日本人が知らないからこそ『物語 ウクライナの歴史』(黒川祐次 著)を読もう!

ロシアのウクライナ侵攻(戦争)はなぜ起きたのでしょうか?

遠い国・地域の出来事だと日本人には映像やニュースの情報として伝わるのみです。

最近、多くの方に読まれてAmazonでも品切れになっていた『物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 』を読んで、ウクライナの歴史を学んでみました。

物語 ウクライナの歴史—ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)

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ウクライナと聞いて東欧の国以外のイメージが湧かなかった

私がウクライナと聞いて思い出すのは、男子棒高跳び選手のセルゲイ・ブブカです。

もう1つはチェルノブイリ原発が発生した地域というイメージ。

正直、この2点以外は、今まで頭に浮かべることはありませんでした。

今回のロシアのウクライナ侵攻(2022年2月〜)で、改めて、ウクライナの歴史を学んでみようと決めました。

この本は、ウクライナを知るためには必読したい一冊です!

ウクライナは独立国家としての期間が短い!周辺国との奪い合いの歴史

物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 』は、2002年の発刊された中公新書の本ですが、今、猛烈に読まれている本だと言われています。

ヨーロッパ(ユーラシア大陸)の国土面積でもロシアに次いで、2番目に大きい国土を持つ、ウクライナ。

どんな歴史を送ってきたのかを読み進めて、驚かされます。

スキタイの興亡、キエフ・ルーシ公国、コサックの活躍、という流れをじっくり読みながらも、一番驚いたのは、ウクライナという国が独立状態で存在した期間の短さです。

彼らは、ロシア、ポーランドなど周辺国家から狙われる存在であり、自国の存在、アイデンティティを確立するのが大変難しい背景を持っていることを初めて知りました。

ここまで周辺国に巻き込まれていく国が、現在、独立国家として成り立っていることが奇跡みたいなものなのかもしれません。

物語 ウクライナの歴史—ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)

統治する人間・英雄が少なく、他国に攻められる存在

物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国』の中にも書かれていますが、ウクライナが周辺国との中で、右往左往するのは、統治する人間・英雄、制度などが安定せず、結果として他国に攻められる存在であり続けた歴史です。

ヨーロッパの穀倉地帯として、食料を供給できるという地域と、工業レベルも高いという付加価値もあり、有益な存在なのは間違いないのですが、国家としては、ヨーロッパで2番目に貧しい国であり、汚職が続いてきた歴史が残されています。

つまり、安定的な国家戦略がなく、生活が豊かとは言えない国なのです。

一方で、独自の文化も、有為な人材の輩出は続けているという特徴も持つのがウクライナだと言われています。

チェルノブイリ原発事故を起こしたのもウクライナ(当時ソビエト連邦)

私にとって、ウクライナといえば「チェルノブイリ原発事故」(1986年)を忘れることができません。

あの時までは、原子力の力(原発)というのは、現代人が生み出した魔法の力のようなイメージが植え付けられていたので、安心安全なエネルギーだと漠然と考えていました。

ところが、あの事故の悲惨な情報、影響を知っていくと、放射能の影響で人体も自然も破壊される姿を目の当たりにしました。

しかも、情報公開という考え方で、ソビエト連邦を率いていた、ゴルバチョフ大統領が、結果として、この情報を隠蔽してしまうというパラドックス。

東日本大震災の福島原発の事故の当事国として、チェルノブイリの記憶は、遠い国の悲劇から、自分たちの現実へと置き換えられたので、何度か、チェルノブイリに関する報告やレポートは注視してきました。

あのチェルノブイリ原発がも、ウクライナ領土であり、ロシアのウクライナ侵攻でも名前ができてきた場所であり、35年ほど経過しても、まだ、影響がゼロとは言えない話を抱えている国なのだと理解しています。

民族とは何か、独立国家とは何かを問いたくなる話

世界史をよく理解できていない私が、『物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 』の詳細を論じることも、コメントとしてまとめるのも正しくないと思うので、興味がある方は、ぜひ一読してもらいたい本です。

1つだけ言えるのは、民族とは何なのか、独立国家とは何を意味するのかを問いたくなりました。

国境という壁は、過去に誰かが決めた線でしかなく、それを恣意的に実力で変えようとする歴史は今まで繰り返されてきました。

この問題の解決に、軍事力という人も街も、国家も破壊する方法で訴えかけることを、人類は放棄することはできないのでしょうか。

少しでも早く、ウクライナの安定・平和が訪れることを願っています。

物語 ウクライナの歴史—ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。