コンテンツマーケティングは双方向
私は、以前、仕事上で、広告主側の担当者をしていたことがあります。
特に、インターネット広告の初期に色々なチャレンジを会社のお金でさせてもらいました。
CVR(コンバージョン率)だとか、CTR(クリック率)だとか、目新しい指標を追いかけて、楽しくも忙しい毎日でした。
ちょうど、リスティング広告がスタートしたばかりで、あの1円、10円の差でバトルをしたり、短い広告テキストの工夫やら、ランディングページ(LP、当時はただのリンクの飛び先ページのイメージでしたが)をどう設定するかなど、事細かに、代理店の担当者を泣かせてしまうほど、日々、コントロールすることにムキになっていました。
正直、そのやりとりや世界に飽きて、疲れてしまい、他の業務に異動したという経緯があります。
未練がないわけではありませんが、踊り場的なところで、疲弊したのは否めませんでした。
そんな私も、このブログをスタートして、もう一度、WEB広告やマーケティングに興味を示して、あれこれと知識を取り入れはじめました。
そこで、目についたのが「コンテンツマーケティング」というフレーズでした。
『あたらしいWebマーケティングハンドブック』カーツメディアワークス
そもそもコンテンツマーケティングとは、「コンテンツを作り、狙いとするターゲットに届け、マーケティング目的を達成する」という一環した役割があります。
コンテンツマーケティングは「長距離走」という表現がしっくりときました。
STEP1:自社・商品・サービス・Webサイト・ブログを発見してもらう
STEP2:自社サイトに訪問した人を見込み客(ファン)に育てる
STEP3:見込み客(ファン)に商品・サービスを購入してもらう
STEP4:購入した既存客に再訪してもらう。さらにファンになってもらい、「再購入」してもらう
STEP5:ブランド・商品・サービス・企業を愛してくれる優良顧客に育てる
インターネット広告は、数値化がしやすく、結果がわかりやすいと言われているのは、あくまで獲得や途中経過の点の数字に過ぎません。
本当の意味で、自分たちのファンになってくれているかどうかを測定するのは難しいと思います。
だからこそ、ストーリー仕立てで、しっかりとコミュニケーションを双方向に取れる関係性が重要であるという指摘は納得できます。
そして、このコンテンツマーケティングの「長距離走」を実施するには理想のチームを築く必要があるという意味で役割分担まで明示しくれている一冊です。
COO:チーフコンテンツオフィサー・・・コンテンツマーケティングの責任者
コンテンツディレクター・・・コンテンツのクオリティ管理
コンテンツマネージャー・・・コンテンツマーケティングの進行管理
データアナリスト・・・効果測定や分析
クリエイター・・・コンテンツ制作
今までは、コンテンツを生み出すライターやデザイナー、カメラマンは社外に外注することが効率的という考え方が主流であったが、永続的なコンテンツマーケティングを実施するとなると、社内リソース化を進める企業も出てきています。
私なら、上記の役割でどれを希望するだろうかと考えてみます。
COOを目指すコンテンツマネージャーぐらいの立ち位置が一番楽しく仕事ができそうなイメージがあります。
実際は、小規模で誰もが兼務しており、スキルが中途半端担っている企業が多いのは予算・人材育成の限界という問題があるのかもしれません。
コンテンツマーケティングについて、4分類という形でコンテンツを切っています。まさに、フレームワークそのものです。
・エンタメ系コンテンツ
人々が単純に「面白い」と思えるコンテンツ。一派的に「バズコンテンツ」と言われるのはこのタイプが多い。ヒットが生まれたときの爆発力が魅力。
例:アイスバスケットチャレンジ
・お役立ち系コンテンツ
人々の悩みを解決するコンテンツ。ライフハックなどがこのタイプに入る。「困ったらすぐこのサイト」というふうに思われれば、リピーターは増えやすい。
例:メディア各社のニュースサイト
・衝動系コンテンツ
人々の感情に訴えかけ、すぐにでも行動を起こしたいと思わせるコンテンツ。主に人々の欲求に働きかけるようなものが多い。
例:ビールをゴクゴクと飲む人の動画
・説得系コンテンツ
商品の具体的な特徴やメリットを解説するコンテンツ。セールスメッセージが一番強く、購買にも繋がりやすいが、購買後にも楽しめるような商品の意外な使い方などを盛り込むと効果的。
このフレームワークの切り口から、目的によって、どのコンテンツが適しているかを解説しているのが、この本のオウンドメディア活用の戦略として、わかりやすく感じました。
さらにインフルエンサーの存在にまで言及。彼らのクチコミ力が、コンテンツを驚異的なスピードと広さで拡散させるということは間違いないと思います。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。