⽇本アカデミー賞受賞、国内動員196万人の大ヒットを記録したオリジナルアニメーション「映画 えんとつ町のプペル」の続編が、「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」を公開3日目に映画館で観てきました。
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2020年 コロナ禍で勝負をかけた映画の続編を6年後に公開!
前作の「えんとつ町のプペル」は、コロナ禍で、自粛蔓延の世の中で、キングコングの西野亮廣がチャレンジしたデビュー作の映画でした。
196万人を動員した大ヒットと言われているのは、この作品が、ゴミ人間のように扱われた彼自身を投影していたから。
だからこそ、多くの人が、漫画でもテレビアニメでもない、絵本から成り上がった映画を心底応援してくれた。
おそらく、あの時点で、このストーリーには続編があることは、西野氏の絵本を読んでいても、彼の「ディズニーを倒す」という野望も含めて、予測できる未来だった。
問題は、次回作がいつ公開されるか、という点だったと思う。
まさか、6年後だとは想像もしていなかった。
プペルロスにルビッチが陥っていた!そんな彼が迷い込んだ世界に時計台があった
前作で、友達である「ゴミ人間」プペルを失った、ルビッチは、失意の日々を過ごしているという前提で、翌年のハロウィンを迎えたという時間の流れで話が始まっていく。
そこから、謎の世界に彼が飛び込み、新しいキャラクターたちと絡んでいく展開力。
これって、続編なのか、と思うのが約1時間ぐらい続いたような気がします。
このサイドストーリー的なものに、どこまで理解と感情移入ができるのか。
正直いって、戸惑う人もいるでしょう。私もそうでした。
ルビッチが巻き込まれキャラなのはわかっているけども、この展開で、彼は元の世界に戻ることが優先であり、家族たちは心配していないのか、という疑問。
後半に進むにつれて、西野亮廣が、20代のキングコングのコンビの危機を語りたいがために、この作品を作ったのだと分かるのは、バックボーンをわかっていなければ、難しいのかもしれない。
失踪してしまった、梶原雄太(現在のカジサック)を信じて待っていたという物語を差し込むことは、彼らのヒストリーを知っていれば納得感しかない。
続編・2作目という難しさに立ち向かっている
1作目がヒットしたからこそ、2作目が作られるのは当然だけれども、ハードルも上がり、前作と比較されて、期待値も変わっていくので、続編・2作目というのは本当に難しい。
1作目のインパクト・評価を超えられないか、その後、ルーティーンのようなシリーズ化するのかの瀬戸際なのだから、当たり前の話。
最初から3部作として考えられた作品と、1作目がヒットしたから2作目を作ったものの間には大きな違いがある。
to be continuedがある世界で終わったのか、完結したのに、尾ひれがついて作られたのかで、見る側に届く内容が変わってしまう。
それだけに、今回の作品は既定路線だったのかもしれないが、どうも難しさを感じてしまうことを掘り下げて考えてみたい。
アンチや逆風がないと、反動のパワーが出てこない
今回、アンチや世の中に戦うファイティングポーズを見せて、そのエネルギーも飲み込んでいく西野亮廣のスタイルからすると、逆風が足りないと私は感じていました。
信者商法とか批判されて、オンラインサロンも、クラウドファンディングも成功させながら、世の中に浸透させてきた彼が、今回、何か新しい武器や方法を使っていたのか、と問われると、前回と同じであり、メディア露出量が増えたことに過ぎない。
つまり、SNSやネット界隈を含めて、非難や批判、アンチが燃えて、それに対して、激烈にパンチをかわすような彼のやり方が見られないことへの不安。
認められて、安定したことで、逆風的なものが足りないと、高く飛べないのではないかと想像しています。
ライバルである、映画「ドラえもん」や「名探偵コナン」は、基本的に毎年、コンスタントに映画を出し続けている作品。
見る側の安定感、恒例行事化している作品と比べて、ブランクを持って、勝負を仕掛けてくるのに対して、ムビチケ(映画の前売りチケット)の大量購入者へのお届けサービスはやっていたものの、どこか印象が弱かったと感じています。
誰が映画を見るターゲットなのか
映画を見終えて、私のいた映画館は、申し訳ないけれども、公開3日目の日曜日の朝イチとはいえ、スカスカの客入りだった。
前作は、子どもと親、家族で足を運ぶ人が多かったし、ファンが友達を連れてくるような伝播力が強い印象がありました。
今回の映画の中身・内容からして、果たして、誰がメインのターゲットなのか、という素朴な質問を考えてみました。
正直いって、小学生以下で半、内容を正しく理解するのが難しいと思います。
では、大人だけが見るものかといえば、アクションや恋愛も中途半端で、ファンタジーな作品としては理解できても、伝えたいメッセージを掘り下げて、感動するのかというと、解像度が難しい。
厳しい言葉で言うならば、西野亮廣やキングコングの歴史や活躍を知らないと共感が伴えないのかもしれない。
とすると、前提条件がついて、ターゲットが不明瞭となると、プロモーションに力を入れても、多くの人に届けるのはハードルが高い。
作品への愛情、クリエイティブの力は感じるが届くのか
この作品で勝負をかけた、西野亮廣の作品への愛情、クリエイティブの力は間違いなくピカイチなのは言うまでもない。
ただ、これが一般人に届くのか、と言われると、公開当初の時点ではパワーも認知度も足りていない。
知名度のある方が、SNSで感想コメントを出しているが、映画は、一般人が楽しめたか、満足したかが、観客動員数に影響を与えるものだと忘れて胃はいけない。
作品に届くものがあれば、「国宝」のように何度も足を運び、ロングランになり、話題性も継続していくことになるが、「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」は、届いていくのだろうか。
この数年、コンテンツをミュージカルや歌舞伎など多彩にアレンジして、世界戦に挑んできた結果、映画作品そのものへのファンが置き去りになっていたとしたら、6年という時間は長すぎる。
小学校1年生が6年生になるのだから、時間の経過は風化を生み、情熱や熱狂は冷めてしまわないとも限らない。
少なくとも、「えんとつ町」の中に「時計台」があったのか、別世界なのか、と言う点は説明が欲しかったような気がする。
今後の映画のヒットや反響などは、状況は推移を見守りたい。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。