相手の良さを引き出す力=「プロデューサー力」があるのか?
私は、表舞台ではなく、裏方に徹している仕事が自分に向いていると感じています。
確かに、子供の頃は、学芸会の主役やら学級委員、生徒会長など目立つ役割を狙っていました。自分は、日の当たるスターだと勘違いしていたのかもしれません。
だんだん、周りのデキル、素晴らしい人と出会う経験を繰り返していくと、自分の未熟さに気づかされてきました。
ここで、人は2つの道に分かれます。
どうせこんなもんだと自分の立ち位置を固めて、諦めてしまう生き方。
もう1つは、光り輝く才能あふれる人を後ろから支えたり、サポートしたり、応援する側に立ったり、裏方として相手を引き立てる側にまわる生き方。
例えば、前者は、行きつけの飲み屋でグチをいうサラリーマンで、後者は、AKBを応援してスターにしたいファンみたいなタイプと言えばイメージがつくでしょうか。
私も、ある時期は、前者でした。自分のたどり着けそうなゴールをなんとなく設定してしまい、不遇な要素をぼやくような生き方。ストレスがないふりをしても、実際は、不満がたまっている生き方でした。
プロデューサー(黒幕)のほうが私には似合うというコメントに納得
一方で、私は、裏方、格好良く言えば「黒幕」的な立ち位置に自分をポジショニングするのも楽しく感じるようになっていました。表から仕掛けるのではなくて、裏から、脇から、固めていき、既成事実を作り上げてしまうようなやり方。ズルいとも言われつつも、結果として、周囲が満足していれば、自分自身も納得感で満たされる。
これはある人に言われた言葉がきっかけでした。
「安斎さんは、天然なのか、閃きなのか、腹黒なのかわかりませんが、相手を引き出す技をたくさんもっていますよね。おだてたり、怒らせたり、圧力をかけることもあれば、同情をひく仕草も見せる。客観的に見れば、舞台役者のようであり、でも、表舞台にいないから、演出家というか、プロデューサーみたいな人ですよね。」
この言葉を聞き出すまでには、相当な時間がかかりました。人物眼としては正しいかもしれないですが、失礼の一歩手前だと思い、躊躇していたそうです。
以前は、ぐいぐいと引っ張るだけの強引さにも近い、バイタリティ(自己満足なキャプテンシーもどき)を発揮していました。
ただ、嫌われるか、そっぽを向かれてしまう存在に自分がなることに気づきました。
暑苦しいし、疲れると感じるようになってから、どうやって、駆け引きをしたり、相手を立てることができるのかを真剣に考えるようになりました。
この行き着く先が、私が、サードプレイスの実現において、ギバーであれ!と語る言葉に繋がっていきます。
ただ、ここにも限界が見えてきます。裏方としての立ち位置が、ただの応援団に近くなると、価値が見てきません。相手にWinをもたらしながら、自分もWinnerにならなければ、関係性のバランスが保てないからです。
相手を引き出すことを繰り返し、試行錯誤することは、結果としてセルフプロデュースにも繋がるはずだと理解してから、自分の能力や強みを分析してみました。
もちろん、足りないことが山のようにあるけれども、自分は、相手から学び、協力することで、今後、何かあればきっと自分を支えてくれる応援団を作り上げてみせる、という勝手な妄想に行き当たりました。
だからこそ、コミュニティとしてサードプレイスの提唱者、体現者を目指し、応援する相手を見つければ、全力で勝手にPRを続けていく人になろうと決めています。もちろん、私にできることは、軽く背中を押したり、きっかけのヒントかもしれません。
ただ、そのちょっとしたアクションが相手を前に動かして、人を変えていけるならば、社会を変えられる一員になれるかもしれない。
アンテナを張り続けて、いろいろな人を結びつける人材のハブを目指していけば、プロデューサー的な活動に磨きがかかり、もっと人生が面白くなるに違いない。
新しい場や環境に出向く行動量、継続する力、面白がって巻き込まれる気軽さを持ち合わせていれば、意外な幸運や奇跡みたいなものが、引き寄せられてくるイメージが湧きました。
リアル世界の中で、いろいろなプロジェクトに関わりながら、貢献できる、プロデューサーな生き方を目指すのが、これからの私の方向性だと考えています。
コアになるサードプレイスの旗は掲げ続けます。色々な方に刺さりながら、広がっていき、ますます発展していくための仕組み作りも夢として描いています。
<「プロデュース力」関連本>
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投稿者プロフィール
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【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。