専門職の採用面接を担当する人事って、なかなかハードルが高いもの。
ITエンジニアを採用しようとすると、専門知識と現場のニーズも、エンジニア市場の動向、コミュニケーションも含めて難しい。(勢いやノリでやっていては、良いエンジニアは採用できない)
エンジニアを採用するのが大変だと感じる採用担当者であれば『作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本 』を読み、現場のエンジニアとコミュニケーションを取りながら進めていく必要性が理解できました。
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採用担当者に求めれる技術用語とは何なのか?
エンジニア出身の採用担当者でなければ、正直言って、技術用語なんて知らない国の言葉と同レベルに感じているはず。
採用ポジションがある現場からのリクエストされた単語を拾って、経験の有無を目検するところまでが限界です。
そもそも、採用担当者にとって、エンジニア採用に至る技術用語や専門性のどの部分までを知らなければいけないのか、という水準が不明確です。
エンジニア経験がない場合、エンジニアの採用ポイントを発掘するヒントはあるのか
採用のプロと言える人事部門で仕事をしていても、求人を出している業務のイメージが湧かないと、ミスマッチが起きたり、採用がうまくいかないケースが多い。
だからと言って、採用担当者がエンジニアの経験を積む必要性はありません。
ただ、エンジニアの仕事の内容、いわゆる業務を理解して、どんな工程(プロセス)を踏むのか、役割と求められる専門性の度合いを把握できるかどうかに尽きます。
なぜならば、最新のトレンド技術を全て頭に入っているエンジニアも世の中にはほとんどいないわけで、採用担当・専任者であれば、知らなくても業務には支障はないのです。
概要として、何をやるために、どんなことが求められているのか、をしっかり掘り下げて、類似の業務やシステム・インフラ環境などの違いをおおよそ掴んでおけるかどうかが大事なのです。
少なくとも、専門用語へのアレルギーと最低限の知識は求められますが、詳しい部分については現場部門の責任者やキーマンと一緒に考えるのがベストです。
職務経歴書の専門用語の羅列だけではつかめないポイントを把握する必要があるから
職務経歴書の専門用語が並んでいると、それだけで立派に見えてしまいがち。
良く見ると、その単語の羅列の中で、本人が担当して自信をもってできているのは、どの部分なのかを聞き出す必要があります。
一体、エンジニアとして何を求められて、どんなアウトプットを、どのぐらいの規模感でやっていたのかがわかる内容の職務経歴書でないと把握はできません。
担当していた業務がどこで、メインな役割は何かが書かれていれば、おおよそ、応募者のレベルが掴めます。
少なくとも、人事採用担当者は、エンジニアではないとわかっていれば、素人にわかるような要素を盛り込んで職務経歴書を作れなければ不安が残ります。
立派すぎて見栄えのする、職務経歴書は、事実の内容を伝えているのか?
どこかに矛盾やおかしい部分はないのかだけでも、見極められたら、合格点です。
ミスマッチになるのは人物重視で技術力への理解不足が影響
採用担当者は、求人に対して応募してきた人材の職歴などがスペックに近ければ、書類選考を通過させて面接を設定します。
ただ、エンジニア経験のない採用担当者は、転職希望者のエンジニアとの面談で詳しい技術用語の経歴を述べられても理解が及ばない。
この時、話し方が上手で、表情が豊かだと、コミュニケーション能力が高いと加点されて、印象度が高めに内定を出す傾向があります。
営業職や販売職、管理部門系ならば、お人柄重視になるのは当然です。
エンジニア・技術職に関しては、人柄の印象だけでは、本人の大事なスキルがわかりません。
口数が少ない、表情が乏しいからといって、技術料が足らないとは言えないのですから。
エンジニアも採用をフォローすべきで、採用もエンジニアを理解しないと
結局のところ、エンジニアの採用は、採用担当者だけの判断ではなく、求人をスタートする時点で、現場部門への丁寧なヒアリングでポイントを明確化してください。
加えて、選考プロセスの中に、エンジニアも巻き込んで、フォローをしてもらうような体制を用意できれば、社内の関係者が合意できます。
もちろん、現場のエンジニアを巻き込む以上、なるべく負担を軽くして、無駄な面接に同席させたら不満が出ます。
協力してもらうことで、自分の仕事の負担が減ったり、新しいプロジェクトが成功できるというイメージを抱いてもらわなければ、うまくはいきません。
日頃から、エンジニアたちの仕事に興味を持ち、コミュニケーションをしっかりと取れていれば、時間がかかったとしても、エンジニアの採用の成功確度は上がります。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。