「ミステリと言う勿れ」を映画化するの?と疑問を思っていたのですが、レギュラーメンバーが少ない、旅先で、大学生の久能整(くのうととのう)くんが謎を解いていくミステリー。
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漫画・コミック→ドラマ化→映画化の鉄板への賛否
最近、映画化される作品の構造として、過去の作品の続編を作り出すか、ドラマの延長作品として公開されるケースが多いと感じないでしょうか。
そのドラマは原作が漫画・コミック系が多くて、どれほど素晴らしい俳優陣で、オリジナルな作品を作っても集客・収益が見込めないと映画作りが頓挫してしまうのだと思います。
この映画化までの流れに関して、批判があるのも事実。
2時間ドラマで済む内容のレベルのものを映画化しているのでは、という声もありますし、無理やりスケールを大きくしようとして、原作の良さを失っているという話も理解できます。
一方で、最初から映画化を目論んでいたような「踊る大捜査線」のような作品であれば、映画のための動線としてドラマがあるとすれば、テストマーケティングとして理解はできます。
菅田将暉の演じる久能整という独特な天然パーマ大学生の存在
この「ミステリと言う勿れ」という作品の良さは、主人公・久能整という天然パーマの大学生の存在感が全てです。
明らかにこだわるポイントが普通とずれている点が、今までの歴史上の名探偵的ではあるものの、ものすごい天才とは言えないオーラを纏っています。
このキャラクターを菅田将暉さんに任せた時点で、成功という結果は見えていたのでしょう。
ドラマや原作に出てくる脇役の顔ぶれがほとんど登場せずに、映画版限定のキャラクターと折り合いをつけながら展開していくので、連動性があるようで、ドラマシリーズとは別物という印象も残ります。
コミック本『ミステリと言う勿れ』の世界観を大切に作れている
コミック本の『ミステリと言う勿れ』も、丁寧に作り込まれていて、風変わりなキャラクターたちが、事件に巻き込まれて解決していく整くん、という王道は安心できるミステリーです。
彼自信が自然体で、知らぬ間に事件に巻き込まれて、成り行きとして解決していく姿が爽快でたまりません。
この世界観を大切にドラマ化・映画化されているから、原作ファンも嫌わないですし、映像系からスタートしたファンも楽しめています。
どうでもいいようなこだわりを持つ、整くんのキャラクターこそが、今時の大学生にいるんじゃなかと思える自然体さが最高にはまります。
地方の歴史ある旧家って設定が懐かしい
広島県の某地方で展開される事件は、歴史ある旧家であり、今の時代から見るとミスマッチ感しかありません。
金田一耕助シリーズの『
一体、誰が犯人なのか、限られた面々の中で絞り込まれていく展開は、ゾクゾクするような面白さが漂っています。
サイバー犯罪系のものが多い、現代のミステリーと違って、懐かしくも安心できてしまうのが特徴でした。
事件に巻き込まれて、確実に解決して離れていく
偶然、事件に巻き込まれて、確実に解決していく、久能整くんは、楽しんでいないものの、自分が必要な存在だと割り切ると、頭脳を駆使して謎を解決していく爽快さを持っている作品です。
誰が犯人なのか、どういう謎があるのか、ストーリーが進んでいく中でも、ゴールが見えない感じが見事なミステリー作品だと感じます。
あの天然パーマで飄々と、少し変わったこだわりを話している整くんに成り切って演じる、菅田将暉さんの役者としての力がすざましいと感じるのは言うまでもありません
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。