ReHacQ−リハック−で、たまたま視聴した動画【ダイエット最新研究】痩せ薬が大流行…大丈夫?腹八分目の研究者、真の健康法とは?【ReHacQ高橋弘樹vs小幡史明】を見てしまった。
この小幡さんの肩書き、理化学研究所 生命科学機能研究センター 栄養応答研究チーム チームディレクターの長さに驚きつつも、「腹八分目」を科学的に検証して、健康長寿について解説されている本『「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか』を手に取って読んでみました。
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科学者・研究者の本は、一般向けに書いていても難しい
120ページに満たない薄めの一冊『「腹八分目」の生物学 健康長寿の食とはなにか』は、さららら読めると思って、たかを括っていました。
研究論文でもなく、あくまで一般人向けに書いたにもかかわず、正直、難して苦戦しました。
アミノ酸の必須は、体内で作れないことは知っていても、「非必須アミノ酸」という体内で他の栄養素から合成できるものが11種類あるなどは知らないはず。
アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン、チロシンを指します。
この時点で、一般人である普通の人は置いてかれてしまいまいますよね。
タンパク質不足だからたくさん摂取しろ!へのアンチテーゼ
糖質オフ、脂質を減らせ、その分はタンパク質で補うことで、健康(ダイエット)に効果があるという論調の本、動画、論調などはたくさん目にしてきました。
タンパク質は、多数のアミノ酸が鎖のように結合してできたもので、アミノ酸はタンパク質の「材料(素)」であり、タンパク質は体内でアミノ酸に分解されて利用される、「部品」と「完成品」の関係です。体を作る筋肉や臓器、ホルモン、酵素、抗体などはタンパク質から作られ、摂取したタンパク質は消化されてアミノ酸となり、新たなタンパク質の合成やエネルギー源として使われます。
この情報に対して、アミノ酸を摂る(摂りすぎると)、寿命が短くなるってことを前提に、書かれているので、世の中の流れと違うだけに思考が停止します。
糖質、脂質、タンパク質もダメと言ったら、三大栄養素が全部NGになってしまうわけで、我々は、食物繊維(野菜)ぐらいしか食べられなり、草食動物にならなければ生きていけないことになります。
正直、この本に出てくるアミノ酸を摂取しない、減らす方法なんて、どうしたらいいのか、具体的に提示してもらえないとわからないというのが本音です。
健康長寿の実践書『養生訓』で知られる江戸期の学者、貝原 益軒も伝えていたこと
「塩分を控えめに」「腹八分目」――。
全8巻の『養生訓』は1712年、生活習慣に気を配り、傘寿を過ぎた益軒が自らの体験や知見をまとめたものだと言われています。
300年以上前に伝えられていたことが正しいのだと証明してくれようとしていると捉えると、納得感は増します。
飽食の時代として、お腹いっぱいになるまで食べてしまいやすい、現代人にとっては耳が痛い話であり、お説教に感じるでしょう。
著者の小幡さんは、研究を通して、この「腹八分目」という考え方が正しいということを各種実験と検証によって、展開してくれています。
単純に、食事の量を2割減らすだけでなく、どんなものを減らすのか、という点まで掘り下げている点では理解できるのですが、具体的に、そうなったら、空腹に耐えられない現代人もいるのではないでしょうか。
「腹も身の内」と言われたことを思い出す
私の親の世代は、団塊世代と呼ばれ、戦後復興の中で、ひもじい思いをしてきた親に育てられ、少しでもお腹を満たしたい、そのことが幸せだという価値観が根強い人が多いような気がします。
そこに、食品が増え、食事のバリエーションが増え、生活が満たされて、自分で好きなものを買って、自由に食べられるだけでなく、広告やSNSによって刺激を受ける食欲は、ブレーキが外れたように、どこまでもお腹に溜め込んでしまえる世の中になりました。
結果として、過体重として脂肪などを蓄えすぎて、不健康になって、病気や体調不良を抱えているというパラドックスが存在します。
私も、子どもの頃、たくさん食べるように促されて、それに従って、お腹いっぱいのラインを超えても食べ続けていたような記憶があります。
その結果、満腹中枢がおかしくなり、身体に余計な脂肪を蓄えて、人生の大半を送ってきました。
そんな中、私の叔父だけは戒めるために「腹も身の内だぞ!」と注意していたことを覚えています。
「腹も身の内だぞ!」
この言葉を思い出すと、「腹八分目」を大切にしようと訴える、著者の主張の意図も理解できるのです。
少し物足りないけど、食べるのを止めようとする癖が身につけば、細かいカロリーや食品・食材の選択に頭を悩ますことなく、取捨選択ができるのではないかと考えます。
※極端な偏食の方は別問題ですが
人類は飢餓と戦ってきたからこそ、食欲のハードルが狂いやすい
もちろん、貧困に喘ぐ家族は、「腹八分目」など程遠く、常に空腹な方が世の中にいるのは事実ですから、全ての人間が満腹になるほど食事をしていないのは理解しています。
また、人類は、農業が始まるまでの狩猟生活の頃は、次に、食にありつけるまでの期間が予測できないですし、食料を備蓄できる環境もなかった(すぐに腐る)のだから、飢餓と戦い続けてきたわけです。
食べられる時に、少しでも多く口に詰め込み、腹を満たそうというのは、人間や動物の持つ、欲求として当然のことですし、食べなければ死んでしまいます。
食欲を抑えることで健康長寿につながるのは理解できても、食べることを我慢することがストレスになったら、本末転倒です。
それだけに、まだまだ、著者の取り組む研究は道のりが遠いものなのは言うまでもありません。
食べることに無頓着になれ!ではなく、「腹も身の内」と言う考え方を大事にして、食べすぎることなく、食欲をセーブして、腹八分の状態に持ち込めるように生活習慣をどのように整えればいいのか、ここは根が深い問題が横たわっていますね。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。