Noh=「能」を初体験!700年続く日本の伝統芸能
あなたは、「能」と聞いて何を思い出すだろうか?
お面を被って、よくわからない所作の伝統芸能。
歴史の教科書で習った記憶あり。
ここまで答えられたら、一般人としては優等生レベル。
教科書に書かれていた、受験で覚えたのは、「能」の起源と創始者の名前程度。
なぜならば、自分たちの身近に感じられないことが要因です。
例えば、歌舞伎であれば、歌舞伎役者がテレビに出演することもあるので、顔と名前程度は一致します。
能を演じる人の名前が出てくるのかと尋ねられたら、おそらく、誰も諳んじて出てくることはないでしょう。(本格的なファンや見識深い方以外の普通の人)
能体験!銕仙会能楽研修所で、能「清経」
こんなチラシを手に入れて、800円で体験できるなら、能を見ようと決めました。
港区「東京2020応援プログラム」推進助成対象事業
港区から世界に 日本の伝統芸能のルーツ「能」体験
Noh: The origin of traditional Japanese performing arts Workshop
能「清経 替之型」長山桂三
2018年 3月25日 銕仙会能楽研修所
日本の伝統芸能をこの価格で体験できるなんて、信じられない機会です。
※東京オリンピックに向けた港区の事業ということで助成を受けた事業という点がポイントです。
事前説明と字幕でどうにか理解できたものの・・・
能は、観阿弥(かんあみ)・世阿弥(ぜあみ)父子が、室町時代に作り上げた伝統芸能です。
受け継がれて廃れることなく続いていると聞いて驚きました。
(一時的に中断したことがないというのは世界的にも例を見ないそうです)
事前に、30分程度の解説を聞き、能の歴史、能の舞台の特徴、演目のストーリーなどを聞かせてもらったので、助かりました。
能舞台は、シンプルなセットで、舞台と客席が近い、オープンな空間でした。
能は、シテ方、ワキ方、囃子方で分業されています。
面を被って、演目を担うシテ、ワキの動きと、笛、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、太鼓の4種類の楽器の囃子方がコラボすることで成り立っています。
この小鼓、大鼓などの掛け声
「よぉーーーー」
CMなどの映像で見たような記憶がありますが、ライブで見ると壮観でした。
「清経」のストーリーと字幕解説
今回の演目「清経」のストーリーについて。
平家一門が都落ちした時代の話。
平清経の妻のもとへ、九州から家臣の淡津三郎(あわづのさぶろう)が訪ねてきます。
清経が柳ヶ浦の沖合で入水したという事実を伝えに来たという場面からスタート。
ここから、清経の妻は、再会の約束を守らなかった夫を恨むという展開。
夫は、妻の夢枕に霊として表れて・・・。
清経と妻のやり取りは、事前の解説と手元のパットやスマホでの字幕解説があることで、かろうじて理解ができました。
美術館・博物館などに行くと、有料で音声解説のイヤホンを借りることがあります。
芸術の鑑賞は、誰かに大きな声で専門家に解説されるよりも、個別に触れる情報で理解する方がスムーズに頭に入ってきます。
正直言えば、もう少し解説が欲しいという場面もあったのですが、ライブで見る、能を楽しむためには、控えめに、と考慮していただいていると感じました。
まとめ:「能」にはまる?はまらない?
私自身の事前学習、チェックが足りない部分もあって、正直、能は難しかったです。
伝統芸能として理解はできたものの、もう少しリラックスして味わいたかったです。
今回、舞台が近いので感動はしましたが、座布団があっても、演目に集中して見ているのは厳しかったです。(私の腹筋・背筋が衰えて姿勢維持ができないという課題ですが)
同じ日の午前中に、子供向けミュージカルを見たことと対比してしまうと、わかりにくさが残っただけに、能にハマることはないと思います。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
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