どうしても本橋麻里選手の存在感が気になって仕方ない
日本人選手の活躍で盛り上がっている、平昌冬季オリンピックも間もなく終わります。
もちろん、羽生結弦選手、高梨沙羅選手、小平奈緒選手、高木美帆選手などの活躍は素晴らしかったです。たとえメダルを取れなくても、オリンピックの舞台で全力を尽くされた全ての選手は尊敬しています。
メダルの色、順位も気になりますが、私は、ある選手が画面に映ると気になって仕方ありません。それが、カーリング日本代表女子キャプテンの本橋麻里さんです。
「カーママ」になったキャプテン本橋麻里の献身サポート力
本橋麻里キャプテン(日本女子カーリングチーム)の表情を画面で見ていると、なぜ、彼女が試合に出ないでリザーブ(補欠)なのかと不思議に感じていました。
2010年に「チーム青森」を離れ、常呂町出身の本橋麻里選手が、関係者とともに、新しい環境のもと常呂町出身者5名で結成してスタートしたのが、LS北見(ロコ・ソラーレ)です。
今回のカーリングチームは、LS北見メンバーです。
トリノ、バンクーバーに続き、3回目のオリンピック。「チーム青森」を離れ、出身地(北海道常呂町・現北見市)に戻り、メンバーを集めて活動してきた彼女は、間違いなくチームの主軸・エースのはず。怪我もしていない彼女が、リザーブ(補欠)に回るという意図を理解できませんでした。
彼女は、チームを支える側の立ち位置で、役割を果たしている。
今までの経験を若手選手に伝えながら、献身的なサポートをしているという話は報道やネットの中で広がっています。
LS北見の成長の歴史を掘り下げてみます。
ソチオリンピックの女子カーリングチーム代表として出場した吉田知那美選手が、所属企業・チームから戦力外通告を受けてしまう。失意の彼女に声をかけたのは、本橋麻里選手だったという。
本橋麻里選手とコーチ陣は、チームに足りないのは、優秀なスキップの存在と確信し、2015年当時、中部電力所属であった、北見市出身の「日本一のスキップ」と言われる藤沢五月さんをチームに誘うことに成功する。
彼女のメンタルの弱さ、自分で抱えてしまう部分を補うには、LS北見というチームへの移籍は、本人・チームともに成長を果たすことになる。
この時点で、本橋選手自身がオリンピックでレギュラーから外れることは覚悟していたのかもしれない。(LS北見というチームは、選手の入れ替え、循環は彼女の念頭にあったことを語っている)
カーリング聖地の北海道常呂町(北見市)出身の選手で世界を目指したい。
彼女は、地元出身の選手をリクルーティングし、地元企業スポンサーを探す活動をコツコツと続けていったという。
地元のシンボルとして愛されるチームを作ろうという思い。
地元やカーリング関係者、ファン以外は知らない話が、今回の躍進を支えるストーリーがあったという。
チームに地元出身の選手をリクルーティングしていく姿は、人気漫画「スラムダンク」に三井寿やリョータが戻ってきた姿を彷彿させる。(私世代にはたまらない漫画です)
時間をかけて、選手を集めて、コミュニケーションを深めていく本橋麻里選手は、もう、プロデューサーやコーチ的な存在になっていったのではないだろうか。
(途中で本橋選手自身の産休育休などもあり、チームを離れたことが各選手個人の成長を深めたという話もある)
でも、現役を引退したわけじゃないのに、なぜ補欠なんだ?
現役引退後、コーチに就任するという話は、普通の話。
まだ、力が衰えたとは言われない、本橋麻里選手がをなぜ、このリザーブという役回りを果たすのか。
パシュートのように、試合単位で選手を入れ換えてはいない。
レギュラー4人と補欠という関係性は維持している。
冷静に氷の状態や知恵をメンバーに伝えている姿は素晴らしいが、自分は氷の上に立たない。
本意はわからないが、彼女はパイオニアとして、自分が一歩引くことで、チーム全体のバランスや実力が発揮できると判断したのだと思われます。
レギュラーメンバーが、自分たちで考えて、試合に挑む姿を見守っている。試合前後では、しっかりとコミュニケーションを取っているはず。(もぐもぐタイム、など)
その表情が最高にステキに見える。チームのメンバーを信用しながら、ゲームを読んでいる。何が必要で、何が問題なのかわかっている。
夜、リンクの上で、ストーンの状況を確認するために、一人で投げていた彼女の映像は公開されていない。
試合中に、休憩タイム以外で、彼女が直接、メンバーに口を出している様子は少ない。
そこには、深い信頼関係があるのではないだろうかと考えた。
経験値の高い彼女に見守られていることで、安心感を与える。
存在感だけでチームや仲間を鼓舞する役割が、今回の本橋麻里選手が選択した道だという。
スポーツ選手は実力以上に世間で評価されることがある。
ルックス・発言・キャラクターなどが目立ってしまい、メディアに取り上げられることで、本来のアスリートとしての立ち位置と変わってしまう。
現役後、キャスターやレポーターなどになったり、芸能界で活躍するならば、戦略的にPRするためにエージェントをつけるのも悪くないでしょう。
彼女は、少女時代からカーリングで勝負をしつつ、自分たちが一過性の人気を誇り、その後、忘られてしまうという、マイナー競技の現実を身に染みて理解している。
ブームに浮かれてはいけない
自分たちが世界のトップクラスになれば、世間の見る目、評価は変わる。
そのために、彼女は、コーチボックスの中で、リザーブ(補欠)として試合を見ている。
もちろん、一緒に戦っているのだけれども。
今回、オリンピックをライブで見ていない自分が言うのはおこがましいけれども、存在感としては、「レジェンド葛西」より以上の異次元なオーラこそが、気になって仕方なかった理由だと気がつきました。
カーリング聖地の北海道常呂町(北見市)出身の選手で世界を目指したい。
LS北見(ロコ・ソラーレ)を立ち上げて8年。
自分が絶対的エースでなくてもチームとして勝つ選択をしたことで、彼女の描いていた夢は現実のものになったのではないだろうか。
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