今回、第50回のサードプレイス・ラボのテーマは「手帳の使い方」と設定致しました。
今まで、身近で実現しそうなのに、空白だった「手帳」の話を、固定概念とは違うアプローチで語ってくれる海野敬さん。
ご縁に感謝しながら、準備を進めて、当日を迎えました。
リハーサルの時点で安心感と期待に胸を膨らませていました。
(2021年2月17日開催レポート)
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手帳は何を選ぶかにこだわりすぎず、どう使うかが大事
手帳の話題をすると、どの手帳を利用しているのか、特徴は何か、という展開になることが多い。
結局、好き嫌いを軸に手帳をグッズとして盛り上がる姿は、季節イベントです。
手帳って、大事なのは使い方なんじゃないかと、最近、考えていました。
是非、登壇したいと連絡をもらえた海野さん!本を読んで驚いた
サードプレイス・ラボを続けていると、主催者側から、登壇ゲストを探す場合が大半です。
今回、海野さんが出版も絡めて登壇してみたいというリクエストをいただきました。
海野敬(うんの たかし)さん
1971年生まれ 静岡県出身、現在千葉県在住
IT系民間企業で働く、ごく普通のビジネスマン
仕事は主に安全管理業務、社内教育を担当
職種転換後の業務が合わず、2年の休職
休職中に『7つの習慣』を読み直し働き方を刷新。現在の残業時間はほぼゼロ
趣味はジョギング・読書、休日はボランティア活動
海野さんが2020年12月末に『「やること」を先取りできる! 習慣手帳術』という書籍を初出版されました。
この本をベースにしながら、海野さんの考え方、手帳の使い方を学ぶ機会として開催しました。
今年の手帳を上手く使えていますか?
まずは、参加者に手帳に関して、投げかけながら、ご自身の手帳を使った成果を海野さんが語ります。
2020年も自分で決めた目標を手帳に記して、ほとんどの目標を達成したという自己紹介。
そもそも、目標をたくさん立てて、達成している姿に驚かされました。
2月半ばに、今回のテーマを依頼したのは、私自身も含めて、年初に始めた手帳が上手く行かなくなりだす時期という予想を立てていました。
私をペルソナとして、手帳の使い方のコツを解説へ
最近、自分が忙しさに追われて、スケジュールがガタガタになっていた私にとって、この手帳の話は喉から手が出るほど求めている内容でした。
今回の軸は下記の3点です
優先順位を作らない!
余裕時間(バッファ)を持たない!
振り返りをしない!
優先順位を作らない!
イヤな行動は緊急性があるから減らせない。
イヤな時間は緊急でないから減らせる。
ポイントは「イヤな」という切り口で考えてみようと海野さんは語ります。
時間管理のマトリクスとして、消費、投資、浪費、空費という分類を勝間和代さんの著書の考え方も参考に教えてくれました。
緊急でない減らせない行動は、優先順位を作れというのがビジネス書の王道です。
結局、優先順位を作っても、先送りだけされるという結論を踏まえて、「優先順位を作らない」と著書の中でも、海野さん自身が丁寧に解説してくれました。
時間管理から行動管理へシフトするために、必須と自由な行動タスクに振り分けし直すという提案をされる点が特徴です。
タスクの見直しによって、「空白」を作る習慣が大事となるわけです。
結果として、手帳に書くのは大事なことだけで、「やること」以外は捨てるというスタンス。
これにより、「空白」が余裕と集中と時間を生む、と断言されるのを聞くと誰もが驚きつつ、納得させられます。
余裕時間(バッファ)を持たない!
仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する(パーキンソンの第一法則)から解説をスタートしました。
余裕時間(バッファ)の正体は、サボるための時間なのだと指摘されると、ただただ、うなづくだけでした。
余裕時間を持っても使ってしまうのだから、余裕時間を持たないというのが海野さんの主張です。
ここで、余裕は時間に持たせるものではなく、タスクを先取りするために使うという考え方に、一瞬戸惑います。
「時間割」から「タスク割」にするのだ!という点が、秀逸なものでした。
1日の最後のタスクに手順書を作ることで、他人の品質が上がるというアプローチは、実に、海野さんらしい知恵だと感じました。
前倒してやることを終わらせていくので、納期に対して「空白」を作ることができるというマジックのような話ですが、これができていないために、苦しんでいるビジネスパーソン、大人たちが沢山いるのではないでしょうか。
振り返りをしない!
最大の山場、エッセンスが、この「振り返りをしない」というものでした。
今まで、1日を、1週間、1ヶ月、1年を振り返るのは、必要なことだと習って、繰り返してきたのは、普通の人でしょう。
海野さんが、振り返りが「目的・儀式なのではないか」と断言されています。
振り返りは実行でやる
「できた」完了をやる!
ここで、海野さん流のPDCAがユニークでした。
Plan、Do、Close、Automaticで回していき、手帳には、PlanとClose(「できた」の完了のみ)を記入しているそうです。
「できる」ことを計画・予定・実行するので、「できた」という完了に確認するだけ、という方法。
この方法ならば、振り返りなんて、一瞬で終わるもの。
結果として、夢を語らずに、現実的なできることだけを手帳に書いているので、淡々とやり切っているのが海野さんの手帳の使い方の肝だと理解できました。
夢を書こうという手帳術が人気があるわりには、実践ができない人が多い話を耳にするたびに、何かが変だと感じていた私には、海野さんの手帳の使い方、習慣術のヒントになる内容でした。
この一冊だって、やることを積み重ねたから完成した!
海野さんの『「やること」を先取りできる! 習慣手帳術』を書き上げ方を、事前に伺ったのですが、見事なタスク管理、できることを積み上げていたのです。
1日何文字書くと決めて、淡々と綴っていく毎日。
毎日書ける分量を決めて、やるだけというスタンス。
決して、子供の頃の夏休みの宿題の計画と現実のように、無茶なプランニングをして、8月31日に泣きながら頑張るという癖が、いつまでも抜けない大人たちが世の中にはいっぱいいるものだと気付かされます。
10万文字で1冊の本を仕上げるとしても、自分が1日に書けるボリュームを決めれば、予定通りの期日で仕上げられたという話。
海野さんの場合、前半をしっかりと積み上げいくことで、後半に余白・余裕を作ってきた人らしくて、普通の人は自信が持てないかもしれません。
ただ、何度も、この本を読んで考えて実行してみたら、シンプルにやり遂げる方法なのだと思います。
参加された方のコメントや感想、グラレコ
◆ アンケートに寄せられた海野さんへのメッセージ
◆ 長沼 奈美さん グラフィックレコーディング
今回は、付箋を使っての構成力、毎回、新しい切り口でグラレコを描いてもらえる、長沼奈美さんには感謝しかありません。
自分を見つめて、導き出したエッセンスは濃厚なもの
海野さん自身が、自分の経験・知恵を出し切って、まとめた一冊は、実に濃厚な内容です。
今までの常識、固定概念に縛られていると、違和感を抱くかもしれません。
海野さん自身の魅力も伝わるサードプレイス・ラボでした。
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。