人に勧められた本を読む人と、興味をもてずに読まない人がいます。
まして、ドラマのなかで取り上げられた一冊なんて、恣意的すぎるから読むのは好まないと考える人がいるのも知っています。
ただ、『』は、誰もが読んでほしい一冊だと私は自信を持って言えます。
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小児ガンと戦う子供たちの物語
小児ガンの世界は、当事者である子供と家族、医療スタッフにとって重たい話なのに、世間では一部の人にしか理解されていない。
だからこそ、小児ガンとの日々を世の中に伝えたいという思いを持ったであろう、著者・佐藤律子さんの思いがベースになってまとめられた一冊『』。
それぞれの家族の一部を切り出したに過ぎないのかもしれませんが、言葉にできないであろう苦悩まで想像すると、胸が締め付けられる思いが残ります。
ただ、現実として受け止めるべき、子供たちの命というテーマを無視してはいけないと感じます。
子供が自分の病と向き合い、戦う姿には心が揺れる
7人の子供たちの小児がん体験を手記としてまとめた、佐藤律子さんの時間をかけた取り組みに頭が下がります。
小児ガンと戦うとは、どういうことなのか。
心身ともに成長著しく、遊び、学べる時間を、病と向き合わざる得ない人生。
自らが選択した覚えはなくても、つらい運命に向き合う彼らの姿。
五体満足で生活し、日々の些細なことに悩み、ケンカをしている、健康な子供たちとは明らかに異なります。
夏休み明けに自殺をしてしまう子供がいる一方で、生きたいのに生きられないかもしれない彼らの存在は、文章の先にあふれる魂を感じる一冊でした。
必死に燃える命の炎と向き合う本人と家族の苦悩
もしくは、当事者である、子供たちのメッセージ。
何のために生まれてきて、必死に生きるのか、を考えさせられます。
大人であっても、かなりつらい身体の状態と治療を、小さな子供たちが必死に乗り切ろうとしています。
やりたいことに夢中になり、将来の夢などを描いて、日常を過ごす友達と比べて、日々、生きることに必死な彼らたち。
親の立場なら、なぜ我が子に病がやってきたのか、自分が身代わりになりたいとか、葛藤するでしょう。
奇跡的に治せる治療法があれば、どんなところにでも、いくら払ってでも何とかしてあげたいと思うのものです。
その過程を赤裸々に語る手記には、読み手の心を揺さぶる力があります。
金八先生の息子・坂本幸作が悪性リンパ腫と戦う!取り上げられた一冊
『』を読むきっかけになったのは、3年B組金八先生の第6シリーズで、息子の坂本幸作(佐野泰臣さん)が悪性リンパ腫と戦う中で、金八先生(武田鉄矢さん)が、渡した一冊だったことに興味が惹かれたからです。(TVerで見ました)
つらい治療の中で渡された一冊を読み込んだ時に
「みんな助からない!子供たちが亡くなってるじゃないか!」
と反発するシーンが印象深く、記憶に刻まれました。
当事者の一人として、小児がん(彼の場合は、悪性リンパ腫)と戦う、幸作は、身も心もボロボロになりながら、友達、医療スタッフ、家族に支えられて、無事に治癒していきます。
治療の過程では波があり、回復に向かったかと思えば、ぶり返すように悪化する状態などがあると、メインのストーリーも重かったシリーズなのに、家族に重病な患者を抱える、中学校の先生の苦悩が伝わってきます。
治療がうまくいって病が治ると信じるしかない歯痒さと、当人の苦しみ、周りの献身的なサポートがあり、彼は闘病生活を終えることになります。
家族に病人が出て、病院に入院して、お見舞いに通う日々は、経験したことがあれば誰でも、心身ともに厳しい時なのは言うまでもありません。
一番つらいのは当事者である本人だとわかっていながらも、代わってあげられないもどかしさに悩み苦しむのです。
小児ガンは撲滅できないとしても、QOLは維持した人生を歩ませたい
医学が進歩して、ガンは初期に発見できれば助かる確率が高まっています。
ただ、完全に発症しないというメカニズムが確立していない以上、いつ、誰に、訪れてもおかしくない病だと言えます。
少しでも、小児ガンにかかる子供の数を減らしたいと願いますが、撲滅することは難しいでしょう。
治療法が増えて、寛解・完治の子供たちがいる一方で、ガンも生き物ですから、思い描くシナリオ通りにならずに、命を蝕むことも消えないと考えます。
だからこそ、子供たちの小児ガンに関して、大人以上に、QOL(クォリティ・オブ・ライフ)という「生活の質」の向上を意識してほしいと願っています。
まだ、体験できていない数多くの出来事がある彼らにとって、将来を夢見ることは、苦痛かもしれないし、残酷なものかもしれません。
だからこそ、もっと、理解を示して、彼らの人生をより良いものにしながら、治療に向かっていくことを心から期待しています。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。