弱者や制裁されるべき対象に吐き出すネットの世界の民

一方、よく知らない相手であっても、叩かれるべきネタがあれば、一気呵成に、見知らぬ仲間と集団リンチをするような行為がネットの世界の民(匿名な場合)は、ブレーキが効きません。

自分の不遇でつらい気持ち、面白くない毎日を、弱者や制裁されるべき対象を見つけると、とことん追い込みます。

本音ベースでは、そこまで相手への悪感情がなくても、周りの勢いに乗せられえるように、弱者・悪者にはどんな言葉を投げかけてもいい、という過剰反応になっています。

相手への思いよりも、自分の鬱憤・不満を吐き出す対象なので、正直言って、誰でもいいのです。

ただ、1対1ではない関係で、大量の罵詈雑言を投げかけると、何が起こるのでしょう。

対象を深く傷つけて、再起不能になるほどまで集団で追い込んでしまうのです。

よほど、メンタルが強い、もしくは、無神経な人間でなければ耐えられません。

不満・不幸の感情を社会正義に置き換えて、自分より弱い・困った状態の相手を完膚なきまでに叩こうとする姿。

アリの集団が、大きな昆虫を倒して巣穴に運ぶ姿と似ているように感じます。

他責社会と自己責任論が、誰かを叩くことで安心する土壌に!ここを変えねばならぬ

他責社会が悪いとだけ言ってしまうと、カウンターとして自己責任論が出てきてしまうので、注意しなければなりません。

この自己責任論も、使い方によっては、他責社会の展開なのですが、個人が自己責任を感じると自殺などの行為をよぶので、良識とバランスが欠かせません。

自分より弱い、もしくは、下り目な状態の誰かを叩くことで、救われているような錯覚、間違った安心した心持ちになるのは、明らかに自分に対する置き換えなのです。

目の前の現実と向き合う、そこを突破するのがつらいから、他責に逃げるのは、精神安定上、避けられないものかもしれません。

他者にだけ刃を向ける行為、自分をどこまでも否定し続ける感情から離れて、自身を俯瞰して冷静に見る目を持てるようになりましょう。

一億総他責社会 (イースト新書)』は、日本社会の深いテーマ・闇を感じる内容でした。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。