あなたは、どんな人に嫉妬しますか?
私は「空気をつくれる人」(KMな人)に感じます
人間の感情の中で、一番厄介なものは“嫉妬”だと言われています。
表向きには相手に一切伝わりにくい感情であり、根が深いもので改善しにくいからです。
私は、相手の良いところに着眼点を置くので、基本的に、嫉妬よりも賞賛しか抱かない人間です。ですが、一瞬で場を自分のものや思い通りにコントロールできてしまうような、空気を作れてしまう人には絶対に勝てないですし、大きな差を感じるので、嫉妬を感じています。
KYではなく、KMが必要な時代なのでは?
一時、良く耳にした「KY」という言葉は、最近、触れていないような気がしませんか?
「KY」とは「空気」と「読む」の頭文字で、空気が読めない人を意味して使われてきました。
昔から、日本人は場の空気を意識して判断をしていたので、個人の意見や主張よりも、関わる顔ぶれの意思を慮り、決めていく民族のようです。仲間意識と言えば素晴らしいですが、責任の所在が不明になるという点では、日本の問題の根幹を占める大事な要因です。
ただ、時代は、「KY」では済まなくなっているのではないでしょうか?
個人的に、しっくりとくるフレーズを考えたら、「KM」という言葉が浮かびました。(タクシー会社ではありません。)「空気」を「作る」(Making)という意味です。
場の空気を読んだり、場に流されたりすることが多いのが現実ですが、本来は主導的に、空気を作ることができたら、人生や世間はハッピーになるのかもしれないという仮説です。
あの「横浜ベイスターズ」を変えるなんて無理だと思っていました。(申し訳ないですが)
横浜ベイスターズというプロ野球の球団は、強いチームではない。昔から、セントラルリーグの中でも、地味で弱いチームでした。当然、チームの強さは、球場への集客、球団の力に直結すると思われがちです。
ここ数年ほどで、大きな変革をして変わろうとしているという印象がありました。その理由を知るために、池田純の『空気のつくり方
池田純という人物にこそ、今回のベイスターズの経営再建のキーマンなのは、間違いありません。彼は、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)執行役員、Jリーグ特認理事、株式会社大戸屋ホールディングス社外取締役、株式会社リブセンス社外取締役、など。
2017年には、日本ラクビーフットボール協会特任理事に就任。活躍の場を広げている。
もちろん、球団経営者が書く本だけに、横浜ベイスターズの宣伝効果を狙っている部分が否めないので、好き嫌いは分かれる本だと感じました。
ただの宣伝・PR本ではなく、組織・マーケティングを語る本としてじっくりと向き合うと、多くのヒントが隠されいてる一冊です。
データをもとに、どうやったら球場にお客を呼び込めるのか。他球団との違いや選手との話し合いなどからゴールを設定して、どう向かっていくのかが語られています。組織のトップがどうやって、生温い雰囲気が漂っている組織を立て直そうとしたのか。そのために、語れることは全て書いている印象が残りました。
データから考え、チャレンジを続けてきたことで、しっかりとニーズを掴み、球場への観客動員数を増やしてきたという実績。次は、チームを強くすることに、全力を注ごうという姿勢。横浜の街を愛して、理解を深めていこうというコミュニケーション。池田純さんをトップに据えたことで、横浜ベイスターズは大きく変貌を遂げています。(2016年末退任)
ビジネスパーソンの皆さん、自らが主導的な立場や行動を取って、何かを始めたり動かしたりしていますか?会社や上司の指示・命令に従うだけ、業界・仲間内の暗黙のルールに従うだけ、顧客の意見に従ってサービスを提供するだけ、それだけでは何かが足りないのではないか、「空気を作る」=「KM」なものを求めていかないと、ワクワクと楽しめないのではないでしょうか?
野球のことを知らない方が読んでも楽しめる一冊です。オススメ致します。
サードプレイス・ラボとKMの関係
私も、「空気を作る」=「KM」を目指して、「サードプレイス・ラボ」を主催運営しています。まだ、進化中なので完成形には至っていません。むしろ、完成していないことを自分が楽しんでいます。
職場でも、家庭でもない第3の場所、コミュニティ・プラットフォームを作り、個人の抱える本当の夢を実現する為に、仲間とともにギバーの精神で進んでいくことを目指しています。
独立起業だけを推奨する立場ではありません。今の所属組織の中でのモヤモヤ感を解消するには、空気を変える、空気を作れる存在になる必要があるのです。
そのために、今までの自分にない経験や知識、仲間が必要なのです。
いくつになっても、切磋琢磨しながら、前に向かって成長していけたら、人生がハッピーになると思いませんか?
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。