「同一労働同一賃金」の未来に、どんな働き方があると思いますか?

「同一労働同一賃金」ってご存知ですか?

企業の人事担当者の方や、人材ビジネス関連の方、厚労省の方々以外だと、正直、よくわからないというものではないでしょうか?

複数の法律が絡んで設計されているので、正直、学んでいても複雑です。

詳しい内容については、厚労省発の情報、弁護士事務所などのサイトを検索して調べてみてください。

私は本質論として「同一労働同一賃金」そのものへの疑問を掘り下げてみます。

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いったい何が同一労働なのか?

同一労働同一賃金とは、同一の仕事(職種)に従事する労働者は皆、同一水準の賃金が支払われるべきだという概念です。

性別、雇用形態(正社員フルタイム、パートタイム、派遣社員など)、人種、宗教、国籍などに関係なく、労働の種類と量にあった賃金を支払う政策。

立派な政策だと、誰もが賞賛するような考え方だと思いませんか?

そもそも「同一労働」って何でしょうか?

同じ仕事をするAさん、Bさんがいたとします。

Aさんが1時間あたりでアウトプットできる価値は50,000円

Bさんが1時間あたりでアウトプットできる価値は5,000円

同じ仕事を同じ時間で働く二人には、10倍の生産性価値の差がある例です。

仕事内容は一緒、拘束時間も一緒なら、「同一労働同一賃金」ならば、時間単価はイコールとなります。

Aさんは、Bさんと対等な賃金では腹を立ててしまうのは間違いありません。

Bさんは、Aさんほどの生産性を出さなくても同じ賃金ならば頑張って働こうとは思いません。

結果として、双方の不満ややる気を喪失してしまうと感じませんか?

この「同一労働」って何を持って、決めるのでしょう。

経験・スキルとアウトプットによって、差をつけることを考慮しないのは、本当に今回の求めるゴールなのでしょうか。

もちろん、待遇と賃金の逆転現象などを改善しようという意図はわかります。

職場のことが一番わかっていて貴重なパートさんっていますから。

そのパートさんの待遇が改善されて、アップされるのは素晴らしい話。

ただ、「同一労働同一賃金」を悪用すれば、そのパートさんと一緒に働くフルタイムの正社員がいれば、給料をパートさんと同水準に下げるというケースだって予測できます。

「同一労働」の定義の決め方は難しくて、現状の差を埋めるということは大切です。

同一賃金を払いたくても払えない経営者もいる

同一賃金や待遇を一緒にしたら、経営者はどうなるのでしょうか。

ブラック企業だから、雇用形態で差をつけているというわけではありません。

同一労働同一賃金に揃えるとしたら、従業員一人一人の業務内容を細分化しないとできません。

非定型業務について、どうやって価値を測ればいいのかわかりません。

経営者が全ての従業員の待遇を同一労働同一賃金で進めていくと、改善してコスト増加(高水準に合わせる)になる場合と、コストカット(低水準に合わせる)に進む場合があります。

人件費コストがかさむと、企業経営における利益を大幅に減らしていきます。

年功序列を辞めて、実力主義で賃金を決めた上に、同一労働同一賃金を進めた結果、経営が苦しくなるとしたら、おそらく、雇用主としての労働者との関係を見直すかもしれません。

雇用関係を結ぶのではなく、個人との業務委託・フリーランス化を促す結果になるかもしれません。

経営者側も苦難の上、どんな判断をするのかは注視する必要がありますね。

結果として、どんな未来がくると予測する

成果物に対して対価を払うという流れを強化すると、経営者はフレキシブルに業務単位でアウトソーシングするように考え方を切り替えたとしたら、個人も正社員としての待遇を諦めて、複業時代に突入するかもしれない。

仕事を選んで、自分のできる得意分野をセルフマネージメントしながら、生きていこうとする世の中が訪れるかもしれない。

雇われる労働者は、完全にAIと戦うという意味で、低賃金化する正社員が増えるとしたら、安定感を大切にしたい人は何を求めるのか。

今の職業がなくなるという不安を煽るだけの話では終わらずに、誰もが働き方を変えなければいけない未来がやってくる。

10年後、自分がどんな働き方をしているのか、想像してみませんか。

その上で、個々人で少しずつ準備を始めましょう。

好きなこと、得意なことをやろうという風潮とシンクロしている感じがしませんか?

だからといって、「闇営業」をしてはいけませんからね。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。