人生100年時代だから、この長い期間をどう生きるか、という点に焦点が当たりがちです。
でも、人生って一瞬の輝きのために、生きるというのも間違っていないのでは?
というテーマを持って書かれた沢木耕太郎の小説『春に散る』を映画化した作品をAmazonプライムで見ました。
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自分の一生で見れる一瞬にかけた二人の男
元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)はアメリカに渡り、ホテル経営に成功したものの、心臓に持病を抱えて帰国。
偶然出会った、連勝しているものの引退を考えている若手ボクサーの黒木翔吾(横浜流星)とともに、チャンピオンになるためにともに突き進んでいく物語。
よくある師弟コンビのボクサー物語かと思いきや、この二人は自分を燃やし尽くすために全力を出し切って、エンディングに向かっていくので、惹きつけられる作品です。
本物の格闘家を演じられる役者は限られる!
さすが、中学生の時に極真空手の世界チャンピオンになった横浜流星だけに、格闘技のシーンの表情、佇まいなどが、役者の域とは異なるレベルでした。
彼が本気でボクシングに取り組んでる姿は、見ているものを映画の世界観とは異なる、リアルな戦いの場に挑む姿を醸し出していました。
そして、トレーナーである、佐藤浩市の存在感も放っているオーラにすごいものを感じます。
練習とタイトルマッチのシーンだけでも、十分に陶酔感に浸れるので、最高な作品ではあるものの、大事な部分は忘れてはいけません。
怪我をして引退を迫られるボクサーと、持病との戦いで命が奪われる男。
この二人が後先を考えずに、目の前の試合に集中することで、その一瞬に人生をかける様は、一般人とは異なるのはわかっていても、周りに勇気を与えてくれるもの。
横浜流星、窪田正孝のタイトルマッチは、芝居とは思えないほどの迫力が伝わってきました。
人生を一瞬にかけるのはリスクがあるけども
人生の中で、一瞬に全てをかけるというのは、正直言ってリスクでしかない。
成功しても、失敗しても、ある意味でギャンブルになる。
その勝負をどう受け止めるかは、他人や周りの意見ではなく、本人の判断で決めて、後悔しないことが大前提。
映画「春に散る」で、二人がかけた一瞬の勝負は、人生を変えたり、命懸けのもの。
そのリスクでしかないチャレンジに挑み、何らかのゴールがやってくる。
結果として、一生の中で忘れられない記憶・思い出になるのは間違いない。
だからこそ、見終えた時に感じる、爽快感とは違う気持ちは誰もが似通っているのかもしれない。
右手首と腕の痛みと戦う代償の思い出
映画「春に散る」を見て、思い出したのは、私の高3の春の出来事。
当時の私は、陸上部で投擲の砲丸投げの選手として、インターハイ予選で南関東大会までを目指していました。
身体を鍛え、フォームを見直し、コツコツと練習を積み重ねて、準備を進めていました。
おそらく、南関東大会に行くためには、都大会で自己ベストを大きく更新しなければならず、ライバルの成長も考えると厳しい戦いになるということはわかっていました。
寒い2月の練習中に、調子が良かった私は、全力で投げた直後に、右手首と上腕部に痛みが走りました。
おそらく、可動域を超えてしまい、筋肉(筋繊維)を断絶まではいかないものの激しく痛めたのでしょう。
その日から、シャーペンを握る握力も落ちるほどのダメージで、整体院に通うものの、大会までに完全復帰はできないかもしれないと言われました。
唯一の方法は、回復を急ぎつつ、痛みを取り、周囲の筋力を鍛え直すこと。
そのためには、ものすごい辛抱と地道なトレーニングと痛みとの戦いが続きます。
「焦ると選手生命は終わるし、後遺症として日常生活に影響が残るかもしれない」
この言葉は、17歳の私の胸には重たいものでした。
必死に治すためのリハビリに全力を注ぎ、指先までの筋力を鍛えあげ、痛めた手首のトレーニングを必死に続けました。
地区予選を突破して、都大会の決勝まで進み、ベスト6に残れば、南関東大会に行ける一歩手前まで来ました。
右手首の痛みが麻痺するほどの状態で、自己ベストを出すには、全身全霊で一発勝負をするしかない状態でした。
結果として、自己ベストは出たものの、都大会決勝で敗れます。
その後の地道なリハビリによって、日常生活は問題ないものの、選手生命は終えると決めました。
あの時、諦めなかったこと、最後に勝負をかけるために、その一瞬に全神経を集中したことは、私の人生にとって忘れられない日々です。
「春に散る」のは人生の宿命とも言える
映画のラストシーンで、二人の人生がタイトルマッチ後にどうなったのかが伝わります。
春に散るのは、命を終えることも和えれば、別の人生を歩み出すという道もあるという、沢木耕太郎からのメッセージだと理解しました。
人生にとって、春は出会いと別れの季節になり、結果として散らなければ先に進めないのが、人生なのだと達観した感覚は持つ必要はないのですが、共感できるストーリーなのではないでしょうか。
この作品を映像化するには、役者さんのコンディション作りを支えた関係者の努力にも頭が下がります。
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投稿者プロフィール

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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。