名台詞「事件は現場で起きているんだ!」を生み出した人気ドラマ作家・君塚良一の著書『「踊る大捜査線」あの名台詞が書けたわけ』を読んでみました
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君塚良一さんは表に立たない!脚本家としての立ち位置
君塚良一さんという存在を知っているといたら、かなりのマニアだと言えるでしょう。
バラエティの要素を盛り込んで、社会性のあるテーマの人気脚本家としての存在。
彼は、表舞台に立つことがなく、脚本家としての立ち位置を堅持しています。
欽ちゃん(萩本欽一)の元で学んだ男がドラマ脚本家になった
人気シリーズ「踊る大捜査線」の脚本を手がける君塚良一さん。
名台詞「事件は現場で起きているんだ!」を生み出した男は、昭和のテレビ(バラエティ・喜劇)の王様とも言える、萩本欽一さんに師事していたという。
セリフが面白い、テンポが良い、個性的で魅力の溢れるキャラクターを生み出す背景は、欽ちゃんの影響が大きいというのは、この本を読むまで知りませんでした。
あの頃、視聴率100%男だった、欽ちゃんのもとで、自分の能力を磨いたからこそ、その後の脚本家・映画監督としての成功があるのでしょう。
『「踊る大捜査線」あの名台詞が書けたわけ』では、そんな君塚さんの歩んできた道、考え方が赤裸々に語らえています。
実に興味深く、考えさせられるものでした。
大衆にウケるためにどんな言葉を選ぶのか
名言ではなく、名台詞を生み出すために、君塚さんは、大衆にウケる、響く言葉を選んでいる人物だと理解しました。
より多くの人に共感を呼び、真似されるようなセリフを生み出すには、並大抵の努力では済まず、おそらく、苦しみながら紡ぎ出しているのだと想像できます。
自分の好きな言葉ではなく、誰が聞いても、これは!と思える言葉は、使い古されているわけでもなく、ギミックでもなく、日常フレーズの延長にないといけない。
そのために、どうすればいいのか。
全てのノウハウを提供してくれているとは言えませんが、おばあちゃんや他人に学ぶという精神で、彼自身が取り組んできたのが伝わってきます。
シナリオ・ストーリーと名台詞があって、演出やプロモーションと相まって、成功しているのが伝わります。
どうして、事件は会議室ではなく、現場で起きているのか
「事件は現場で起きているんだ!」のフレーズの前に「事件は会議室で起きているんじゃない!」という前置きがあります。
事件なんて言葉を日常使いすることなど、一般人にはないですが、この「事件」を「仕事」に置き換えると、サラリーマンに響くフレーズに生まれ変わります。
仕事は現場で起きているんだ!
経営陣や上層部が数字やお題目で作ったものではなく、目の前で展開されている「現場」にしか答えなんてないという思い。
だからこそ、あの名台詞は共感を呼んだのです。
小さな、瑣末な現場にしか答えはないのだというメッセージは、誰にとっても、自分に置き換えて考えられたのでしょう。
今後の君塚良一さんへの懸念
実績を出して、有名になった君塚良一さんへの懸念があります。
時代の流れで掴んだ、言葉、立場は永遠に続くものではないという残酷な話。
過去の栄光に縋る高齢者に対して、世間が冷たいように彼自身の感覚が時代に合わなくなった時に、身を引く勇気を持てるかどうか、という点です。
なかなか、周囲は、印籠を渡すことができず、数字などの結果でシビアに追われるのかもしれません。
万人ウケが難しい時代になり、今後はターゲットを絞った展開でディープにならないといけない時代になることが予想されます。
その時に、彼が誰に向けてメッセージを届けようとするのか。
過去の共感世代か、新しい世代か、どちらかを選択する日がやってくると思います。
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投稿者プロフィール

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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。




