実写・アニメ・原作、もしくは、ノベライズ本、グッズ販売という展開。
良い悪いという話ではなくて、今や、マルチで1つのコンテンツを使いまわさないと成功できない時代です。
元の素材やテーマさえ良ければ、時代を超えても伝わるメッセージがあると、「ぼくらの7日間戦争」を見ながら感じました。
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大人たちのルールに従わないことが悪いんじゃない
大人未満の青少年の頃、周りの大人である、親や教師たちに反抗をしなかったと胸を張れる人は少ないはず。
もちろん、程度の問題はあるけども、誰だって、大人の社会、ルールに従いたくないという気持ちを抱いていたもの。
いつの間にか、自分が大人になり、その世界に染まり、青少年たちに押し付ける側に立場を変えたことに気がつく。
大人たちのルールに従うこと、社会の常識に縛られることが全て良いとは限らないのだから。
宮沢りえがキラキラした自然体の中学生女子そのもの「ぼくらの7日間戦争」
アマゾンプライムビデオで「ぼくらの7日間戦争」を見てみました。
とにかく懐かしい。
あの映画は1988年公開ですから、私は、ほぼ彼らと同世代。
宮沢りえがハツラツとしている。
(あのヌード写真集『サンタフェ』前ですから)
理不尽な大人、学校の先生たちへ向かった反抗です。
当然、当時はスマホやパソコンがないから、戦い方がアナログなのは否めません。
今、彼らから見たら、大人側の立場になった私は、複雑な思いを感じながら、当時を思い出して、この映画を見ました。
大人たちと戦うってこと、校内暴力でもなく、イジメでもない爽快感は、あの当時の一般的な中学生が感じていた感覚を宗田理さんが見事にストーリーとして仕上げた原作の賜物です。
アニメ版となって30年ぶりに戻ってきた「ぼくらの7日間戦争」
とにかく、なんでもリメイクしたがる雰囲気は好きではありませんが、「ぼくらの7日間戦争」は時代を超えて、設定を変えながら、戻ってきました。
あくまで、予告編しか見ていませんが、アニメとしての表現力だけでなく、原作と時代をループした設定。そして、声優として宮沢りえを投入するということで、ファンのターゲットを広げようという狙いを感じます。
若者たちが、大人に叛逆・反抗しなければいけないという話ではなく、彼らが自分と向き合い、挑もうとする姿勢は、規模の大小を問わず、身近で起きているのではないでしょうか。
青少年たちが大人に挑んでくるなら、こちらは受け止めよう。その先に、未来があるから。
もう、子供には戻れない自分がいる。
あの頃の純粋な気持ちや思いで、大人や社会にぶつかろうというよりも、なんとなく無難にやり過ごす生き方を選ぶ自分がいる。
社会に逆らいたいのではなくて、理不尽や納得できない存在に対して、NO!を突きつけることを仲間と一緒にやれたとしたら、忘れられない思い出になると思います。
社会悪か、素晴らしい善行為の二つの軸と普通の日常生活、その狭間にこそ「ぼくらの7日間戦争」が描きたかったテーマがあるのです。
世間体や常識にだけ縛られる、つまらない大人になったら、青少年から見たら、明るい未来を見せられない存在にしか写っていないという事実。
ノスタルジーだけでなく、考えさせられる映画です。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。