ドキュメンタリーのような一冊『機械仕掛けの太陽』を読んで、じっくりと考えてみる

Twitter上で、気になるタイトルの本『機械仕掛けの太陽』(知念 実希人さん著)を見つけました。

現役医師として新型コロナを目の当たりにしてきた人気作家が満を持して描く、コロナ禍の医療現場のリアルをもとに書かれた作品というキャッチにヒットしました。

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2年半のコロナの医療現場のリアルに近い

コロナ禍の初期に、カミュの『ペスト』を読んだり、映画「コンテイジョン」や「感染列島」に触れていた頃は、先の見えない不安に生きる市民の一人でした。

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一方で、医療現場は、情報が見えず、対処が見えないなかで、必死に取り組んでいたのは事実。

やはり、医師が書いているだけに、リアル感を感じる作品でした。

ドキュメンタリーではないものの、医師が現場経験をもとに構成

決して、ドキュメンタリー作品ではないものの、医師が現場経験をもとに構成しているので、苦悩・苦労も、頑張る姿も想像ができる一冊でした。

知念 実希人さんが医師として働きながら、創作する執筆活動をしているのは、素晴らしいと感じます。

医師だから感じることを主観的になり過ぎずに描けるというのは天才的な才能なのでしょう。

コロナ禍で、医師が何を考え、看護師が何に苦しんでいたのかを、目の前に起きている事実と向き合いながら、格闘していた姿は、当事者以外には見えない世界です。

治療薬やワクチンが開発されるまでの危機感と、次から次に起こる、不思議な事象へ知識と経験を生かしながら踏ん張る、医療現場の姿。

作品の中から想像するしかありませんが、本当に大変だったのだと理解できます。

医師も看護師も同時代に生きる人間です

医療従事者と非医療従事者を分けて考える風潮は正しくなく、誰もが今の時代を生きる人間としては等しい存在です。

感染や死という恐怖と立ち向かって、自らの役割・使命として、必死に頑張っていたことを忘れてはいけません。

身も心も限界に近いラインまで働き、コロナ患者を治療するスタッフたちが、ボロボロになってしまう部分を読むと、心が震える感じがしました。

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見えない敵と戦う医療従事者には感謝と差別がなかったのか

新型コロナウイルスという見えない敵と戦う医療従事者の存在に感謝する気持ちが盛り上がったのも事実。

『機械仕掛けの太陽』の中でも、ボロボロに疲れて壊れていく看護師や、医療機関に親が勤めることで、彼らの子どもたちが差別を受けていたという話も聞いたはず。

医療従事者の家族に対して、言われなきレッテルを貼ってしまうのも、同じ人間です。

不安な思いが強かったのは事実でしょうが、子どもたちの関係性に影響を与えるようなことをしてしまったのは大いに反省すべきです。

一方で、医療従事者への感謝のメッセージを煽る社会なのに、このダブルスタンダードな姿は、日本らしい歪さだと感じて、嫌な気持ちしか残りません。

何が正解なのかは、わからないという点は忘れるな!

結局、『機械仕掛けの太陽』に描かれた現実に近しい世界は、現在、完全に解決したわけではありません。

私たちの価値観や生き方を変えてしまうほどのインパクトを与えています。

正解・不正解の2択の話で語られることが多い時代ですが、正直、本を読みながら、当時の判断、今の状況、全てにとって、何がベストなのかは明確になっていないでしょう。

大事なことは、わからないままであるという事実認識だと思います。

思い込みが最大の敵だと認識しましょう!

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。