「2分の1成人式」じゃない!10歳で「子離れ宣言」をしようと高濱正伸さんが語る一冊

子育ては、乳幼児だけのものではなく、未就学児(幼稚園児・保育園児)、小学生の学童期以降も続いていきます。

子供の成長によって、子育ての課題は問題は変わりますが、「10歳が分かれ目」花まる学習会代表の高濱正伸さんの一冊を読み、考えさせられました。

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10歳で「子離れ宣言」!オタマジャクシからカエルへ

花まる学習会代表の高濱正伸と言えば、保護者向けの講演会でも大人気な方。

とにかく、教育者なのに本音を語るのが面白い

・夫は犬だと思えばいい

・子どもは、「おたまじゃくし」からカエルに変わる

など、インパクトが残る(賛否両論は出ますが)フレーズを書籍や講演会でも伝えています。

高濱さんが、2018年に出版された文庫本『子育ては、10歳が分かれ目。 』を手にとって、考えてみました。

●2分の1成人式(にぶんのいちせいじんしき)がスタンダードになってきたけども

小学校4年生が、子どもたちから親へ感謝の手紙の発表、校長先生や保護者代表によるお祝いの言葉、「2分の1成人証書」の授与、合唱などを行う「2分の1成人式」。

すっかり、有名なイベントになってます。(家族・子ども向けの記念写真としても有名)

「2分の1成人式」を考案したのは、兵庫県の教員、佐藤修一さんが、1980年頃に節目のイベントとしてスタートとしたと言われています。

商業的なアニバーサリーとしてのイベントを盛り上げることは、本来の「2分の1成人式」の目指していた姿とは異なっています。

●オタマジャクシからカエルへの変化と人間の子供の成長

水の中で成長してきたオタマジャクシが、尻尾がなくなり、手足が生えて、カエルに変態していきます。

他の動物と比べて成長スピードが著しく遅い人間ですが、確実に、心も体も成長していきます。

その変化を、高濱さんは両生類のカエルが、オタマジャクシから変わる様子に例えています。

それぐらい、全く別の姿・形になり、生活空間も変わる劇的な変化なのです。

当然、子どもっぽさが減り、生意気になって、親や大人に反発する姿勢を見せます。

昔のような家庭内暴力とかではなく、口を利かないとかバカにする態度が大半でしょうけれども。

これは、自立して大人になっていくためには欠かせないプロセスなのだと思います。

同性の親が子どもを導いていく必要性とは

母親にとっての男の子、父親にとっての女の子という存在は、異性だけに、どうしても理解しがたい面があります。(兄弟が多かった子ども時代を過ごした方は別です)

夫婦間だって、分かり合えているのかが微妙なのですから当然です。

●女の子は母親が導いていくもの

女の子の場合、母親が、周りとのコミュニケーション、体や性のこと、恋愛や結婚、生き方などを娘に伝えていきます。

嘘ではなく、母親の生きてきた同世代から大人になっていた時期のことを話していく。

最終的には、娘が決める人生だけれども、一つのモデルとして見せてあげることは、幸せな人生を歩んでいく女性になるために必要なものです。

●男の子は父親が見守りながら理解しあうもの

家庭での口数が減ると言われる男の子たちも、着実に大人の男に変化していきます。

今まで大好きだった母親に言えない話が増えてきます。

ここでは、やはり父親の出番です。

一緒に人生や働くこと、哲学的なことに向き合って時間を過ごすこと。

会話がなくても理解し合えるのが父親と息子の関係です。

分かり合えた上で、別の道を歩むのか、同じような道を歩むのかは、その子の選択にかかっています。

●ジェンダー論者は嫌うかもしれないけども

「女らしさ」「男らしさ」などという概念は古く、ジェンダー論者、男女平等論者には反論を受けそうな話ですが、私は納得させられました。

性差による違いは、個性の違いの前に歴然としてあります。

自分の性の現実を受けれいて、異性とどう向き合うのか。

平等意識を掲げすぎるのではなく、違いをわかりあうという優しさが求められています。

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飾らずに、子どもへ正直に話をする!

子育て中の親は、自分の子どもと話をするときに、どうしても理想論を語りがちです。

もっと勉強してほしい、しっかりとした生活習慣を身につけろ、と。

素直に耳を傾ける子どももいるかもしれませんが、実際は反発してきますよね。

年齢が上がるとともに、親の指示や命令口調とぶつかります。

何故ならば、親を含めた大人の世界の嘘や建前に、子どもが気づくと高濱さんは著書の中で書かれています。

親として、素直に、自分の思いや考えを伝えなければならないのです。

きれいごとでは済まないし、もしかすると、過去の自分の悪さを露呈することになってしまうとしても、正直に向き合って話していくことが必要だと。

若い時なんて、失敗は山のようにしているもの。

それを子どもに教えてしまうなんて、自分の弱みを見せるようで嫌な気持ちがするでしょう。

ただ、自分の子どもが知りたいのは、本音や失敗も含めた、同世代だった時の親の話です。

自慢話だったら、一切耳を傾けないと思いますけども。

10歳は目安!子どもから大人への入り口で「子離れ宣言」

10歳という年齢の区切りは目安にすぎません。

子どもによっては、9歳以下で、大人びてくる子どももいれば、中学生になるあたりで変化を迎えるというケースもあるでしょう。

誰にとっても、思春期は体の変化、心の移り変わりとともに現れます。

子供から大人への入り口があって、はっきりと明示するという意味で、10歳での「子離れ宣言」という考え方は理解できました。

生活を別にするとか、自分で稼ぐという意味ではなく、一人の人間、大人見習いとして、自分の子どもを認めてあげるということは、親子関係にとって大事なものになると考えます。

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安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。