アクションも芝居も上手くて、かっこいいのに、理不尽な出来事に巻き込まれて苦しむキャラクターを演じさせたら、俳優・西島秀俊さんの右に出るものはいません。
日韓合作の映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」は、彼が演じるに相応しい作品だと実感できます。
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あらすじ〜何が起きているかわからない展開〜
自分は一体何者で、どうなっているのかわからないカオス感
ある日、石神武人は自宅で殺された妻を発見する。呆然としながら突然鳴った電話に出ると、受話器から聞こえたのは、傍らで冷たくなっているその妻の声だった―。この日を境に彼には別の記憶が混在するようになる。そして辿り着いた事実それは―本当の彼は韓国人科学者オ・ジヌだということ。彼の記憶は“上書き”されていたのだ。そしてなぜか彼を捕えようとする、警察を騙る男たち。正体不明の女性記者(キム・ヒョジン)と真実を追ううちに、彼は彼の妻を装う女(真木よう子)と出会い―誰が、何のために記憶を奪ったのか?なぜ、追われているのか?―5日後、すべての記憶が消える。
Amazonプライムビデオでの作品の紹介文を読んでも、謎しか頭に浮かびません。
まさか、あんな不可思議なからくりが存在するなんて、後半になるまで予想ができない展開です。
一人で複数のキャラクターという二重人格のような主人公
この作品は、日韓合作ということがプラスに働く面としては、一人の人物がまとう、二人のキャラクターが二重人格ようで、別人であるという姿に尽きます。
一体、自分は誰なのか、どの記憶が嘘で、誰かに騙されているのか。
謎が謎を呼んでいくストーリー。
この不可思議さを西島秀俊ならではの、普通の人っぽいのに、どこかタフで、謎な人物を演じていくのは当たり役です。
他の作品でも、彼が主役で普通のストーリーよりは、巻き込まれキャラの方が断然マッチしていると感じます。
何かに巻き込まれて、いつの間にか挑んでいく姿
不可抗力な運命みたいなものに巻き込まれていく人は、世の中にたくさんいますが、普通は流されていくだけです。
その流れに逆らうように挑んでいくっていうのは、人を惹きつける作品には不可欠の主人公。
自分にも起こりうる話のようで、絶対に、挑もうとは思えない世界に立ち向かっていく。
苦渋の顔を浮かべながらも、心が折れることなく突き進む姿は、感情移入するというよりも、そこまでやれる人間なんて普通ではないという抵抗感があるのではないでしょうか。
こういう時の西島秀俊は最高にハマり役で、彼以外が演じると白々しくなります。
残念な点といえば・・・
この作品で残念な点といえば、ミステリー要素の大事な部分をもう少し丁寧に描いて欲しかった部分です。
ネタバレになりすぎるので書きませんが、肝となる不可思議な研究の価値について、エピソードが詳しく描かれてない点が消化不足に感じます。
全てが完璧な作品なんて少ないわけですから、とにかく、理不尽に立ち向かっていく、西島秀俊を楽しめるのですから、納得感が残るのは言うまでもありません。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。