月額固定の「雑誌読み放題サービス」によって、雑誌がますます売れなくなっているいう話題を耳にしますが、それは事実とは違います。
メディア側だけの問題ではなく、情報のスピードと自らが発信者になるSNSなどを楽しむように、私たちが変わったために雑誌を読まなくなったのです。
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雑誌を読まなくなったのは、私たちの情報との関係性が変わったから
私たちが情報の受け手(消費者)という立場から、自ら必要なタイミングで情報を取りに行き、自分で発信するということができるようになったから、雑誌が売れなくなったのです。
新聞・雑誌の調査媒体数は2009年の1,708媒体から2018年に1,860媒体と微増でしたが、発行部数の合計では、新聞が2009年の約1億5,376万部から2018年には約1億2,339万部に減少(19.8%減)、雑誌は約1億5,511万部から約1億449万部に減少(32.6%減)。
(中略)
紙メディアは(中略)発行部数の10年間の推移を見てみると年々減少を続け、特に雑誌の減少幅が大きいことが分かります。媒体数は横ばいながら発行部数が減少しており、紙メディア自体の影響力が弱まっていることが読み取れます。
【メディアの変遷を数字で読み解く】10年間でニュースサイト数は2.7倍増 新聞部数19.8%減、雑誌部数32.6%減
株式会社内外切抜通信社2018年12月28日From Digital PR Platform
10年間で、雑誌の媒体数は横ばい(廃刊・休刊も多いが、創刊もあるため)なのに、発行部数が、32.6%も減少しています。
なぜ、雑誌を読まなくなったのでしょうか。
例えば、フリーペーパーなど無料で情報を得られるようになり、スマホで、興味のあるネタもニュースもチェックは用意になりました。
無料で情報が手に入るのだから、わざわざ、雑誌を購入しないライフスタイルになったという理屈は間違いです。
情報が無料なのか、有料なのかの問題ではなく、情報へのアプローチの仕方が変わったことと、スピード感が高まったことの影響なのです。
雑誌読み放題サービスの利用者は増加中
1冊1冊の雑誌を購入して読むって、めんどくさいし、ストックせずに捨ててしまうならば、一時的に読めればいいものと考えてみます。
また、1冊購入しても読まないページやコーナーがあるとしたらロスが大きいもの。
立ち読み感覚でパラパラと読めればいいのに。
そんなニーズを満たすのが、月額固定の読み放題サービスにつながっています。
◆ T-MAGAZINE(ティーマガジン、「Tマガジン」)月額400円(税別)
カルチュア・コンビニエス・クラブ(TUTAYA)が運営
2019年5月スタート。400誌が読み放題
Tポイントが貯まる・使える
無料トライアル期間:31日間
マンガ、書籍、雑誌も読めて、人気の映画・ドラマ・アニメの動画も見れるメインは動画コンテンツ、映画・ドラマも一緒に使えるサービス無料トライアル期間:31日間
◆ dマガジン (NTTドコモ) 250誌以上 月額400円(税別)
◆ Kindle Unlimited など
これらの「月額固定の読み放題サービス」は、どんどん増えてます。
電子雑誌全体の市場規模
2018年度:推定350億円前後
2017年度:315億円
2016年度:302億円
2015年度:242億円
2014年度:145億円
2013年度:77億円
2012年度:39億円
2011年度:22億円
8年間で、電子雑誌全体の市場規模は、約16倍にまで成長しています。
具体的に、どのサービスを選ぶのかは悩みそうな人は、おまとめコンテンツで比較検討してください。
◆ 【最新2019年版】定額読み放題サービスを本気で比較してみた
◆ おすすめはどれ? 雑誌読み放題サービスの比較と選び方【2019年最新版】
◆ 定額の雑誌読み放題12社、全部試しておすすめ比較!【2019年最新・比較表あり】
みなさん、ものすごく丁寧に比較してくれているので、読み放題サービスを選びたければ、ぜひ参考にしてみてください。
だからといって、月額固定の読み放題サービスが盛り上がっていることで、雑誌を読まなくなったという理由にはなりません。
SNSなどの個人発信のスピードに雑誌は太刀打ちできない
実際、最新の情報を入手するスピードに関しては、SNSの個人発信が圧倒的な早さを見せています。
事件・事故現場や、面白ネタなどは、個人が発信することで、周りに広がっていきます。
課題は、事実なのか否かという情報の正確性の問題が残ります。
爆発的に広がった情報について、事実の有無を判断する目が、個人の情報リテラシーとして必要になっています。
個人の発する情報が正確で、早ければ、最適なのですが、間違った情報が展開されることもありえます。
新しい情報を求める人にとって、このスピード感が満足のポイントになっています。
雑誌のように、ライターや編集者などのプロフェッショナルが、事実確認をして校正、校閲をうけた情報と個人発信の情報とではレベルが異なるので、十分な注意が必要です。
個人情報の発信が拡散される時代だからこそ、影響範囲を考えてアウトプットしなければいけません。(SNSでも、ブログでも同じです)
情報リテラシーとして、個人が情報の受け手としても、発信者であっても、正確性と影響力のことは学ばなければいけない時代です。
【結論】雑誌を読まなくなったのは、情報のスピードと個人が手軽な発信を楽しむから
私たちが雑誌や新聞を読まなくなったのは、無料の情報が増えたことや、定額の読み放題サービスが理由だと考えられがちです。
実際は、個人が情報のスピードを求めてSNSを利用し、自らも手軽な発信を楽しむようになったので、プロの手による雑誌や新聞という伝統あるメディアへ関わる度合いが減ってきているのです。
情報やメディアに対するリテラシーを高めなければいけない時代になってきました。
そこで、メディア側のプロの目線や話を聞いてみる機会を用意致しました。
9月26日(木)のサードプレイス・ラボでは、『週刊プレイボーイ』の元副編集長の東田健さんをゲストにお話を伺える企画を用意しています。
楽しみながら、自分たちが知らないメディア側の立場の話に耳を傾けることで、あなたの情報やメディアに対する考え方やスタンスが変わるかもしれません。
もちろん、普通に楽しんで聞いてもらえる内容も期待できますので、是非、足を運んでみてくださいね。(開催済)
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。