世の中には、様々な健康法があります。時代のトレンドもあれば、各自の体質に合うか合わないかといったポイントもありますし、極端に偏った健康法はリスクが高いのは言うまでもありません。
健康になる、不健康から脱せられる、と言われると無視できないほど、私たちは健康に関心が強い生き物なのです。
このブログ記事では、グルテンフリーで健康になるという主張を丁寧に解説されている、医師、溝口徹さんの『2週間で体が変わるグルテンフリー(小麦抜き)健康法』を読んで、整理してみます。
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小麦(グルテン)って、ありとあらゆる食品に入ってるのに抜ける?!
小麦によって、現代人の健康に悪影響があるから、グルテンフリー(小麦を食べない)の生活を目指して健康になろう!という主張は、納得できるデータや成果が出ています。
ただ、実際は、小麦粉は、主食となるパン、パスタ、麺類に含まれているので、簡単に抜くことは難しく、加工食品の表示を見ると、かなりの頻度でお目にかかります。
普通に考えると、小麦を抜く生活を目指すのは、現代では難しいと言わざる得ません。
小麦(グルテン)が不健康の犯人だという最新栄養医学の見解から食生活を変える
溝口徹さんは、小麦を除くことが現代人の抱える病気や体調不良の改善に有効だという立場で、著者や主張、診察をされている医師です。
ADHDと診断された患者が「グルテンフリー」で改善!
小学校6年生のADHDと診断された男の子は、腸が原因の不調と捉えて、グルテンフリーを実践したところ、大幅に改善したという事例が出てきます。
もちろん、小麦だけが悪いといのではなく、副鼻腔炎の治療のため、2週間飲み続けた抗生物質以降に発症したという事実に着目し、腸の問題がきっかけになっていると判断しています。
小麦と乳製品を抜くことで、不調がなくなり、男の子は、健康な日常生活を取り戻し、順調に成長していったそうです。
事例としてのインパクトは強烈です。
小麦アレルギーは即時性ではない!
食物アレルギーといえば、食べた直後に不調が出るものという認識がないでしょうか。
グルテン関連疾患に関係してくる、IgGアレルギーは、「遅発型アレルギー」と称されてる通り、反応が遅いため、抗原が見えないという特異性があると言われています。
それゆえ、「隠れアレルギー」となり、身体にダメージを与えていきます。
栄養を吸収する腸内環境に影響を与え、腸と関連が深いという説が有力になっているため、脳も含めた全般的な問題、疾患や体調不良と連動しているのです。
結局は、グルテンフリーの生活にするしかない!
結論としては、完全に小麦を抜いたグルテンフリーの生活をするしかない、ということになりますが、小麦を抜くというのは並大抵のことでは成り立ちません。
主食である、パン、パスタ、麺類などを取らず、加工食品に入っている小麦を除き、スナック菓子類もNG。ビールもNGになります。
今まで、普通に食べていたものがダメとなると、一体何を食べればいいのか、頭を抱えてしまいますし、外食などでは食べられるものがなくなってしまいそうですよね。
100%にならなくても、可能な限り、小麦(グルテン)を減らす食生活を目指すしか方法はありません。
グルテンが全身の細胞に悪影響を与える
溝口さんによれば、小麦が悪いとされている理由は5点ほどあげられています。
①腸の炎症を引き起こすグルテン
②脳内で麻薬様物質に変化する
③老化や疲労感にも関係する
④肥満、メタボもグルテンが原因
⑤全身の細胞にも悪影響を与える
グルテンが小腸にダメージを与えていることで、脳に影響を与え、全身に悪影響を与えているとされています。
ここまで指摘されるのに、なぜ、禁止や改良をされない小麦が食事の中でウェイトが高いのかという点を考えなければいけません。
ふわふわした食感、満足感、生産と加工のしやすさということは、ビジネスとして安価に大量生産できる原料としての小麦の存在が浮かび上がります。
だからこそ、各食品メーカーも積極的に取り入れており、食卓に並び、日常的に食べているものばかりなのです。
推測ではありますが、大量生産可能な小麦にするため、化学的な変更を加えれた小麦には、何らか人体への悪影響を及ぼす要因が生まれたのではないでしょうか。
無意識に、小麦中心の食生活で比重が増えることで、私たちの健康はバランスを崩した食生活からくるダメージを受けていると考えると筋が通ります。
2週間、パンと麺類などを抜いてみた
実際に、我が家もパンと麺類を抜く食生活にチャレンジを2週間ほどやってみました。
毎朝は、パン食だったものをご飯に変更しました。
期間中、どうしてもパンが食べたいという要望を叶えるために、米粉パンを1度だけ食べました。(食感的に、美味しいとは感じませんでした)
麺類も食べたい気持ちになり、こんにゃく麺を1度食べました。
昔は、匂いを含めて耐えられないものでしたが、今時は、味の濃い麺メニューとして食べれば違和感はありませんでした。
3食、ご飯では飽きてしまうので、私は、2日に1度、夜は主食を抜きました。
食後のお菓子はなくし、栄養面を気にして、ビタミンのサプリメントを数種類飲んでみました。
食べることへの苦しさはそれほど感じなかったのですが、食材を選び、メニューを考えて、調理をメインでやっている妻は、かなり苦労していました。
忙しいからスーパーの惣菜や、カップ麺、冷食をチンしようという作戦が使えないのです。
なかなか、これは大変でしたが、常備菜や、漬物、冷奴と納豆で、カバーをしました。
体調の変化としては、家族それぞれ違いました。
妻は、疲れやすさが少し落ち着き、体調不良だったことを忘れていた様子。
子どもは、学校の給食に入る小麦は食べていたのですが、お菓子を食べなくても、お腹が満たされる感じで、おかず類(肉・魚・野菜など)をたっぷり食べて満足しています。
私は、なぜか肌の状態が良くなりました。(求めていた効果ではなかったのですが)つまり、小麦(グルテン)による炎症が皮膚に出ていたので、見た目にわかりやすいものでした。
共通していたのは、サプリメント(プロテイン、鉄、ビタミンなど)を取ることで、小麦を減らすことで起きるであろう栄養不足を防いだ点にあります。
日本人に向いた「グルテンフリー」健康法
海外に比べれば、小麦の主食比率は、低いので、日本食であれば、グルテンフリーは難しくないと考えられがちです。
この点を溝口さんは、楽観視していませんでした。
米(白米)を食べすぎれば、糖質過多になり、血糖値などに影響が生じるので、デメリットもあるのです。
タンパク質である、肉と魚、大豆などを偏らずに、色々なものを交代で食べていくこと。
現状足りていない栄養素である、EPA、ビタミンD、鉄、ビタミンB類はサプリメントで補おうという主張でまとめられています。
日本の食卓は、世界中の食材と料理が並び、好きなものを自由に食べられます。
それだけに、栄養価が偏ったり、過剰になることで、不健康になっているのだとしたら、自ら正しい知識を身につけて、ベストな食生活を見つけましょう。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。