元総理大臣・小泉純一郎氏『原発ゼロ、やればできる』から発する強いメッセージへ共感

日本のトップ、総理大臣を辞めて、静かな余生を送る方もいますが、あえて、自分の主張を声高にアピールする方もいます。

元・総理大臣:小泉純一郎氏が、反原発の旗をあげたことは驚きでした。

元々、原子力の有効活用を進めてきたのは、自由民主党という彼の所属していた政党なのですから。

参考サイト

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元総理:小泉純一郎の主張の変化

2001年4月26日〜2006年9月26日の5年5ヶ月、小泉純一郎氏は内閣総理大臣として、郵政民営化などを実現しました。

当時、小泉氏は、原子力発電はクリーンで安全なエネルギーと信じていたそうです。

2011年3月11日の東日本大震災と、福島原発事故を経て、彼の主張は反原発に大きく舵を切ります。

知らなかったことを悔いて、国会議員の立場を去った立場でも、積極的に、原発を廃止し、自然エネルギーにシフトすることを強く主張するようになりました。

小泉さんの著書『原発ゼロ、やればできる』を読んでみました。

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自分は騙されていたと悔いて行動する小泉純一郎氏

原発ゼロ。

今動いている原子力発電所は止めて、いずれはすべて廃炉にする。

もちろん、これから新しい原発はつくらない。

そしていずれは、国内の電力すべ手を自然エネルギーでまかなう。

日本には必ずそれができるし、そうしなければならない。

原発ゼロ、やればできる』の冒頭で、結論をズバッと述べる、小泉純一郎氏。

原発の安全神話を信じていたことを悔いています。

安全で、コストが安く、クリーンなエネルギーが原発だと私も教わってきました。

2011年3月11日の東日本大震災後の福島原子力発電所の放射能事故を受けて、危機感を持って自ら調べた直した、小泉氏は、「原発ゼロ」を掲げた活動を始めます。

もはや、総理大臣でもなければ、キングメーカーでもない彼の影響力は、政治的には消し去られています。

知名度と人気は過去と変わらないものの、どこか過去の人のイメージは拭えません。

自らの後継者の一人であった、安倍晋三内閣の原発再開には反対の姿勢を貫いてきました。

変人と過去に揶揄された小泉氏らしい姿勢だと感じます。

原発ゼロでも自然エネルギーで乗り切れると言い切れるのか

反原発・原発ゼロとなると、私たちの使うエネルギーについて不安が生じます。

ただ、元々、1/3程度が原子力エネルギーによる発電だったわけで、節電を促されながらも、他のエネルギーで日本の電力事情は賄えてきました。(計画停電や一部停電が発生するケースは増えたと思いますが)

石炭などの稼働年数が長くなり過ぎている火力発電所を無理して稼働させて乗り切ったのが現実ですが、この方向は、脱炭素社会の実現とは不一致なのは言うまでもありません。

結果として、太陽光や風力、地熱などの自然エネルギーを活用するということを目指して、この原発ゼロ社会をつくる未来を掲げています。

自然からエネルギーを得ようとすると、出力が不安定になるという問題が指摘されます。

この問題を蓄電技術という方法を選択して、開発を進めれば、今後、解消できるものと小泉氏も期待を寄せています。

自然エネルギーと蓄電・節電技術を高めることで、原発ゼロ・立つ原子力エネルギーの社会に向かおうとしています。

いつの間にか、原発は存続延長に向かっているのでは

一方で、原発の再稼働が始められ、稼働期間の延長の話題が密かに進んでいます。

参考サイト

対応年数を40年から60年に伸ばしてまで使おうというのは、延命措置のようで、老朽化した施設や環境はリスクと指摘しなければいけません。

先延ばし思考の強い日本の政策の極みだと言わざる得ませんが、このまま、原発の存続延長を続けている理由が、自然エネルギーなどの再生可能なものの整備にかかるまでのつなぎの施策だったはずなのに、方向性が大きく変わろうとしている。

あまり、議論もされないままに。

原子力の廃棄物問題が解消できない以上、原子力エネルギーを続けてはいけない

原発のリスクは、不安定で事故が多いという問題、日本が地震や津波などの自然災害リスクが多い環境の中で、どこに設置しても不安が残るという問題、などが残されています。

ただ、最大の改題は、原発稼働後に出る廃棄物処理の問題なのです。

本来は、青森県の下北半島太平洋岸に位置する六ヶ所村で、原子燃料サイクル施設が用意されたものの、いまだに完全に成功していない(むしろ失策に近い)。

つまり、原発を続けた上での廃棄物を処理できる(再エネルギーにするという魔法のような理想も聞かなくなりました)技術が確立できていないままなのです。

日本に限らず、世界中でも共通の話題です。

現在、フィンランドですでに建設が始まっている、世界で唯一の、高レベル放射性廃棄物に関する最終処分施設(オンカロ)しかありません。

つまり、廃棄処理の方法がままならないまま、問題ある核処理物質が蓄積され続けてしまうわけで、将来の世代への重篤な問題を残してしまう状況を放置してはいけないでしょう。

この点からも、私は、小泉氏の原発ゼロの方向で、自然エネルギー主体の方針に切り替わることを願っています。

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安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。