区切りをつけられない仕事なんて、やめちまえ!

テレワークや在宅ワークをすると、際限なく働き続けてしまうので困る。

最近、こんな悩みを耳にする機会が、何度かありました。

「区切りをつけられない仕事なんて、やめちまえ!」

と私は、冷徹に切り返しています。

なぜなら、パーフェクトな仕事をするために、ズルズルやるなんて、結果として生産性も高付加価値なものなんてありえない、ただの自己満足な暇つぶしだと断言できるからです。

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残業の概念がなくなり、いつまでも仕事をするなら、趣味か拷問のいずれか

オフィス・事務所・店舗などと違って、生活する場所である自宅で働く人は、昔からいました。

在宅でできる、制作の仕事(コロナ前ならば打ち合わせで外出はありました)、著者・ライター(取材で外出はしますが)、デイトレーダーなどの仕事であれば、100%在宅向きのワーキングスタイルでした。

コロナウィルスの影響によって、ビジネスパーソンがオフィスではなく、在宅で働かざるえなくなったり、地方に移住してインターネット環境を利用して自由に働く人たちも増えました。

ここで大事なのは、在宅だと、残業の概念がなくなってくるという話です。

もちろん、1日8時間を超えるならば、残業代をもらえるのは法律上の話。

ただ、これが在宅になった時点で、日によって、4時間しか働かなくても良い日もあり、締め切り間際で、12時間や16時間も働くこともある変動型に変わるのは、当然の成り行き。

際限なく、ダラダラと帰宅時間を気にせずに、仕事を続けている人というのは、その仕事が大好きでたまらない趣味レベルなのか、自分を拷問に味あわせないと気が済まない人なのです。

価値を生み出す仕事のためには、区切りをつけて働くしかない

パーフェクトな仕事をこなすには、もっと量をこなすには、とにかく労働時間が必要という価値観があります。

以前なら、真面目に頑張ってる人という評価をされた人たちを指します。

それって、作業量を自分の時間で潰さないといけないから生まれていた話です。

これからの時代、誰であっても、AIとロボティックスの自動化によって、単純的な作業はルーティン作業は人間のやることではなくなります。

コツコツと機会的になっていた仕事は、職種に関係なく、人間の手を離れるわけです。(一部の職人的な世界は除く)

とすると、今までの労働に関する時間と価値の感覚を変える必要があります。

ここまでという区切りを、コストなのか、質なのか、何らかに設定をすることに重きを置かなければなりません。

まして、クリエイティブな要素の仕事、イノベーティブな仕事をするためには、ゆとりを持って自由な時間が必要なわけであって、拘束される時間の長さには1円の価値も見出せなくなるのです。

区切りを持たないダラダラワーカーはいらない!と言われる時代がやってきます。

アウトプットのイメージと生産性を意識しない、自分大好きな根性の働きかたは不要だから

どうして、今まで、ダラダラと区切りがなく、残業を続けてきたのかと言えば、2つの理由が考えられます。

1つは、大量の作業量をこなすのに時間をかけなければならないという前提の存在。

どんどん増える作業量をこなすためには、時間をかけなければ終わらないというワーキングスタイル。

働く側は、心を無にするほど、淡々とこなしても、気がつけば長時間労働を知られるケースです。

もう1つは、残業代という割増賃金が生活給になっているという現実問題。

景気や業績が悪くなると、突如として残業代カットの話が持ち上がる企業・職場は多いはず。

そこで、働き手は、給与明細を見て、残業代カットが露骨に収入減につながって、苦しい思いをします。

残業代がなければ、生活が維持できないというのは、仕事の価値を生み出すためというよりも、自分の都合によるものです。

どちらにしても、仕事のアウトプットをイメージして、無駄を減らして、社会や事業のために価値を見出そうという考え方が存在しないのです。

労働時間という概念を壊せ!仕事とプライベートな活動のオーバーラップ

労働時間で給料を得るという根強い考え方をお持ちの方も多い。

管理職になれば、残業代が支給されなくなると、労働時間の感覚は、自分自身よりも部下の労務管理へ意識が変わっていきながら残ります。

労働時間、特に、残業が多いという考え方を語られがち。

仕事とプライベートの時間の奪い合いみたいな発想をすると厳しい気持ちに追い込まれます。

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私自身の年代による仕事時間との向き合い方をまとめて見ます。

