石丸伸二氏の『シン・日本列島改造論』を読んでみた 〜スピード感を持って結果を出せるのか?〜

2024年の東京都知事候補の石丸伸二氏の『シン・日本列島改造論』をKindleで読んでみました。

彼が、注目されている理由、人物を知るために、この1冊を読んで知ろうと試みました。

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安芸高田市を世間に知らせてくれた前市長、石丸伸二氏

三菱UFJ銀行を辞めて、2020年に出身地の安芸高田市の市長に立候補した、石丸伸二氏。

地方の小さな市での限界を見据えて、都知事として日本を変えようという意気込みは伝わってきます。

政党の支持を受けずに、都知事候補として立候補を踏み切った存在。

少なくとも、彼のおかげで、安芸高田市という存在は世に知られるようになったのは間違いありません。

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教育が大事は納得!東京一極集中を都知事になってどう変える?

『シン・日本列島改造論』の中で、彼の経歴や考えが書かれており、安芸高田市のTOPとして何に取り組み、何ができなかったのか、という点も一部触れられています。

地元の市議会と対立してでも、市長として取り組み、政治をエンタメ化して、多くの人に興味を持たせるという役割は十分に果たしたのは理解できます。

コンパクトシティ的な取り組みをしないと、地方の市、町は存在できないという理屈もわかります。

特に、熱を入れていた教育に関しても、給食費の無償や、県立高校の生徒会に100万円を渡すなどの政策は、今までの市長とは違う取り組みだったという点は評価できます。

そこで、東京一極集中が良くないから、都知事になる!という理屈が非常にわかりにくいのです。

23区内を中心に過密で、人口が溢れる都市から、多摩地区や他の道府県に人が流れるような政策を作るという話が、どうも具体的なイメージがわかなくて、難しいのです。

企業本社を東京から追い出し(法人への課税を高めて)、地方に移転を推奨する、などの策があるならば、おそらく、人口移動はありえるかもしれません。

今のところ、このような話は本の中にも、彼の演説の中にもありません。(選挙で訴えたら、票にならなそうなので言えないでしょうけども)

小さな市で4年やったから、銀行マンだったから、都知事として成功できるのだろうか

経済も政治もわかるというアピールをしながら、彼は多くの人に訴えかけています。

ただ、経済に対して理解が深いと言っても、財務官僚でもなければ、財務大臣を経験したわけではなく、あくまで銀行のアナリストという立ち位置です。(一歩間違うと、国が破綻するような経済政策に関わったわけではない)

政治も市長として4年経験はあるものの、安芸高田市と東京都ではサイズが違いすぎます。

おそらく、都知事になったとすると、都議会に味方が少なければ、抵抗を受け続けて、やりたいことを実現できないという展開になりえます。

そういう意味で、実績がある、能力はあるだろうけれども、未知数という部分が残ることは、本を読みながらも印象に強く残りました。

そして、実績としてスピード感を持って、どこまでやれるのか、待ったなしの課題に対して、どこまでやれるのだろうか?というのは期待もありつつ、不明なのが気になります。

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具体的に何をやるのだろうか?が見えてこなかった!ネットでの盛り上がりはともかく

政治はエンタメ化して、一人でも多くの人に興味を持ってもらうべきだという主張はわからなくはないです。

つまらないものではなく、身近で面白いものであれば、注目はされるでしょう。

ただ、本を読み、政策の内容を聞いても、実際のところ、4年間で何をやるのか、という具体的なわかりやすいものが伝わってこないのです。

ネット界隈での盛り上がり、街頭演説でも人が集まり、当初よりは注目度も高まって、期待度が無党派層を中心に広がりそうな勢いがあるのはわかります。

数年前のマニフェスト選挙(実際、公約が実現したかどうかの振り返りは皆さん、やってないですが)のように、何をやるのか、やろうとするのかをはっきりと明示しないのは、どうしても抽象的で、イメージ的になりがちです。

若い人がチャレンジするのは気持ちいい!

とは言いつつも、若い人が政治の世界に一人乗り込み、チャレンジしようという姿勢は気持ちいいのは事実。

選挙は、勝ち負け(当選か落選か)がはっきり、得票数という形になるのでわかりやすいものです。

負けても失うものが少ないならば、是非、思いっきりチャレンジはして、停滞した空気感を変える存在として突き進んで欲しいという意味では応援したいです。(投票活動への影響は別問題)

紙の本としては、選挙後に発売されるという点が気になりましたが、投票日前に読めてよかったです。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。