脳が衰える習慣と自分の日常を見つめ直す
脳科学者の本は、たくさん出版されています。どれも興味深いので、読んでみて理解できる部分と、その構造について未解明な部分も多く、整理整頓されていないような印象があります。ただ、数冊読んでみると、少しずつ脳に関する知識は増えてきます。
もちろん、脳の活用度を100%まで上げる方法を発見できたら、世界的大発見と言われる日がきたら、と想像するだけで面白いものです。ただ、100%まで活用度を高めたら、正気でいられなくなるのかもしれませんが…。(異常なまでに覚醒した脳をイメージすると、SF映画の世界に入り込むようで、怖いものを感じます)
『何歳になっても脳は進化する!: 冴える、わかる、はかどる! 』林成之
脳が衰える習慣として、下記5項目を林さんがピックアップしています。
・「もう年だよ」が口癖になっている
・人の話を「うわの空で聞いてしまう」
・「でも、だって・・・・・・」すぐに言い訳する
・人付き合いより「ひとり時間が好き」
・仕事以外の「目標」がない
この5項目を掘り下げて考えてみたいと思います。
・「もう年だよ」が口癖になっている。
私の周りの同年代でも耳にする機会が増えました。
女子高生でも、「もう若くないし」などと口にしている現場も見たことありませんか?
この「もう年だよ」というフレーズは、やらない、できない、という前提を作り上げるために、吐き出す言葉になっていないでしょうか?
いくつになっても、やっても構わないと思っていれば、若々しい行動と脳が保てるならば、今すぐ「もう年だよ」というフレーズを捨ててしまおうと決めましょう。
・人の話を「うわの空で聞いてしまう」
結構、自分の意識が集中していないので、他人の話を聞き流して、生返事で聞き流すシーンってありますよね。これも脳が衰えるアクションだと指摘しています。間違いなく、脳が電源オフやスリープ状態になっているような印象があります。
自分に関係ない、興味ないと感じるつまらない話であれば、スルーするでしょう。
相手は、私やあなたに伝えたい話があるのに、聞き捨てる行為なので、良くないですね。
では、どうすればいいのか。
こちらから話を切り替えてしまう、突っ込んでしまうことで、会話に積極的に参加してしまえば良いのです。他人のどうでもいい話ではなく、自分にも関係がある、当事者として会話に参加しましょう。結果として、話の展開が大きく変わってしまうとしても。
だって、自分の脳を衰えさせないためです。「うわの空」を禁止しましょう!!
・「でも、だって・・・・・・」すぐに言い訳する
子供が親に言い訳する際に、「でも、だって・・・・・・」から話し始めるでしょう。職場での場面でも、家庭でも、実に頻繁に多いのが言い訳発言です。
もちろん、否定的なアプローチとして、言いたいのはわかります。
一方で、言い訳が良くないことだという共通認識は持っているのです。
私も以前、この【サードプレイス】ブログで取り上げています。
相手への悪印象について語っていますが、実は、自分の脳を衰えさせてしまうという問題も発生しているのであれば、いますぐに、言い訳をやめましょう。
つまり、否定するのではなく、現実を受け入れて、何とか乗り切るためにという前向きな着眼点をもって、脳を動かすのです。
・人付き合いより「ひとり時間が好き」
耳が痛い話。私は、もともと、「ひとり時間が好き」なのです。誰かとべったりと一緒に過ごしながら気を使ってると、楽しめない。そのうち、飽きて疲れてしまう。ひとりで好きなことに黙々と打ち込んでいる方が性に合うのは、一人っ子気質そのものなのかもしれない。
引きこもりも良くないと言われているのは、ひとり時間の中で生きてしまうからです。ひとり時間は、コミュニケーションがないので、自分のペースで好きなことができます。
どんな人とも付き合えばいいわけではありません。相手と付き合うことで、高揚感や喜びがある関係であるのが前提です。つまり、相手のことが好き(LOVEではなくLIKE)という感情があるという話です。
人との接点、コミュニケーションによって、新しい気づきが生まれたり、一緒に取り組む活動が出てくると、脳は衰える暇はありません。進化する方向で動き出すのでしょう。
「ひとり時間」が0であれば良いという意味ではなく、多くなりすぎないというのがポイントです。
・仕事以外の「目標」がない
仕事に夢中になりすぎると、他のことへ時間も興味も失います。仕事=自分に近い感覚になると、仕事以外に目指すものがなくなります。
ただ、仕事だけで生きていく人生というのは楽しくないものです。もちろん、仕事が人生全てという人もいるでしょう。結果として、脳の一部を過度に使うことになり、全体としては脳を衰えさせてしまう結果を導き出すのです。
仕事以外の目標がないというのは、本当なのでしょうか?
自分が本当にやりたいことをないがしろにしていませんか?
<脳神経外科医 林成之さんの本>
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。