映画「マネーボール」には、データ重視野球、野村ID野球の姿がダブる
2011年公開の実話を原作としたドラマ映画「マネーボール」は、ブラット・ピットが、オークランド・アスレチックスのGM(ゼネラル・マネージャー)のビリー・ビーンが、サイバーメトリクスを用いて経営危機に苦しむ球団を再建する物語です。
サイバーメトリクスとは、野球の試合のデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法である。
カッコいい、主人公を演じる、ブラット・ピットに目を奪われるものの、実際は、この統計データを生かす分析力による連勝記録を達成したという点が最大のポイントです。
日本プロ野球でも徹底的にデータを生かして、勝負をしていた人物がいる。
野村克也監督(ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、楽天イーグルスなど歴任)が、提唱したID野球。(このIDとは、Important dataの略)
選手がプレイする場合、経験や勘に頼ることなく、データを駆使して科学的に進めていく手段とされているので、この「マネーゲーム」のサイバーメトリクスと近いと考えます。
統計データが科学的で100%正しいとはいえないものの、確率論として大きく外さないと捉えると正しい判断材料に繋がります。
現在、他のスポーツも、選手の動きや特徴を多角的に分析して、戦略や戦術を作りながら、チームスポーツの戦いが科学的に進められるようになっています。
もちろん、人がやる行為なので、データを越える意外性が存在することは不可避です。
ビックデータ活用への道
このデータを分析・解析して活用するということを突き詰めようとすると、「ビックデータ」の存在を無視できなくなります。
この「マネーボール」の話を取り上げながら、現在のビックデータについて語る一冊『ビッグデータの覇者たち (講談社現代新書)』を読んでみました。
2013年と5年ほど前の本であるものの、シリコンバレーに住む海部さんのまとめた一冊は、本当にわかりやすい内容でした。
オバマ大統領が選挙で、SNSを駆使した活動の前提に、どれだけのビックデータ活用があったのかという話は、時間が経過したからこそ、熱狂を覚めてリアルに感じられる情報でした。
ビックデータを活用することが善か悪か、という対立軸ではなく、どうやって最適な答えを見つけることができるのか、という観点で活用するというスタンスが必要だと思います。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。