日本の戦後復興期として、プロレスと街頭テレビでの盛り上がりを見せられてきた。
力道山が空手チョップで外国人レスラーたちと戦う姿に興奮したのは理解できる。
ただ、大人になるまで、力道山の出自については知りませんでした。
彼について、掘り下げた映画を韓国で制作された作品を見ながら、考えさせられました。
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力道山の本当の話を知るには良い作品です
戦後の復興する日本人たちが、街頭テレビで、力道山の活躍で元気をもらったというエピソードは、何度も頭に刷り込まれてきました。
ただ、彼が日本人ではなく、相撲界で横綱になれないという状況の中で、プロレスというジャンルを日本で立ち上げたという裏側に何があったのかを知るには、映画「力道山」は良い作品です。
力道山の姿を生で見れないけれど、カッコ良い存在だったのは間違いない
ソル・ギョング演じる力道山は、力強い英雄であり、不器用なまでに人とぶつかり、ボロボロになっていき、最後は刺されて命を失うという史実に近く、迫力があります。
ソル・ギャングは、この作品のために身体を作り込み、プロレスラーと見える身体を作り上げました。
まるで、大河ドラマ「西郷どん」で主役、西郷隆盛を演じた、鈴木亮平のようです。
彼が、日本で成り上がり、成功するには、プロレスという世界を作らなければいけなかった背景がわかり、裏の世界も含めた話も盛り込まれていて、引き込まれます。
日本にはないスポーツ、エンタメを作り上げて、人々を熱狂させた存在。
プロ野球に主役が奪われるまで、数少ない娯楽の軸として成立した時代を感じます。
当時の現役レスラー総出演みたいな作品
この作品は、日本制作の映画ではありませんが(韓国制作)、日本の当時の現役プロレスラーたちが出演しています。
中でも、元関取の東浪(東富士がモデル)を演じた、橋本真也が韓国での上映直後に亡くなるということで、遺作となった点も忘れていけない情報です。
プロレスラーが過去のプロレスラーを演じるというのは、自分の個性を消して、別キャラクターとなるわけで、力道山という草創期のスターでなければ、ここまで周囲が協力して完成できたのかは疑問です。
それだけに、プロレスシーンはリアルそのものでした。
力道山が、もし生き残っていたら、どんなプロレス、エンターテイメントな時代になったのか
この映画のキャッチコピーが、「日本人がいちばん、力道山を知らない」とされた点が全てを物語っています。
日本のスターという存在になっていた力道山は、どんな思いで戦っていのか。
そして、夢を掲げていたものの、道なかばで去った彼の後継者たち(ジャイアント馬場、アントニオ猪木、など)は、次の時代を作ってきたわけです。
そこで、仮説として、もし、刺殺によって力道山がこの世を去らなければ、どんな世界が繰り広げられていたのか少しだけ想像してみましょう。
おそらく、ショーアップされる流れよりも、総合格闘技的な色合いを強める流れを、もっと早く生み出していたはずです。
現代史に刻まれた、力道山の存在を感じるために、是非、見てほしい作品です。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。