【映画】『おくりびと』を見ながら職業差別について考えてみた

気のある映画というのはシリーズ化されやすいもの。

一方で、一発勝負で作られた1点の作品の中にこそ、味わい深い価値がある。

当時、前評判を聞いて、映画館に見に行って満足した、映画「おくりびと」を数年ぶりにAmazonプライム・ビデオで視聴しました。

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「おくりびと」を見るまで、納棺師という仕事を、知らなかった人は多い

映画「おくりびと」を見るまで、納棺師という職業を知らない人は、私以外にもたくさんいたでしょう。

この世を旅立つ人を送る仕事の存在なんて、遺族という立場になっても、意識するなんてまずない。

納棺師とは、冠婚葬祭の職業の中でもマイナーで日陰な存在です。

主人公も、未経験で高収入という明らかに怪しい求人に飛びついて、面接に出向くという場面は前半にある。

全く、勝手のわからない不思議な職業として、描かれる納棺師の世界が、しっかりと描かれています。

職業差別に近いシーンが印象深い「おくりびと」

「おくりびと」は、2008年公開の日本映画。滝田洋二郎が監督を務め、第81回アカデミー賞外国語映画賞、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞しました。

それだけに評価が高いのはいうまでもなく、本木雅弘の演技も高評価されています。

ただ、大事なポイントはそこではなかったように私は感じました。

彼の仕事を知った、地元の旧友などは「そんな仕事はやめろ!まともな仕事を探せ!」と嗜めている場面が印象に深く残るのです。

これは、いわゆる職業差別に該当するような内容。

ご遺体に向かって対応する仕事なんて、人に言えないものという概念がベースにあります。

映画全体では、納棺師の仕事に誇りを持って取り組んで、自分の人生、人の命などを考えさせられるテーマの深さは素晴らしいものです。

ただ、そのカウンターにあるのは、日陰で誰もが好まなそうな職業には、世間は冷たい目を浴びせるとう現実の話です。

私だって言われたことがある、職業・業界差別

私だって、若手営業のころ、訪問したお客さんに正直言われたことがある。

「若いうちから、こんなロクでもない仕事をしちゃいけない。早く真っ当な世界で働け!」

心が折れるというよりは、腹立たしかったのですが、世間は職業や業界によって、人のことをあれこれ考えるものだという体験をしました。

他人や社会に誇れるとは言えないかも知れないけども、悪事を働いている訳ではないのにも関わらず、個人の職業観によっては、序列や優劣がつけられてしまうという現実。

就職活動をする学生が、やりたい仕事が親世代にとって、理解不能だと同じような扱いを受けると聞きます。

社会的な価値やインパクトは、それぞれ異なるとしても、規模の大小、分野に関わらず、仕事として成り立つ職業の存在を他人が否定してはいけないのではないでしょうか。

これからの時代、職業は変わっていくだろうけれど、差別的な扱いはNGだよ

これからの時代、今までの職業はAIによって淘汰されていきます。

一方で新しい仕事が増えていくのでしょう。

イメージが湧かない昭和生まれ世代の方にヒントを与えましょう。

あなたが子どもの頃、携帯ショップの店員なんて仕事は想像できましたか?

携帯・スマホがない社会では想像すらできなかったのは間違いありません。

このように、時代によって職業は新しく生まれ、新陳代謝を繰り返す流れというものは歴史が証明しています。

どれだけ、職業が変わっていくとしても、特定の職業だけを下に見たり、扱いを著しく下げるような差別だけはしてはいけないものだと、私は、「おくりびと」を久しぶりに見ながら考えていました。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。