【映画】「キャラクター」(2021年公開)の尖ったキャラクターがダークサイドすぎる!

知らなかっただけで、驚きの多い映画作品というのは世の中にたくさんあるものです。

映画「キャラクター」(2021年公開)の件は、当時も全く知りませんでした。

おそらく、コロナ禍の影響もあり、新作映画よりも過去の作品をAmazonプライムビデオやNetflixを自宅で視聴していたからかもしれません。

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非日常キャラクターを生み出した漫画家と、殺人鬼モデル

日常すぎるストーリーを映画で見せられても退屈してしまいます。

だからと言って、非日常すぎると、その世界観についていけないと、興味が薄れます。

この絶妙なバランスを保って作品にできることが、ヒットする映画、もしくは、評価される映画なのではないでしょうか。

映画「キャラクター」は完全にノーマークでしたが、Amazonプライムビデオで見て、食い入るように見入ってしまいました。

どっちが主なのか、従なのかわからない!漫画家と狂気の殺人鬼

売れない漫画家・山城圭吾(菅田将暉)と殺人鬼・両角(Fukase:SEKAI NO OWARI)が織りなす、大ヒット漫画「34」を模倣した殺人事件が展開されるという設定。

純粋な青年キャラから、マニアックな役まで演じ分ける、カメレオン俳優の菅田将暉のラストまで追い込まれていくシーンと、Fukaseを恐ろしいキャラクターとして作り上げた、監督以下の制作スタッフの凄さを感じる作品です。

間違いなく引き込まれる世界観は、非日常の怖さがありながら、他のキャラが一般人らしさを醸し出すので、この二人が際立ち、吸い込まれていきます。

漫画の主人公「ダガー」を、実際の殺人犯を見て作り上げたはずなのに、いつの間にか、漫画の存在に誘導されていくという不可思議さ。

果たして、この作品のメインは、漫画家なのか、殺人鬼なのか、よくわかりません。

体験型ダークエンターテインメント映画ってなんだろう?

浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が10年の歳月をかけて、練りに練り上げた企画がついに実写映画化!

10年の歳月をかけて作り込むというのは、並々ならぬ企画であり、菅田将暉とFukaseという存在がいなければ成り立たなかった作品だと感じます。

ハッピーエンターテイメントの映画の方が喜ばれるし、完全にホラーに振り切った方が設定がわかりやすくて観客は喜ぶでしょう。

その点、映画「キャラクター」は、現実的に壊れた殺人鬼の恐怖に追われながら、どんなラストに向かっていくのか、想像もつかないので、ドキドキさせられながら、見入ってしまうのです。

映画のジャンルを「体験型ダークエンターテインメント」と称しているものの、わかるようで、なんとなくつかみどころがない。

キャラが立たない問題は日常に溢れている

絵が上手いのに、キャラクターがうまく描けない漫画家という、どこか致命的な存在に対して、どんな感情を抱くでしょうか。

私は、世の中に、タレントや一部アーティスト、個性的な人を除けば、誰もが「キャラが立っている」と呼ばれる存在は少ないと感じます。

他人と比較して、多少の違いはあっても、明確なポイントを持って、光かがやけるキャラクターになれないからこそ、誰もがアニメや、タレント、スポーツ選手などに憧れるわけです。

しかも、彼らの放つオーラ、存在感であるキャラクターそのものに惹かれていきます。

一般人は、そこまで目立つことは求められておらず、誤って目立つと炎上や事故、事件関係者などになるわけで、ハッピーな展開は期待できません。

だからこそ、目立つキャラクターの模倣・真似をしたくなる気持ちが芽生えて、コピースタイルの人物が量産されています。

そういえば、「予告犯」という映画でも、類似の犯罪を起こす、模倣犯が出てました。

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目立てないから、コピーするという考え方、すっかり日本、世界に定着してますよね。

胸キュンすることは絶対になく、好き嫌いも分かれるが、じっくり見ながら考えられる作品

映画「キャラクター」系の作品は、どうしても、胸キュンするようなシーンも絶対になくて、好き嫌いも分かれます。

血を見るのが嫌い、グロい作品は嫌という方には絶対に勧めません。

ただ、誰もがキャラクターって演じているし、作り込んだり、コピーしているわけで、結果として、現実と非現実の境目がなくなると、犯罪の世界に巻き込まれてしまうかもしれないと感じられるような人には、楽しめるでしょう。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。