アンチに対して、ガチでぶつかり合い、世の中で理解されないことに不満を持ちつつも、いつか、時代が追いつてくると信じて走るトップランナーといえば、西野亮廣さんだと思う。
ただ、認知されるには、テレビやメディアへの露出量が減ってしまうと、若い世代も含めて、彼のことを知らない、もしくは、昔のお笑い芸人だった人、というレッテルでしか見られないと、彼が必死に働き、伝えていこうとしているエンタメ、IPの成長物語や、ビジネス勝負は、世間一般の人から見て、だいぶ遠いところまで来てしまったと言えるような気がする。
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西野亮廣の武器は、集金も集客も最初に行うことにあるのではないか
若手芸人としての活躍の道から、童話作家、エンタメビジネスのプロデューサーになった西野亮廣という人物は、ファンとアンチの中で自分の存在感を高めてきた存在です。
いろいろな切り口がありますが、ダイレクト課金という形で、直接、お客様ターゲットから集金ができる仕組みを作り、各イベント・企画に向けて泥臭く集客(同時に集金も)できていることで、その後の展開を成功に導く天才だと私は考えるようになりました。
そんな批判の声がありますが、実は、一度も検挙も逮捕もされたことがない以上、彼のビジネス展開は、世の中に認められるものなのです。
私は、チケットを手売りする感覚で、お客さんと対峙できる行為を愚直なまでに続けられるだけで、彼のエネルギーはすごいと思います。
※相手に会いにいくためには、交通費や滞在費などのコストもかかるので、彼自身も行動するために最低限の投資は行っているわけですから。
『北極星 僕たちはどう働くか』の3つの章で気になったこと
『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』『ゴミ人間』『夢と金』とビジネス書も世に出してきた西野亮廣さんが、今回、映画の第2弾「えんとつ町のプペル 約束の時計台」に向けて、出版したのが『北極星』です。
第1章 お金、第2章 心、第3章 販売・集客の3章構成になっている本ですが、それぞれ気になったポイントを整理してみます。
「事業投資型クラウドファンディング」を使い、34時間で4億8000万円の支援を得た
まず、「事業投資型クラウドファンディング」の話に注目したい。
事業投資型クラウドファンディングには、原則としてリターンとなる「商品」は存在しない。
支援者に対するリターンは、出資比率に応じた「事業の売上」のみ。
事業が失敗すれば、支援者にリターンは発生しない。
日本でクラウドファンディングという、純粋な寄付というよりも、「応援購入型のオンラインショップ」を根付かせた、西野亮廣さんは、今まで、累計でも、日本トップの成功者と言える。
ただ、今回は、「事業投資型クラウドファンディング」なので、リターンは、あくまで投資の結果に発生する、事業の売上であり、もしかすると、ノーリターンになるリスクを支援者に理解させる必要がある。
映画「えんとつ町のプペル 約束の時計台」の制作・仕上げ・宣伝・配給準備等に係る運転資金の一部確保をファンドの目的として、1口50,000円(48,000円が投資、2,000円が取扱手数料)の投資を募り、2,193人から4億8000万円の資金を集めたのです。
いわゆる、事業投資を広く募ることは、上場会社の株式同様に問題行為ではない。
なんといっても、2025年10月に、この事業投資型クラウドファンディングをスタートをさせて、わずか34時間42分で、この4億8000万円を確保してしまったという事実に注目しなければならない。
1口50,000円の投資を、2,193人が行ったのは、彼自身が、オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」のディープなコアファンにメッセージが届いたからに他ならない。
50,000円を投資に使える日本人が2000人以上いたこともさることながら、短期間で実現できたことも規格外だと言えます。
彼は、10年という時間をかけて、リターンを戻したいという長期プラン・戦略を提示している。
映画制作に抱える多額の費用(人件費や制作コスト全般、宣伝・広告費など)を確保するために、製作委員会方式で、多くの企業に支援してもらう形での映画制作は多いと言われています。
一方で、予算が少ないために、作りたい品質を担保できる作品が完成しないまま、公開に至っているものも多いのでしょう。
結果として、ヒットする、しないの境目は結果論に過ぎず、どれほど有名な俳優陣を使っても、宣伝広告を仕掛けても、成功する保証はない世界。
あくまでもギャンブル的な要素がある以上、事業型クラウドファンディングで、薄く広く一般の人に投資を募るやり方も、あながち間違っているわけではありません。
西野さんの得意な、ファンやお客さんとの共犯関係を作るようなやり方は、ブレイクを生み出すためには一つの確立した手法だと思います。
当時、ノーチェックだったので、この「事業投資型クラウドファンディング」の企画すら知らなかった(私には届かなかった)私からすると、西野さんのファン、理解者へのアプローチの深さと、一般世界との距離を感じるエピソードだとも思えます。
モチベーションが先にある人生は、人生の真実ではない
2章の「心」を読んでいるうちに、袋小路に入り、一度、読むのをやめてしまい、最初から読み直することになりました。
つまり、モチベーションとは「行動の原因」ではなく、「成功の副産物」なのだ。
この構造を理解すれば「やる気を出せ」という言葉か、いかに的外れかが見えてくる。
因果を取り違えちゃダメだ。モチベーションは「結果」であって、「原因」じゃない。
モチベーションは「結果」であって、「原因」じゃないという、逆張りの話は、頭の中をループする人は多いはずです。
