災害時のデマ拡散は意図的なもの?不安な社会心理?
災害時、突如、事実とは異なる情報が流布、拡散されて問題になる。
過去の知見を忘れて、誰もがデマに影響を受けるのは、非常事態な状況だからかもしれない。
1923年間の関東大震災では、当時の警察や軍まで関わり、「社会主義者及び鮮人の放火多し」「不逞鮮人暴動」といデマを流布したと言われている。
井戸の水に毒を入れた的なデマを起点に、朝鮮人と呼ばれる方々の虐殺が続いたと言われています。(一部には、事実とは異なるという歴史見解もある。)
社会的背景として、治安悪化などもあり、デマが流布しやすい雰囲気があったとは言え、事実を確認することもなく、殺害に至るというのは恐ろしい事件だったのは間違いありません。
デマは悪意やイタズラや悪意ある冗談からスタートしているが、社会心理、群衆の心は、人伝いで広がりをみせる。最近では、インターネットの存在により、地域を越えて、簡単に拡散されていきます。
デマのベースになるのは非日常な状況で、不安から生まれる社会心理です。
熊本地震ではライオン、大阪北部地震ではシマウマというデマ
大きな地震の影響で、動物が街に出ている、というデマ話は出やすい。
日常ならば、嘘な情報だと判断できるものであっても、非常事態では冷静さを失っています。
不確かな情報が、事実のような仮面を被り、連鎖することで、ブレーキがきかなくなります。
早い時点で公的機関、行政や政府などから、事実を伝えるという発信が必要になります。
本来、冷静でコントロールできる組織であっても、巻き込まれている個人としては、判断がぶれてくる場面があるのです。
事実を掴むことへ意識を向けられる体制を早い時点で確立することで、災害時の人的被害は防ぐことができます。
正しい情報どう伝えるのか?という点は、ニュース発信者である報道関係に頼りたいものの、日頃、すっかりと信頼を失っているので、情報リソースとして個人から伝わるものを信じがちです。
デマの伝播力は加速度がつくと、収拾がつかなくなり、危険な情報の伝言ゲームは不幸を呼ぶリスクが高まります。
デマにふりまされないためには
まず、情報の出元が一次情報なのか、信頼できるものか、をチェックすることです。
多くの人から同じ情報が届くから正しいだろういう感覚は危険です。
もはや、仲介者・伝言担当になっている人が、善意でシェア・拡散をしている流れに乗ると、デマは一気に広がります。
これは、「不幸の手紙」や「チェーンメール」と同じ構造です。
情報を受けて、他の人に伝えていく際にも、この意識は必要です。
ブログやSNSでの情報発信・受信を行う際も、事実の裏付けを確認しましょう。
もしくは、何が正しいのか、一瞬立ち止まって考える癖をつけることです。
日頃は、簡単に個人初の情報発信・拡散・シェアは良いものと考えがちです。
特に、影響力のある人、インフルエンサーが関わると、拡散力はとどまることを知りません。
もしかしたら、自分が手に入れた情報(悪意・善意は関係ありません)は、嘘やデマが混じっているかもしれないと考えるようになりましょう。
全てを疑い始めると、生きにくい世の中になります。正直言えば、さじ加減としては難しいのですが、情報の正確性を把握に努めれば、あなたの信頼力は高まるのは確実です。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。