2021年の平均年収が443万円!!日本で生活できるのか?!

今の日本では、年収がどれぐらいあれば満足して生きられるのだろう?

フリーのジャーナリストの小林美希さんの『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』という本をタイトルに惹きつけられて読みました。

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生の声って、難しいけど、一人称で書かれると納得!

新書本は気軽に読めるようで、文体によってはしんどかったり、専門用語や概念が続くと先に進めないものもありませんか?

年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、第1部、第2部ともに、当事者の生の声を一人称で書かれているので、ドキュメンタリーを見ているような感覚で読めてしまいました。

もちろん、書いている内容は心が締め付けられてしまうような話が展開されていたのですが。

平均年収443万円で生活するのは厳しい!

2021年の給与所得者の平均年収が443万円という大前提がこの本の最大のテーマです。

逆を言えば、給与所得者以外の場合は含まれていません。

年金受給者、生活保護の方、自営業者、フリーランス、などは除外されているわけです。

雇用されている立場での平均年収として、この金額が平均と言われて何を感じるのでしょうか。

自宅を購入して、車を買って、子どもの教育費を用意して、となると、おそらく、この平均年収では厳しいと言わざる得ません。

給与取得者(個人)が単位なので、共働きであれば、単純に2倍になる世帯もあるでしょうけども、独身の方も多いので、まずは個人としての年収です。

大事なのは平均というのは、平等ではないので、平均を大きく下回ることもあるし、上振れしていることもあるという意味ですから、この年収で、安心安全に暮らしていけるとは言えないでしょう。

最低限の生活に満足する生き方で楽しい?

11名の実態を、つぶさに見ると、裕福な生活状態とはいえず、現在も苦しく、将来には不安しかないという姿が伺えます。

食費を切り詰めたり、余計なものを買わない生活で、なんとか凌いでいる状況を読めば読むほど、日本という国は先進国として誇ることはできず、貧しい世帯が増えているという事実を見過ごせません。

もちろん、金銭に関係なく楽しく生きることは無理ではないでしょう。

でも、最低限のレベルを下回りそうな生活を維持して、働いて生きるというのは、何ともつらいとしか言えません。

勤労意欲がないわけでも、無職なわけでもない人たちだから、給与所得という年収を得ているわけですから。

日本の中流家庭のモデルが崩壊して久しいので、平均年収を軸に考えると、明らかに高収入な人たちと、低収入の人たちの差が広がっています。

ここを脱却するために、副業などに取り組む人が増えるのも納得できる話です。

無駄使いをしない!我慢するがデフォルトでいいのか

年収が低ければどうなるのかと言えば、支出を抑えるために、無駄使いをしない生活を送らざるえません。

第2部の平均年収を下回る方の語る内容は、苦しさが滲み出ています。

ここで、病気になる、失業するなどのダメージを受ければ、生活困難者にならざるえません。

もちろん、セーフティーネットとして、税金を免除されるなどの方策はありますが、実際問題、我慢を続ける毎日が待っています。

当事者に非があるのであれば、致し方ないとも言えますが、真面目に、一生懸命に働き、生きているのに、這い出せない蟻地獄のような世界に落ちているのだとしたら、しんどいのは間違いありません。

普通に生きたいなら、平均年収では足りないゾ!

政府が悪い、社会が悪い、色々と犯人探しや原因を掘り下げる論調は、世の中にありますが、普通に生きたいだけという、慎ましやかな思いが実現できない国になっている不幸な国に成り下がっているのです。

普通に行きたいならば、平均年収ではダメという結論に向かいます。

収入を上げるためには、賃金の高い仕事につくか、自分個人で稼げる力を身につけるしかありません。

年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』を読んでいて、少しでも生活レベルを上げるために、個人の年収を上げることが必要です。

結果として、平均年収が上がらなければ、物価が高騰した場合、生活が維持できなくなる日本人が増えるのですから。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。