最近、映画のCGレベルは実写と遜色がないものが増えています。
ディズニー映画「ライオン・キング 」を見て、そのクォリティの高さに驚きつつ、ストーリーが、あの作品を彷彿させたことを思い出しました。
手塚治虫の「ジャングル大帝」のアニメ版の記憶が蘇ったのです。
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映画「ライオン・キング」のCGの質は高すぎる
なぜ、ディズニーが「ライオン・キング (吹替版)」をCGを駆使して実写化したかったのだろうか。
この疑問が残っていたのは、全編動物しか出てこないストーリーなのに、最新技術を駆使してまで、わざわざ製作した理由がわからなかったのです。
15年ほど前に作られたアニメ版の「ライオン・キング」も素晴らしい作品でした。
どちらの作品も、自然の中で生きる動物たちの姿を描きつつ、人間の感情移入ができやすい設定になっています。
完全に、自分が自然の中で、ライオンたちと一緒に生きてるような錯覚を生み出すぐらい、CGのレベルは高く、入り込める作品でした。
ストーリーとしては、正義が勝ってハッピーエンド
ストーリーとしては、有名すぎるので、詳細は割愛しますが、正義が勝ってハッピーエンドを迎えるという点は、ディズニーらしい物語です。
主人公が追い込まれて、そこから這い上がっていく姿、そして、心地よいゴールにたどり着く展開に、文句はありません。
シンバ、ナラ、ムファサ、スカーなど、リアルな人間社会に置き換えても成り立つ、わかりやすいキャラクターたち。
ここには何の違和感もありません。
素晴らしい、エンターテイメント作品です。
手塚治虫の「ジャングル大帝」の記憶が蘇る
ただ、私には、この「ライオン・キング 」に違和感があったのです。
人間も登場してくるストーリーだったような記憶が残っていたので、色々と調べてみると、「ジャングル大帝」のアニメに至りました。
手塚治虫作品として、「鉄腕アトム」より前に世に出された作品です。
ストーリーを追いかけてみると、動物以外に人間も出てくるストーリー設定でした。
これだ!自分は、「ライオン・キング 」の世界観に、人間との接点がないことが、しっくりと来ていなかったのです。
人間が動物の世界を思い描くのは、ドキュメンタリー的な番組で、彼らの言葉や思考はわからないまま、想像力を働かせるものを見慣れてしまっています。
人間的なコミュニケーションんを取って、見ている自分も人間なのに、全く人間が出てこない作品の「ライオン・キング 」は、リアルに近いのだと思います。
一方で、「ジャングル大帝」は、動物が人間の言葉を理解するなど、少し無理のある設定。
昭和後期の子どもの一人だった私には、ノスタルジーを感じるのは、「ジャングル大帝」の残像でした。
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鉄板のディズニー作品は、ファミリーで楽しめるけど、何かが足りないような気がする
勧善懲悪で、不幸で大変な主人公が勇気を振り絞り、悪に勝っていくという、ディズニー作品の鉄板なストーリー構成には何の不満もありません。
ハッピーエンドで終わるのも嫌いではありませんし、世界的に支持されている理由でしょう。
一方で、商業ビジネスとして成功しているディズニーによって、私たちは、鉄板なものが好きだと擦り込んで思わされているのかもしれない、という邪な疑問が湧いてきました。
家族で楽しむには、「ライオン・キング 」は良い作品ですよ!
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
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