『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』から私たちの働き方を見つめ直す

思わず、タイトルの意外性に手を止めてしまう本ってないでしょうか?

私は、『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳・著)が気になって仕方なく、パラパラめくって、早速読んでみることにしました。

北欧のデンマークの働き方なんて想像したこともありませんでしたので、驚かされる内容でした。

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日本人は労働生産性が低いと言われてますが、なぜなのか考えたことありますか?

日本人は、世界の中でも労働生産性が低いと言われています。

1.日本の時間当たり労働生産性は、52.3 ドル。OECD 加盟 38 カ国中 30 位。

2.日本の一人当たり労働生産性は、85,329 ドル。OECD 加盟 38 カ国中 31 位。

労働生産性の国際比較 公益財団法人 日本生産性本部より)

1時間あたりの労働生産性も、一人当たりの労働生産性も30位台です。

日本人は真面目に働いているはずなのに、どうして、ここまで労働生産性は低いのでしょうか?

よく耳にする話なのに、ちゃんと考えてみたことはありますか?

人生を楽しむことを前提に、残業をせずにメリハリをつけて働くデンマークの働き方

『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』を読み進めていくうちに、理解できたのは、無駄なことに時間を使わないで家族との時間、自分の自由な時間を大切にしている国民性です。

どの役割、業務であっても、定時、16時ぐらいまでに帰ってしまうなんて、日本人の普通の感覚からすると、度肝を抜かれます。

あんてる
あんてる
デンマーク人はちゃんと働いているの?不真面目なんじゃないの?

いやいや、16時に仕事を終えても国際競争力もトップクラスなのがデンマークです。

その真髄は、お互いの「タイパ」を尊重して、無理しない、させないという働き方にあります。

さらに、カジュアルとも言えるゆるさがつながり、自分のプライベートを大切にしていることで、仕事を効率的に成し遂げています。

さらに、失敗を気にしないで挑戦させたり、上下関係のないフラットな職場で、コミュニケーションにも無理がありません(圧力、忖度などのない関係性)。

自分が納得しないJOBではなく、能力を活かせる仕事についているとしたら、当然ながら、労働生産性が上がるのも納得できます。

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社会保障が手厚く、安心して暮らせている国

北欧の国といえば、社会保障が手厚くて、学費も無料だし、安心感がある一方で、税金が高いというイメージが定着しています。

つまり、稼ぐことに重きを置くよりも、安心安全で、楽しく日々を過ごせること、そして、高い税金を支払っても政府や行政が信用できるという関係性が土台にあると語られています。

日本では税率、税金が上がると不満の声が上がり、さまざまな生活費の負担が苦しくて、精神的にも、お財布事情としても余裕がありません。

結果として、残業代を生活費として盛り込まないといけないので、労働時間が長いという文化が成り立っています。

どちらの精度がいいのかは、一概には言えないものの、この違いこそが、労働生産性にも影響を与えているのではないでしょうか?

私個人としては、誰もが安心して暮らせる国、平等とは言えないまでも、誰もが困らないで生きている社会があれば、本当の意味でのゆとりが生まれると考えます。

20代の頃、猛烈に働いたけど、無駄な時間も多かった自分

私自身、20代の頃、猛烈に働いていました、深夜まで働き、同僚や先輩と飲みにいき、ふらふらになって帰って、翌朝普通に出勤するという日々。

若くて体力があったからできたとも言えますが、果たして生産性が高かったのかと振り返ると疑問です。

上司に頼まれた仕事を手伝ったり、理不尽な作業に時間を費やし、集中力が切れてもオフィスに居座っていたような時もありました。

今思うと、なんとも無駄な時間が多すぎたと感じます。

一方、自分のメンバーに育休明けの女性たちが時短勤務で16時で上がっている時に感じたことも印象深いです。

もちろん、お子さんのお迎えなどの時間制限があるので、きっちりと上がりますが、その時間までに仕上げるべきことは完璧にこなしていました。(一部、私が引き継いで仕事もしたこともありますが)

明確なタイムスケジュールがあるからこそ、彼女たちは、生産性の高い働き方を実現していたのだと思います。

当然ながら、無駄な会議には一切参加していませんでしたが。

16時に仕事を終えることが時短社員以外でも可能な社会へ

日本は働くことを時間で考える民族だと思っています。

学生時代の何時間、勉強したのかというのとロジックは一緒です。

もちろん、残業代も働いた時間によって支払われますし、労働時間は1日8時間を目安に法律が成り立っています。

では、その労働時間として拘束される中で、アウトプットはここまでできるという判断はだれがするのでしょうか?

やはり、自分自身の労働時間の生産性を意識せずに、拘束されている時間としての労働時間しか考えていないのではないでしょうか。

デンマークが良いという意味ではなく、もっとフレキシブルに働ける環境が整い、オフィス以外であっても(コロナ禍以降、テレワーク・リモートワークに誰もが慣れましたが)、アウトプットを出し切れる働き方を確立すべきです。

16時に仕事を終えることが時短社員や特別なことではなく、必要性があれば自由に選択できる環境にしましょう!(特にホワイトカラーならば)

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。