劇団東少ミュージカル「人魚姫」〜国境のない純真な愛の物語〜

アンデルセン原作童話ってハッピーエンドにならない!

なかなか特徴的なアンデルセンの横顔ですが、写真を見た機会は少ないはず

ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、1805年生まれのデンマークの代表的な創作童話作家です。

主人公が亡くなって終わるという作品も多いので、救われない貧困層への眼差しを持っていたとも言われているそうです。

確かに、彼の作った童話たちは、ハッピーエンドにはならないものが多く、予定調和的な現代のコンテンツに比べると、心が締め付けられる作品が多いと感じます。

アンデルセンの童話は、子どもだけでなく大人たちをも感動させるのは、私たちの人生のように美しく明るい部分と暗い部分や残酷な面を持っているからなのでしょう。

アンデルセンの言葉に「確かに小さな子どもには理解できない面もあるだろう。そのつもりで書かれたものでもない。ども子どもたちは大人になれば自然にわかってくる。それでいいのだ。ただ好きになってもらえればいい。童話というのものは、もともと不思議なものなのだ。」とあります。(劇団東少 ミュージカル「人魚姫」パンフレットより抜粋)

確かに、子どもに迎合することなく、ストレートに人生の喜びや悲しさを感じてもらいたいという意図が感じるからこそ、趣深さが残るのがアンデルセン童話の特徴だと言えます。

子供向けのミュージカルなら劇団東少をオススメできます

家族で年数回、ミュージカルを見に行くのですが、劇団四季クラスを見に行くと素晴らしいのですが、お財布的には厳しいものになります。

また、子供からすると、あのスケール感が疲れてしまうというのも本音。(楽しめるお子さんもいるでしょうが)

その点、完全に子供に伝わりやすい作品を取り上げて、丁寧に作りこむ実績が豊富な劇団東少さんは安定感があります。

劇団東少は、今まで、厚生省児童福祉文化賞、東京都児童劇団優秀賞、読売児童演劇賞、日本児童演劇脚本賞など数々の受賞を受けている、1949年創立の劇団です。

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今まで、親子共々で楽しめる作品を鑑賞してきました。
子供にとってわかりやすいというのは親も安心して見れる作品なのです。



アンデルセンの代表作「人魚姫」の切なさは純愛にある

今回、鑑賞した作品は「人魚姫」(2幕7場)。

アンデルセンの代表作だけに期待感でいっぱいでした。

人魚「マリーナ」が、海上の船に乗る王子と出会い、彼の命を救うことから物語は始まります。王子を愛したマリーナが、海の魔女に人間にしてもらう代わりに、声を失います。王子はマリーナではなく、隣国の王女様と結婚します。その結果、マリーナは海の泡となり消えていく。

マリーナが王子を殺すナイフを手に入れたのに、命を奪えなかったのは、本当の愛があったからです。(王子にその気持ちは伝わっていないのですが)

純愛ドラマがすれ違うという設定は、古今東西で多いものの、ここまで切ないエンディングを迎えるものは限られています。(もしくは、この切ないモデルを応用した作品はありますが)

今の時代、どうしても、自分が大好きな人が増えすぎて、相手のことよりも、自分の幸せやメリットを優先しがちです。

損得勘定や打算が見え隠れするなかで、相手を慮るという姿は減っているように感じます。

相手のために、などと過度に思うと、自己中心的な勘違いだけの押し付けの愛情になり、ストーカー事件などを引き起こしています。

切ない純愛物語をミュージカルで伝えてくれる、劇団東少の役者さんたちには頭が下がります。衣装、舞台も含めて、限られた人数や予算で運営されているのが伝わってきます。

映画や動画コンテンツ、ゲームコンテンツもいいですが、スポーツのように筋書きのないドラマもいいのですが、事前にしっかりと準備をした作品をライブで楽しめるミュージカルや芝居の舞台は、味わいが違います。

あなたもミュージカルや芝居を見に行ってみませんか?

<「人魚姫」はこちらで>

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。