新しい論文から情報をキャッチアップし続ける医師・柳沢綾子さんが書いた『身体を壊す健康法』から学ぶ

医師という職業は臨床医であれ、研究医であれ、新しい医学情報をキャッチアップしなければいけない。今までの常識的な考え方は、間違っているかもしれないと気づけないと、患者の治療、病気の予防に貢献できない可能性がある。

とは言っても、忙しい仕事なのだから、最新の論文にチェックをすると言うのは至難の業なのは言うまでもない。

柳沢綾子さんは『身体を壊す健康法 年間500本以上読破の論文オタクの東大医学博士&現役医師が、世界中から有益な情報を見つけて解き明かす。』としてまとめた内容は、わかりやすく、今までの常識と捉えられていたことのギャップも見出せる一冊でした。

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特定のことだけを批判せずに、一般人の健康法の常識を疑わせる切り口

健康本は、◯◯だけ、とかセンセーショナルな切り口が注目される。

もちろん、根拠となる論文やデータを前提にして書かれているのだろうけれども、極端に1テーマで掘り下げてしまうのは危険が伴います。

その点、『身体を壊す健康法 年間500本以上読破の論文オタクの東大医学博士&現役医師が、世界中から有益な情報を見つけて解き明かす。』は、多分野に渡って語っているので、1つ1つの情報は薄いと感じてしまう人はいるかもしれませんが、私たちが新しい健康法、正しい医療情報を得ることの示唆に富んでいます。

本当は何を信じればいいの!真逆の結果も出ている研究論文たち

医療分野の情報は、真逆の結果が展開されることもあり、何が正しいのか、一般人にはわからない世界でもあります。

正直言って、本当は何を信じたらいいのか、全てを疑うべきなのか、悩んでしまうもの。

理由としては、さまざまな研究論文、データが真逆の結果や考察をされているものがあり、何が正しいか定まっていない状態で情報が流布されてしまうからなのでしょう。

それは、私たちが専門の論文の中身まで掘り下げたり、調査データの恣意的な取り扱いがないのかをチェックするまでの能力がないことに起因しています。

だからこそ、何か1つの情報を過信しすぎてはいけないのです。

風邪にはビタミンCと抗生物質や解熱剤が大切と思っていたら間違っている

風邪のひきはじめには、葛根湯やビタミンCをとって、回復を狙うことが大切で、発熱などの症状が出れば、病院で抗生物質や解熱鎮痛剤などを処方されるのが普通のことだと思っていないでしょうか。

このビタミンCの効果は疑わしく、抗生物質に潜む課題、発熱状態を無理矢理下げる解熱剤のリスクなど、ちゃんと情報をキャッチしてる人は取捨選択ができるでしょう。

でも、実際は、この迷信と今までの常識に縛られて生きている医師や、患者であったとするならば、なんの抵抗もなく、この処置を行います。

結果として、風邪は完治するかもしれませんが、自分の治癒力(免疫力)のおかげという可能性も捨てきれないのです。

このようにかつての常識や健康法を信じ切るのは問題があるという認識だけは誰もが持つべきです。

糖質制限を厳密に続けた桐山さんの急死は健康法の偏りの怖さの一例ではないか

やっぱり危ない!? 「糖質制限ダイエット」第一人者が急死した(週刊現代)などで当時取り上げられた、2016年に急死された、ノンフィクションライターの桐山秀樹氏のことを思い出します。

おじさんたちが「糖質制限ダイエット」に取り組んだことで、劇的に痩せた話は注目されて、チャレンジされた方も多いと思います。

もちろん、糖質過多は問題があるのは事実ですが、ほぼ、糖質0という食生活を続けていくことが人間の健康にとって、自然なことなのかと問われると疑問が残ります。

もちろん、桐山さんの死因と糖質制限ダイエットの関連性が具体的に発表されたわけではありませんので、彼の寿命、もしくは、何らかの病が原因なのか、わかりません。

ただ、糖質制限ダイエットの成功の先に、幸せが訪れていると感じなかったことで、エキセントリックなまでの糖質制限は減ったような気がします。

糖質の総量を減らすことには意味があり、代替でタンパク質摂取量を増やすというのは、バランスとしては間違っていないのだろうと思いますが、極端すぎる道は危険なのだと感じます。

健康法への取り組みは、ほどほどに、と言う感覚と悪いことは止めるに限る

私自身、この【サードプレイス】ブログでは、さまざまな健康本を読み、その書評的な感想や一部生活に取り組んでいるもの(一時的、不定期、継続、さまざまなですががあります。

考えてみると、眉唾すぎると感じるダイエット法などを盲信することなく、極端であることは信頼しない主義です。

全ての健康法は、完全・完璧主義に走るのはではなく、あくまでも、ほどほどに取り組むというスタンスをキープしています。

その上で、明らかに身体に悪い食べ物、日常生活を少しでも減らすという意識を持っていることが大事だと思います。

また、この本の著者である、柳澤さんのような専門家が解説してれる情報をしっかりとキャッチして理解する、健康法リテラシーをアップデートし続けることなのです

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安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。