【映画】「アンネの日記」は1959年度のアカデミー受賞作!虐げられる中で健気に生きるアンネの存在

白黒映画というのは、映像技術が進んだ現在見るには、退屈でつまらないものと思われるかもしれません。実際は、あの白黒の先を想像するだけで、視聴する側のセンスが問われているとも言えます。

今回、世界が泣いた感動のベストセラー「アンネの日記」を映像化した作品を家族で見ながら、色々なことを考えさせられました。

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白黒映画の世界で、屋根裏部屋に住むアンネたちの未来

15歳でこの世を去った、ユダヤ系ドイツ人の少女、アンネ・フランクが残した日記は、世界的に有名ですが、彼女が屋根裏部屋でどんな生活をしていたのか、想像するには、この「アンネの日記」を見てみないと伝わってきません。

まず、狭い空間で8人で息を潜めて生活する様子を白黒映画の世界で見ると、想像力を掻き立てられながら、色々なことを想像します。

まず、工場の上の部屋という位置だけに、物音を立てずに日中を過ごさなければならず、当然、食料も限られた日々。

自由度の少ないスペースでの共同生活の中で、対立をしたり、協力し合いながら過ごす人々。

明るく振る舞うアンネも多感な少女時代を過ごしながら成長していきます。

その後、彼女が逮捕されて、収容所に送られて、発疹チフスで亡くなってしまいます。

映画「アンネの日記」を見ることになったきっかけ

私が、古い白黒作品の映画を見ることになったきっかけは、2023年2月開催のサードプレイス・ラボで、映画好きな井上幸恵(ゆっきー)さんに登壇企画を相談した際に、取り上げたい映画として勧められました。

「アンネの日記」そのものよりも、この映画の主演をオファーされた、オードリー・ヘップバーンのエピソードを熱く語ってもらいました。

監督兼プロデューサーのジョージスティーブンスは、アンネ・フランクの父オットーがヘップバーンに亡くなった娘を映画に出演させるよう依頼をしたと言います。

アンネと同世代、同時代を生きてきた、ヘップバーンは、自分の経験にとてもトラウマを抱えていたために断ったというのです。

「これが私の妹に起こったかのように少しです。 。 。ある意味、彼女は私の魂の姉妹でした。」

表向きには、15歳の少女を演じるには、ヘップバーンが歳を取りすぎていたというのが理由とされていますが、実際は、彼女は、自分の境遇との共通点などを思い、演じることができないと断ったのだとされています。

女優という以前に、一人の人間として、当時のホロコースト(ナチス政権とその協力者による約600万人のユダヤ人の組織的、官僚的、国家的な迫害および殺戮)を近くで知り、理解していたからこそ、ヘップバーンは複雑な思いを抱いていたのでしょう。

詳しくは、サードプレイス・ラボ 第74回で語る、ゆっきーの話(動画後半パート)をじっくりと試聴してみてください!

もし、自分が虐げられる側の存在になったとしたら

第二次世界大戦時に、ナチスによって迫害を受けたユダヤ人たちの存在は有名です。

もちろん、日本人がアジア各国でも同じように虐げていたという事実もあるのは理解しています。

自分とは異なる、民族・考え方などを理由に、相手を貶めて、虐げる、殺害するという行為を正義とすることはあってはならないことです。

もし、自分がそのように追い込まれたとしたら、どれほどつらいのだろうと想像した時に、大ヒット映画となった「ラーゲリより愛を込めて」が頭をよぎりました。

シベリアの強制収容所に送り込まれた日本人も、かなり過酷な環境の中で働かされて、命を落としたという実例もあります。

なぜ、人を虐げる側と虐げられる側に二分してしまうのでしょうか。

歴史に残るのは限られた資料、当時の一部でしかない

映画「アンネの日記」は、あの時代に、必死に生きていた一人の少女の心の動きと一緒に暮らしていた人々の日常が垣間見れます。

派手なアクションもなければ、情景も変わらない白黒映画の向こうに、当時、同様な形で迫害を受けていたユダヤ人たちがたくさんいたという事実を忘れてはいけません。

つまり、史実に残されたものは、歴史の断片に過ぎず、想像力を膨らませるしか、私たちにはできないのですから。

もし、彼女の家族(父親)が生き残らず、日記が残されていなければ、この物語は事実が前提ですが、誰にも知られることはなかった可能性が高いのです。

最終的なゴールが分かっている作品、しかも、明るい未来でないことを知っているだけに、複雑な思いで、ラストまで見ることなりました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。