24時間戦う覚悟で挑んだ20代の話

20世紀末に社会人デビューをした若い私は、とにかく、仕事に没頭して、職場の人間と飲みに行き、どっぷりと仕事に浸かっている日々でした。

平日は、朝早く出社して、日中は自分の仕事と、先輩のお手伝いをして、上司の指示の仕事を素直にこなす日々。

その後、ブチ切れて、自分勝手に、クラウドなんて言葉ないのに、家から仕事ができる環境を作り(今思うと、やばいことが多いけれども)、猛烈に働いていました。

当時は、残業代が支給されなかったり、支給に上限があったりしたこともあり、細かいことは何も考えず、とにかく仕事、仕事の毎日でした。

週末は、どちらかは疲れて半日寝て過ごすし、持ち帰っている仕事や準備に追われていたから、麻痺する感覚で過ごしていた日々でした。

30代になって、プライベートの予定を先に確保

30代になって、仕事の役割も考え方も、熱量も変わり、仕事以外に何をするのがいいのかを模索し始めます。

Mixiのコミュニティに入って、今まで全く関係のない人と出会ったり、とりあえずデートに出かけたり、という楽な楽しみ方を取り入れることで、当然、仕事の時間を減らす方向に向かいました。

仕事以外の予定を先に確保して、スケジューリングすると、なんとかタイムマネージメントも成功するものです。

この辺りは、根性と辛抱で乗り切る男性サラリーマンよりも、昔のOLさん的な発想で、予定を埋めて仕事をやりすぎない、というスタイルは、心身ともに負担が減りました。

40代になって、仕事時間とプライベート(サードプレイス)時間はクロスオーバー

40代になって、家族もいると、時間配分はさらに変わり、どう配分するのかを悩ましくなりました。

一方で、私自身が、1つの仕事、本業と呼ばれるものだけに夢中になるのではなく、色々な世界や生き方をしている人と出会う中で、「サードプレイス」というキーワードを手に入れて、自分自身を変えていく道を歩んでいます。

では、忙しさだけが全てになって苦しいかと言えば、全く逆になっています。

仕事時間中にプライベートの企画や面白いアイデアが浮かんだり、サードプレイス関連で付き合っている人の考え方からインスパイアして、仕事にフィードバックするという、クロスオーバーするようになりました。

完全に、ワーク・ライフ・バランスの発想の100%切り替え型ではなく、シンクロするようなスタイルになったことで、ますます大事になったことは、全てのことに対して、区切りをつけるというアプローチに至っています。

どっぷりと浸かりすぎては、他のことが何もできなくなるので、ここまでやると決めた地点を自分の中で明確にしています。

時間は有限な資産なので、誰もが、この区切りをつけるというスタイルは取り組むことをおすすめします。(誰もが簡単にできる取り組みなのですが)

区切りをつけられない仕事なんて、やめちまえ!

結局、ダラダラと仕事に時間を使うような働き方には、生産性もなければ喜びもありません。

区切りをつけられない仕事なんて、やめちまえ!

と厳しめのメッセージにしているのは、優先順位をつけて、区切りを持たないと仕事はどこまでもゴールが存在しなくなるという事実に基づいています。

特に、テレワーク・リモートワークといった在宅などで自由に働ける環境にあるのに、際限なく、長時間ダラダラと終わらない仕事をしている方に向けて

区切りをつけられない仕事なんて、やめちまえ!

と強く伝えていきたいと思います。

たった1度の人生を楽しまないと、自分で時間ぐらいコントロールしていかないともったいないですから。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。