日本には各地方に伝わる民話がたくさんあります。
民話には、「昔話」「伝説」「世間話」の3種類に分かれるそうですが、史実に則った話なのかどうかの確証は取れません。
ただ、世代と時間を超えて伝わってきたものにはそれだけの価値があります。
岡山の民話から作られたという『あほう村の九助』を何十年振りかに手に取ってみました。
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昔話は教訓よりも、笑えるストーリーが好き
子どもの頃から、聞かされた有名な昔話たちは、教訓を伝えるためのものが多かったような気がしませんか。
確かに、良いこと、悪いことという価値観を植え付けるには最高の教材なのはいうまでもありません。
大人になって伝える側になると、どうも説教くさいというか、面白みにかけるものよりも、一緒に笑えるストーリーがあった方が私は好きです。
悪代官を知恵で乗り切る九助と村人たち
『あほう村の九助』は、あほう村の百姓と九助さんたちが、検知にきた代官を、散々な目に合わせてしまうという、とぼけていて、愉快な話です。
原作者の大川悦生さんが、岡山県の山間の子供達の卒業記念の学級政策として民話版画集『月田の民話』の中の話を元に、創作したフィクションです。
賢い九助さんが主人公というわけではなく、彼に指示を受けながら、あほう村の民衆が一緒になって、代官を追っ払う痛快さ。
裸でお迎えをしたり、腐った鯛を出したり、まあ、相手が怒るよりも呆れるほどの展開。
最後に、村を逃げ出すように悪代官が去っていく姿を見ていく村の民衆たちの姿。
もちろん、福田 床助さんの独特のタッチの絵も効いてます。
私たちも阿呆にならないと、騙されてしまう世の中だから
民話だけにメッセージがない話ではなく、この『あほう村の九助』から何を感じ取るのか、ということを少し考えてみましょう。
現代を生きる私たちも、あれこれ発生している数々の問題、税金や社会保障の負担増などの生きづらさを感じると、阿呆にならないとやってられないと感じることはないでしょうか。
真っ当に正直にだけ生きていたら、何もかも奪われてしまうかもしれない。
江戸時代の農民たちの姿を想像してください。
一生懸命お米などの作物を作っても、大半が年貢として納められてしまい、自分たちの食い扶持はギリギリだったはず。
一方で、私利私欲で生きている悪い奴もいるわけで、彼らの考えや索にハマらない、騙されないぞ!という気持ちは、私たちは持っていなければ厳しい時代や環境なのだと思います。
私たちも九助とあほう村の民衆と同じように、あほうになって切り返すぐらいの知恵は持っておくべきでしょう。
この内容を学芸会でやったことは忘れない!私、悪代官です!
『あほう村の九助』を今回、40年弱ぶりに読んだのは、自分の人生を振り返る機会があり、子どもの頃のアルバムをめくっていて、見つけた写真に手が止まったことがきっかけです。
まさに悪代官を、手作りの丁髷付きのカツラを被り、痛めつけられる役を熱演したと褒められました。
全部の流れを知っているのに、毎回、オーバーなまでに驚いて見せないと、盛り上がりませんから、子どもながらテンション高く頑張ったのだと思います。
特に、原作の『あほう村の九助』には出てこない、代官の家来が7人ぐらいいたので、掛け合いとかも面白かったですね。
今の時代なら、自分たちのアイデアをぶつけて、生成AIにシナリオのアウトラインや詳細を作ってもらえるのでしょう。
最新作品もいいですが、語り継がれて残る絵本、昔話は最高です
絵本って、なかなか売れないコンテンツだと言われていますが、一方で、ロングセラー前提なので、長年愛されるものでもあります。
ただ、消えていく作品もあるわけですから、時代の影響をとらえずに、語り継がれて残る絵本、昔話などは最高なのです。
考えてみれば、書籍も、映画も、音楽も、すべてのコンテンツは消費される時代なのに、残り続ける価値を保てるものは一定数あります。
新しいものに目が移りがちですが、爽快に笑って、子どもや家族と過ごすには、このような絵本、昔話も、たまにはいいのかもしれません。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。