子育てに全力を注ぐ日々の中で、ふと感じる孤独やプレッシャー。
そんな親たちにこそ必要なのが、家庭でも職場でもない「サードプレイス」です。
肩の力を抜いて本音を語れる場所、自分を取り戻せる時間が、子育てを支える心の土台になります。
今回、具体的な事例とともに、親にとってのサードプレイスの価値を考えます。
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親こそサードプレイスが必要な理由
私自身、育児・子育ても中盤から後半に差し掛かった一人の父親として、親としてサードプレイスが必要だと感じたポイントを振り返り、まとめたいと思っています。(まだ、父親業を終えたわけではないですが)
結論としては、子育て中の親こそ、家庭でも職場でもない「サードプレイス」を持つべきです。
そこにあるのは、肩の力を抜いて“素の自分”に戻れる空間と、共感し合える仲間です。
サードプレイスは、親としての心の余白をつくり、孤独やプレッシャーをやわらげる大切な存在になります。
子育ては“孤独”と“責任”の両立だから
子育ては、幸せで充実した営みである一方、想像以上に“孤独”と“責任”を抱え込みやすい状況です。
特に現代では、核家族化が進み、周囲に頼れる人が少ない家庭も多く、SNSでの“理想の育児像”が親を追い詰める一因になっています。
何が正しい情報なのか、もっと良い子育て、親であるためには何が必要なのかと考えつつ、目の前の現実とのギャップに苦しむ日々は、表向きに語られない現実です。
母親だけでなく、父親もまた仕事と育児の板挟みに悩むことが少なくありません。
こうした状況で、家庭でも職場でもない“第三の場所”を持つことは、心の安定や自己肯定感の維持に非常に効果的です。自分を取り戻す時間と空間こそが、親として、そして一人の人間としての健やかさを支えるのです。
親を支える“第三の居場所”のリアルな姿
子育て期間中のサードプレイスの具体例を複数ご紹介します。
育児の愚痴を言える「カフェ仲間」
東京都内で2児を育てるAさん(30代女性)は、近所のカフェで毎週開催される「ママのためのおしゃべり会」に通っています。
子連れOKで、スタッフも子育て経験者。
ここでは「今日、子どもがご飯を投げて大変だった」「夫が帰ってきてもスマホばかり」といった本音が気軽に話せるそうです。
Aさんは言います。
「育児って孤独なんです。ここに来ると、私だけじゃないってわかる。みんなも頑張ってるし、悩んでるって知るだけで救われるんです」。
息抜き的な場所の必要性は、育児情報が乱立し、ママ友のマウントを奪い合うような関係性と離れたところで成立していることが大前提と言えます。
“仕事でも家庭でもない自分”を取り戻せる場所
一方、30代のBさん(男性・会社員)は、土曜の朝に通う読書会を「心のリセットの場」だと語ります。
子どもが2歳で手がかかる時期。
仕事も忙しく、自分の時間はほとんどありません。
それでも、週に一度だけ早起きして参加するその会では、子育ての話は一切出ません。
読んだ本の感想を語り合い、自分の考えを言葉にする。
「ここでは“⚫︎⚫︎ちゃんのパパ”じゃなくて、僕自身でいられる。それがどれほどありがたいか、やってみて初めてわかりました」と語ってくれました。
育児に関わる時間が嵩み、仕事も含めた自分個人としていられる時間が限られてしまうことは、ストレスとなり負担や不安を抱える人も多いのです。
一旦、会社での役割、家庭での役割、親という役割(場合によっては、自分の親から見たら子供という役割もあります)などから、切り離される時間がないと、息苦しい時間になります。
子どもも一緒に通える「親子サードプレイス」
千葉県で活動している「こども食堂+ひろば まなびの森」は、地域の親子が自由に出入りできるサードプレイスとして機能しています。
食事提供だけでなく、遊びスペースや悩み相談の時間も設けており、「子どもを遊ばせながら、ママ・パパはゆっくりお茶を飲んで、スタッフとおしゃべりできる」空間です。
特に母親の間では、「ここがなかったらノイローゼになってたかも」という声もあるほど。親子の笑顔が集まる場所には、互いを支える温かい循環が育まれています。
子供から離れることも大事ですが子供と一緒にいながらも、リラックスできる環境があるのかどうか。
こういう場を頻度は限られても持っていると、育児がストレスで苦しい気持ちに追い込まれずに済むはずです。
サードプレイスは、親の“心の呼吸”を整える場
子育ては、「自分を見失いやすい営み」でもあります。
だからこそ、親にも“素の自分”でいられるサードプレイスが必要です。
日々の中に、ひとときの余白を持つことが、子どものためだけでなく、自分自身の心を守るために欠かせません。
親にとってのサードプレイスは、心の呼吸を整える場所であり、孤独をほぐし、共感に出会える場所。
そして、自分らしさを取り戻せる“第三の居場所”なのです。
子どもが寝静まった深夜、疲れ切った身体で仕事のメールを見返しながら、「このままでいいのか?」と自問自答していた時期があります。
そんなとき、気軽に話せる仲間がいる場所に救われたことを、私は忘れません。
私自身も、もし、サードプレイス・ラボを含めた活動をやっていなければ、仕事と家庭の両軸だけに必死になり、どこかで緊張の糸が切れて、心身がダウンしていたかもしれません。
まとめにかえて
もし今、あなたが「子どもと向き合うのがつらい」「誰にも話せない気持ちがある」と感じているなら、無理に家庭や仕事の中だけで完結させようとせず、そっと“もう一つの場所”を探してみてください。
あなたの中に眠っている「余白」が、きっとそこに戻ってくるはずです。
そんな場所のひとつとして、私たちの「サードプレイス・ラボ」もあります。
気になる方は、ぜひ覗いてみてください。
▪️ 「仕事と家庭をどのように両立していますか ?」 と尋ねられたらどう答えますか?
▪️ お母さんが疲れている理由は「発達障害」が原因かもしれない
▪️ 『「イクメン」を疑え!』(著:関口洋平)を読むと、「イクメン」ブームとは何だったのかを考えたくなる
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投稿者プロフィール

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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。