ドリアン助川の書いた本を読書会に向けて、『動物哲学物語 確かなリスの不確かさ』を読んでみました。
動物と哲学の組み合わせなんて、常識では考えられないような設定も、ドリアン助川なら、なんとか面白く仕上げてくれるのでは、と期待を寄せていました。
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様々な動物の生態と日常、不条理を1つ1つ書き上げている
クマ、コウモリ、モグラ、バクなど、様々な動物を取り上げて、彼らの目線で切り取った話を仕上げてくるのは、動物が好きなドリアン助川ならでは、です。
子どもの頃に読んだ、紙芝居や絵本の世界のようでありつつも、そこにあるのは、各動物たちの生きる姿。
彼らがお互いに会話をするようなコミュニケーション能力がどこまであるのかは、謎ですが、いかにも、ありそうな内容を1話ずつ仕上げている点は見事でした。
自分も彼ら動物の側で、その生態を見つめている、もしくは、同じ動物になったような気持ちで読み進められたのだから、著者の狙いにハマってしまったと言えるでしょう。
果たして、動物の生き様にどんな哲学があるのか
この本のサブタイトル的につけられている「動物哲学物語」をどのように感じたのか、という点を掘り下げてみます。
知能の面では、どう考えても、どの動物たちも人間未満なのは言うまでもありません。
だから、哲学を抱いて生きていると考えるのは、些か以上の違和感が残ります。
とは言うものの、この動物物語は、どこか人間の生き方に通ずるものを描くことで、読者を引き寄せるのはテクニックとしては上等そのもの。
彼らに哲学があるのかどうか、というのは愚問に過ぎないのだと気付かされます。
動物たちにとって、人間って何なんだろう?
では、彼ら動物たちにとって、人間とはどのような存在なのでしょうか。
地球上に生きる生物の中で、一番でかい顔をして、我が世の春を生きている種族ということでしょうか。
人間の意図によって、大量に捕獲されて絶滅に追い込まれたり、逆に家畜的に飼育されて、餌になる動物たちもいるわけです。
最後は、人間の力に屈するしかないとしても、彼らには彼らの生き方があり、人間との関係性の濃淡によって、距離感も変わるでしょうし、影響度も違うのでしょう。
油断すれば、捕獲されて、命を奪う相手である人間を快く思っているとは言えないと感じます。
動物も人間も生まれてきて、最後は死ぬという点は一致している
『動物哲学物語 確かなリスの不確かさ』に出てきた動物たちと人間は、完全に別の世界を生きているのか、と問われれば、同じ地球上に生きるものとしては同一です。
かん
命を授かり、いつかは果てるというのは、動植物なら同じ展開を避けて通れません。
だとすれば、動物たちにも人間と変わらないような哲学的なものを内包しているのかもしれないというのは理屈としては成り立つのは理解できます。
残念ながら、完全なる意思疎通ができないのは、現代の技術では仕方のないことですが。
こういうショートなストーリーを積み上げる、ドリアン助川さんの能力の高さには、感銘するしかないですね。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。