東京オリンピック2020は、2021年8月8日に幕を閉じました。
諸問題やトラブルを抱え、開催を1年延期し、最終的には無観客で開催されたオリンピック。
テレビやインターネット観戦なら、世界中のどこでもできたわけで、究極的に不便は感じなかったのではないでしょうか。
では、選手は、無観客であることがやりやすかったのか、やりにくかったのか、どちらなのでしょうか。
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無観客だと応援の声・雰囲気がなくて寂しいけど、重圧的なプレッシャーは感じないのでは
無観客オリンピックになったことで、チケット争奪戦の末、手に入れた側から見ると残念な気持ちでいっぱいだったことでしょう。
一方で、選手の立場にしてみれば、会場に観客がいないことで、応援や雰囲気が盛り上がらないという面もありましたが、過度に感じる重圧的なプレッシャーは感じずに済んだのではないかと考えます。
無観客オリンピックは、選手にしてみれば競技に集中できたのではないか
オリンピックを商業・ビジネス的に考えれば、無観客は赤字を生むので避けたかった関係者の思いは理解できます。
また、応援に行きたい家族や友人、ファンなどの立場としては、ライブな感覚を味わえなかった時点で、寂しいオリンピックと感じた方も多いのかもしれません。
ただ、選手の立場になってみれば、競技に集中できる環境だったとも捉えることができるわけで無観客が悪いとは言い切れないと思います。
もともと、日常の練習などは静かに行なっています。
練習の延長が、試合・競技ならば、無観客は特別なことではないのです。
人気競技と不認知競技には差があるのだから観客の存在が競技力に影響しない
オリンピックの競技には、人気競技では一般人もルールも理解して、選手も知っているので気持ちが入り込みます。
一方の不認知競技、いわゆる、よく知らない競技などは、日頃、観客はほとんどいません。
観客の有無は、人気のバロメーターにはなるものの、競技力のパフォーマンスに直接、影響を与えてはいないものなのです。
観客がいてもいなくても、選手としては自分の力を出し切って、表彰台を目指すというゴールは変わりません。
マラソンは、沿道から無言の応援者が見えたけど、選手には見えていたの?
札幌に会場を移して開催されたマラソンの場合、沿道に無言の応援者が、どんどん増えている姿が見えました。
コロナ禍で無観客なのに、沿道という場所にまで、人の出入りを制限するのは無理な話。
画面に映る人の多さは、いつものスポーツ大会の姿でした。
では、選手たちは、沿道の観客を見ていたのか、というと、視界には入っていたものの、勝敗を左右したり、モチベーションに関わるような存在としてまでは意識をしていなかったことが予想されます。
マラソンだけでなく、選手が観客を意識して競技をするのは後付けの理由にすぎません。
あくまで、自分の競技に集中するのが彼らオリンピアンの役目なのですから。
選手はゾーンに入っていれば、自分と相手しか見えていないはず
無観客の良し悪しを、誰の立場で語るのかで、意見や考え方は分かれます。
選手自身にしてみれば、自分がゾーンに入って没頭していれば、周りの人の様子などは関係なくなり、自分と相手、タイムなどの記録しか見えていないはずなのです。
無観客開催のオリンピックが当たり前になるのは避けて欲しいですが、必ずしも、観客がいなければ競技が不成立になるというものではないことが証明されたのでしょう。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。