【映画】「首」（2023年公開）は、北野武監督らしい作品ですが、ビートたけしが出演しなくても良かったかも

北野武が戦国の世の「本能寺の変」を描くと、こんな作品になるのだと納得できた「首」

彼らしいバイオレンスと笑いを散りばめながら、武将や忍、芸人、農民などが入れ乱れる展開に脱帽です。

 

 

歴史はキレイなものではなく、泥臭い策略に満ちている

 

人気のある戦国時代の有名な話を、北野監督が描くと、裏切りとバイオレンスが続く作品になるのは間違いないと思っていました。

 

知略・謀略の中で、歴史が動いた部分はあったのだろうと想定しつつも、これほど、人の「首」がはねられるシーンが連発するのは、好き嫌いが分かれるのは間違いありません。

 

決して、三谷幸喜では描かないようなシーンの連続なのですが、実際の戦国時代は、これぐらい血みどろで、裏切りというか、相手を殺すことに抵抗感がなかっただろうと想像はできます。

 

首を見ても本人確認ができたのか？DNA鑑定のない時代に

現代のミステリーものに慣れてしまうと、相手を特定するのは、DNA鑑定が当たり前です。

 

まさか、切られた首を見て、誰なのか特定するのは至難の業だったかもしれません。

 

影武者が出てくる場面がありますが、本当に誰が本人で、偽物なのか、判別は難しかったのではないでしょうか。

 

この話は、ラストシーンまで来ると、考えさせられるので、是非、見逃さないでください。

 

結局、歴史は生き残ったものが描くので真実はわからない

戦国時代から天下統一までの武将たちが争った時代は、徳川家康が江戸幕府を開いて平定するまで、どんなことがあったのか、歴史の資料に基づいて考えるしかありません。

 

ただ、生き残ったものが都合よく描いている可能性はあるので、真実は正直いうとわかりません。

 

タイムマシーンで当時に足を運ばない限り、無理な話です。

 

ビートたけしの衰えを感じたけれども

作品上、豊臣秀吉を演じた、ビートたけしですが、年齢的にはだいぶ上なので、臨機応変さや、サルと言われた雰囲気が薄い印象が残りました。

 

かつての彼の映画作品のように、ギラギラしたヤバいキャラクターに比べると、どうも衰えを感じてしまいました。

 

原作者で、監督だとしたら、別に出演はしなくても良かったような気がします。

 

 

 

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