「カルピス」生誕100年に創業経営者・三島海雲さんの人生を知る

子供の頃、夏の日に、氷の入ったグラスで甘くて爽やかな飲み物といえば、カルピスでした。

カルピスって、原液を薄めて、水で割って飲むので、濃度は、毎回、微妙に違います。

大人になれば、アルコールをロックだ、水割り、ソーダ割り、など何かで薄めて飲むものは口にしますが、子供にとって、あの不思議な手順で作る飲み物は美味しさだけでなく、不可思議さがありました。

「カルピス」って誰がつくったんだろう。ふと、そんな疑問の答えを知りたくなりました。

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日本初の乳酸菌飲料「カルピス」は、三島海雲が作った!

1919(大正8)年7月7日、七夕の日にカルピスが発売されました。

このカルピスを世に出したのが、三島海雲という人物。

大陸での冒険、モンゴルの遊牧民との出逢い、支援する仲間がいた、三島海雲。

彼の半生をノンフィションとして追いかけた一冊を偶然手にしました。

カルピスの船出から88年後の2007年のカルピス社の調査で、日本人の99.7%がカルピスを飲んだ経験を持つという結果が出た。国民飲料と呼ばれるゆえんである。

関東大震災のとき、カルピスを被災地で配った三島には国利民福の思想があった!

1923(大正11)年9月1日正午、マグニチュード7.8の大地震に東京が襲われて、死者・行方不明者14万人を超えたのが、関東大震災です。

この時、恵比寿本社から、トラックで被災された方に飲料水を配ったのがカルピス製造株式会社でした。その陣頭指揮をとったのが社長、三島海雲だったのです。

宣伝PRをしたいのではなく、純粋に被災されて飲み水に困っている人たちを救うためにおこなった行為が、カルピスを100年以上愛される日本人の国民飲料に押し上げた背景にあるのだと感じます。

今でこそ、自然災害の被害に遭われた方に、救援物資やボランティア活動でサポートすることは普通のことですが、当時は、なかなか考えられません。

このエピソードを知った山川徹さんが『カルピスをつくった男 三島海雲』を書いたきっかけになったと著書の中で語っています。

「国利民福」という考え方を三島海雲さんは持っていた

国家を富ませるだけでなく、国民を豊かで幸せにしなければならない。

富国強兵の明治で生まれ育った彼が、仏教徒として釈迦を道しるべにして、民衆を救済する思いを持って、「国利民福」を経営理念に掲げたのも、彼を知る上で大事なポイントです。

自らの事業、企業の成長だけを追い求めるのではなく、国民の幸せを願った男。

そして、寺の息子として生まれた彼が『仏教聖典』を編纂させて世に残したこと。

モンゴルで出会い、商品化され、多くの人に長年愛された、カルピス

カルピスが誕生して、今日で、ちょうど100年を迎えます。

カルピスを扱う飲料会社が移り変わっても、変わらなく100年間、人に愛され、飲まれてきたカルピスという乳飲料。

大陸に夢をかけて、ビジネスにチャレンジした彼が、モンゴルで出会った乳製品「ジョウヒ」をカルピスという商品にまで発展させたのは、三島海雲という男の情熱がなければ誕生することはなかったという事実をノンフィクションを読むことで理解できました。

立派な経営理念を掲げて、経営戦略を持っていたとは思えないのですが、多くの人に関わり、健康な毎日を送るために提供したいという、三島の思いは、100年という節目を超えても、残り続けている。

企業や人間の寿命を越えて、生き続ける商品を世に出したという男、三島海雲。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。