モチベーションが上がらないから、仕事も勉強も夢中になれていないと口にする人が多いのに、結果という扱いをされると、ハテナマークが頭の中から離れなくなる。
モチベーションが出ないのは、意志が弱いからじゃない。
成功が起きる確率が極端に低い環境に身を置いているからだ。
もし、キミがその環境にいるのなら、すぐに「移動」した方がいい。
会う人を変え、
参加するコミュニティーを変え、
情報源を変え、
評価される文脈を変えるとい。
自分が接触する人間関係の分布を変えることで、身の回りにガチャのレバーを増やし、小さな成功が生まれる確率を上げる。
そして、その小さな成功の後に「いけるかもしれない」という感覚が立ち上がる。モチベーションはそこで初めて顔を出す。
とにかく、小さな成功を積み上げるために、動け!と言いたいのだと理解できる。
西野亮廣さんは、とにかくショートスリーパーでよく働く人だ。
エンタメを伝えることに全力を注ぎ、他の余計なものは削り落として生きてきたのは理解できる。
圧倒的な行動量、作業量、頭脳の使い方を繰り返した結果、その積み重ねが彼の常人では思いつかないような成功を生み出しているのだと思う。
それを一般人の普通の人間が真似できるのか、と問われると、ある水準以上は無理だと言わざる得ない。
彼の模倣をした人はたくさんいるけども、その結果、同様の成功を収めた人をたくさん見かけてはいないのだから、これは希少性の高い話だと認めるしかない。
後半の需要を前借りするファーストウェーブ戦略
今までも、西野亮廣さんは、VIP戦略など、自らや周囲の方と考えだした考え方を惜しげもなく世の中に伝えよとしてきている。
ファーストウェーブ戦略とは、後半に立ち上がる需要を、目倒しで発覚させるための戦略だ。
いわゆる、初速、スタートダッシュを強くするために、前半を盛り上げていくためのテクニックなのはわかる。
問題は、この初速をどう生み出すかにかかっている。
このファーストウェーブは口コミパワーになって、より多くの集客・売り上げに貢献してくれる可能性はあるが、そもそも、初速が出るためには、単純な客寄せ行為(例えば、知り合いに無料で配布する、など)だけでは成功できない。
もちろん、今回の本『北極星』も発売前に、Amazonで予約をとり、重版スタートができたのだから、成功しているテクニックだとも言える。
大事なのは、期待値だけで、販売・集客ができるだけの信頼関係があるかどうかがポイントな気がする。
エンタメ・ビジネスの成功にお金と集客は欠かせないと断言しているから
エンタメは面白ければいい、のではなく、面白いのは当たり前で、それをビジネスとして成功させるには、お金と集客は欠かせないと、長い期間、西野さんは言い続けている。
これが、クリエイター思考というよりも、ビジネスマインド思考に、彼が軸足を置きながら、自分の会社(chimneytown)を成長させていると言っていいのだろう。
しかも、作ってから売るのではなく、作っている最中から売ってしまう。
予約販売が見事にハマり、クラウドファンディングなども含めて、ビジネスとしての成功、集客やお金が見えた状態で取り組んでいるし、そのいやらしい側面を、事実としてオープンにしている点が彼の見せるスタイルなのでしょう。
それこそ、プロセスマキコミーの考え方とも言えるし、ファンを個人の代理店化して、SNSや口コミで広げる仲間にしてしまえるのも、今までの成功パターンだったと言えるでしょう。
ビジネスの規模が大きくなり、リスクが高まっても歩みを止めない姿勢
他の人がやらないチャレンジを生み出して、ビジネスの規模が大きくなり、国内だけでなく、世界にも仕掛けていく西野亮廣さんは、当然リスクも高まっているのは間違いありません。
一方で、日本で過ごす大半の日本人は、世界のスタイルを理解しているとは言い難い。
なぜ、大リーガーの報酬が高いのか。
GAFAMやNetflixが世界で勝てるのか、ディズニーが強いのか。
ちゃんと言語化して理解できている人の方が少ないはず。
世界に打って出て、勝負を仕掛けることは、当然、失敗のリスクも大きいし、日本国内では世界の動きは見えていない。
今までだって、世界に出て逆輸入のように、うまくいくケースは限られている。
だからこそ、ブロードウェイで成功をして、スケールを大きくしてやろうという野心は、すごいと思う反面、非現実的な世界の話に思えてしまうのは、私だけではないだろう。
これが、ガラパゴスな日本で生きている我々の限界であり、西野さんとの大きなギャップなのかもしれない。
常識を疑い、仕掛けて勝ち続ける戦略を支える行動量を持って、誰もが働けるのか
彼のユニークさを真似しようとした人は、今までもたくさんいる。
ただ、形だけを真似しても、うまくはいかない。
どこまでも考えて、誰よりも仕事をする行動量を背負ってきたから、ここまで辿り着いたことを自慢ではなく、事実として語ることに対して、拒否感を示す人もいる。
彼は、ハードワーカーでなければならないと自認しているし、自分の近くにいる人たちにはそれを求めているように思える。
おそらく、イーロン・マスクのように、遠くから見たら楽しいけども、一緒にいたら大変な人物なのだと想像できる。
大事なことは、彼と同じようなスタイルで働けると胸を張っていえる人間が、世の中にどれほどいるのかという話に尽きる。
彼の世界が、エコチェンバーになったのではなく、理解はしたものの、付き合いきれないと距離を置いた人たちも一定数はいて、アンチでもファンでもない、スルーの層に届かないことが増えてしまったのかもしれない。
万人受けする認知タレントを目指さない以上、ここは腹を括るしかないのだと思う。
これらを理解した上で、西野亮廣の語る世界観、ビジネス、エンタメとどんな距離を取るかは個人次第だと言わざるを得ない。
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。



