【映画】「任俠学園」(2019年公開)は意外な組み合わせが楽しめるエンタメ作品

映画「任侠学園」でNetflixで見かけたのは偶然のリコメンドでした。

人気俳優、西島秀俊が主演だけに、怖さとコメディ的な要素を織り込んでくれることを期待して、楽しませてもらいました。

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ヤクザが学校の理事になったらどうなるのか

学校経営にヤクザが関わったらどうなるのか、という非現実的な設定が、この作品の面白さです。

学校を立て直すのに任侠的な考え方は、学生や保護者に受け入れらるのか、というのは無理気味の課題設定だけに、引き込まれてラストシーンまで見ることができました。

反社会性力が学校経営の立て直しに参加したらどうなるのか

まさか、反社会的勢力な彼らが学校の理事になること自体、奇想天外な設定ですが、実に、自然に溶け込んでいく姿が滑稽でありながらも、正しい道を目指している点に共感できました。

学校に部活を取り戻すとか、実に、真っ当なアプローチすぎて、今の教育現場で起きている問題に向けても真摯なメッセージを感じました。

やり取りはコント的で世間一般とはズレているように見えつつも、少しずつ学校を変えていく姿は、暑苦しい青春モノとは違い、エンターテイメントとして満喫できる作品です。

任侠映画は、反社会勢力扱いで減ったしまったけれど

1992年の暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(暴力団対策法)が施行され、2010年には全都道府県で、暴力団排除条例(暴排条例)の施行という流れの中で、任侠映画(ヤクザ映画)は、大幅に減りました。

ストレートな任侠映画(ヤクザ映画)は、今や、地上波での放送され許されないような社会になりました。

暴力的だし、社会からのはみ出しものたちの抗争などは悪影響だと考えてのことだと思いますが、彼らの勢力を削ることで、社会が良くなっているとは感じません。

この作品の弱小な暴力団も、街を安定させる役割を担いつつ、学校の理事になるという不可思議な設定ですが、ここが意外とハマっていきます。

彼らの掲げるアプローチは、社会から見るとずれているようで、正しいことをやり切るために、突き進んでいきます。

ラストに向けて、意外なまでに爽快感があるのは、派手な暴力シーンではなく、セリフを含めて見るものの感情を動かしているのだと感じました。

昭和の日本では任侠モノ・ヤクザ映画が流行っていた

東映映画を中心として、1960年代〜70年代頃、任侠モノ・ヤクザ映画は人気作品でした。

人情の機微がありながら、暴力的なシーンも続く作品は、ある意味、現実とは異なる世界観を一般大衆が受け入れていました。

映画館を出ると、登場人物の雰囲気を纏っている観客がいたという話も有名です。

今では、ただの暴力行為を伴う映画は、社会的な事件に絡んだものになっていますが、登場人物が一般人の中で、常軌を逸した人物的な扱いになりがちです。

決して、反社会的勢力を称賛するわけではありませんが、あの頃は、規律や規範があって、一般社会の中では、必要悪としても見なされていのでしょう。

すっかり、法律に縛られてしまい、彼らの存在を見ることも、映像作品になることも減ってしまいました。

意外な組み合わせからしか面白いものは生まれない

任侠×学園モノという設定は、意外すぎる組み合わせですが、今、新しく生まれてくるエンタメであれば、ビジネスであれ、このような組み合わせがなければ生まれてきません。

王道でオーソドックスなのは決して悪いことではありませんが、社会を大きく変えるためには、想定できないような組み合わせをチャレンジしてみるのは必要なのでしょう。

ストーリー展開としても「任侠学園」は楽しめましたし、役者さんたちも楽しく演じているように見受けられました。

暗くて重いテーマを扱うよりも、これぐらいの温度感で楽しめる方が映画としては成功すると感じました。(興行成績とは別問題として)

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。