【レビュー】『道具としてのビッグデータ』高橋範光

ビックデータをどう活用していくのが良いのか?

「ビックデータ」という言葉を2010年代以降、耳にすることは増えました。

データマイニング的な発想をすることが好きな私は、引き寄せられています。

大量のデータから何かを見つけただしたり、未来を予測することの面白さ。

特に、「クラウド」が浸透することで、ビックデータを扱う負担が減り、IoTの未来としては、ありとあらゆるものがインターネットに繋がる時代がやってくると想像すると、怖い世の中だと感じる部分もありますが、不便さは解消されることが増えるのだろうと想像できます。

道具としてのビッグデータ』高橋範光

専門的でありながら、基本的な解説と事例をふんだんに取り入れているので、興味がある方であれば、じっくりと楽しく読める一冊でした。

「最適解を導き、成果につなげる8つのルール」

・ビッグデータは道具であって、目的ではない

何事も、目的と手段をはき違えると、おかしなことになります。あくまでも、ビックデータはツールに過ぎないという位置づけを忘れてはいけないでしょう。

・「思い」がデータから示唆を生み出す
・「思い込み」が過ぎると見誤ってしまう

この2つのルールの組み合わせが表裏の関係のようで気に入りました。データには人間の思いは必要だが、思い込みが過剰であると、事実を見誤ってしまうという両面性は、示唆に富んでいます。


・実態を正しく把握するために、複数のデータを組み合わせる

シングルなデータ分析だと、予想をした範囲の答えに過ぎません。複数のデータを自由自在に組み合わせることができるのもビックデータの良さなのです。

・データによる検証は1回では終わらない

データ検証という、ある意味で地味な作業は1回で終えたいもの。でも、繰り返しておかないと大事なことを見落としている可能性があります。

ビッグデータの神は細部に宿る

格言に近い言葉で、好きなルールです。細かい点にこそ、神髄があるというのが大量のデータから導き出す為のポイントです。

・分析だけではなく、現場の行動につなげてこそ成果を生み出す

・現場の声を聞いて、現場を動かし、使い続ける

結局、ビックデータは何のために使うのかという点を考えれば、現場の声、行動をサポート・支援する存在であるということが抜けていては、本末転倒に陥ります。

ビックデータは魔法の道具ではなく、どういう目的で、どのように活用していきたいのかというゴールを見据えて使いこなせば、とても有用な存在であることが理解できました。

私は、データを分析するデータサイエンティストではなく、分析の仮説を立案したり、分析結果をビジネスに活かすための解釈をする役割の「データアーティスト」になってみたいという願望が湧いてきました。

私は、データを読み解くって、とても面白いプロセスだと感じる人間なので。

考え方だけでも「データアーティスト」チックな存在でありたいと考えています。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。