「ほめ育てで脳は伸びる」とわかっていても子どもを叱ってしまう人へ

脳科学者の友田明美さんを知ってから「マルトリートメント」という概念・言葉が理解できるようになった人は私だけではないと思います。

え?「マルトリートメント」を知らない!

子育て・育児に関係ない方ならば仕方ないですが、養育中の親世代なら、知っておいたほうが良いかと思います。

以前、別の著書でも取り上げましたが、今回は、新刊の『実はあぶない! その育児が子どもの脳を変形させる』の書評を交えながらまとめていきます。

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子どもをほめて育てたくてもできない親ならば、自分たちが「マルトリートメント」なのです

子どもを育てるって、本当に大変なことです。

しかも、できるだけほめて育てたほうが良いと世間的には言われているものの、実際は、街中でも、子どもに向けて怒鳴っている母親、父親を見かけます。

言うことを聞かない、何度言ってもできない、など理由は様々ですが、しつけと称して、叱りつけて、怒っている姿。

家の中だと外の目に触れないので、虐待なども含めて、大きな問題を抱えています。

日本語が通じない身内といえば、自らの子どもですから、感情的になるのもわかります。

それらの子どもに対する大人の不適切なかかわりのことを、マルトリートメント と呼ぶのです。

この分野の専門家といえば、脳科学者の友田明美さんが有名です。

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どうしても、子どもをしっかりと育てたいと思うと、怒り、叱ってしまうもの

日本では、出生率が下がっているのに、子どもと親の関係で色々な問題が噴出しているのは、なぜなのでしょうか。

これは「孤育て」と言われる通り、共働き世帯が、必死に子どもと向き合う限られた時間の中で、ストレスをためていることが大きいのです。

3世代が同居していたり、地域が子どもを見守る余裕があれば、子育ての悩みは周囲のサポートが自然と受けられていました。

今は、この環境が難しく、地域で子育てサポート支援の施設や団体がいることでなんとか補っている状態です。

自分の子どもをちゃんと育てたいと思っても、思い通りにならないのが子どもという存在。

結果として、言葉がきつくなり、態度で示すことで、お互いの関係は崩れていきます。

怒り、叱るという行為が結果として、子どもの脳の様々な部分を萎縮させている事実を、友田さんが実績データをもとに語ると驚愕しますし、このままではいけないと、子育て中の親ならばヒヤリとさせられます。

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虐待はダメだけど、それ以前にも言葉の暴力だってある

私が子どもの頃、自分の父親は、私に対して言葉の暴力(本人は冗談のつもり)を浴びせられていた時期があります。

ある時、我慢に耐えられなかったので、

「いい加減にやめて欲しいです」

と正直に言いました。

利発だったという自慢ではなくて、自分の意思を勇気を振り絞って伝えました。

考えてみれば、あの父親の言葉も、度を越した状態にまで発展していたら、完全なる虐待の一歩手前だったと感じます。

私の脳が反逆を起こしたというか、強烈に我慢できずに自己主張をしたわけです。

私は、親から殴られたり、蹴られた経験は一度もありませんが、この言葉の暴力の記憶だけは残っています。

ニュースになるような大事件にまでなっていなくても、実は、どの家庭でも、潜んでいる問題だと私は予想します。

あなた自身も、虐待や言葉の暴力を子どもの頃、親から受けていませんでしたか?

子供の脳を萎縮させないためにも、ほめる頻度を増やそう!

友田さんは著書『実はあぶない! その育児が子どもの脳を変形させるのなかで、子どものほめ方を6パターンにまとめています。

 貢献や協力に注目する「わあ、助かった!」

「うれしいよ!ありがとう!」

■ 過程を重視する

「がんばったね」

「ここまでできたんだ、えらいね」

■ 成果の指摘をする

「ここは、とても良い出来だね」

「ここがすごく上手にできてるね」

■ 失敗を受け入れる

「がんばったのに残念だったね」

「あともうちょっとだったね」

■ 肯定的な表現をする

「気が小さいのではなく、慎重なんだよ」

「人より遅いのは丁寧だからだよ」

■ 君と私のメッセージを使う

「◯◯(子どもの名前)「は失敗と思っているけど、お母さんはすごく上手に見えるよ」

「◯◯は自分を弱虫と思っているけど、お父さんにはヒーローに見えるよ」

子どもをほめるって、特別に難しいことではなくて、さりげない優しさと眼差しにあるのだと思います。

子どもの脳を萎縮させないためなら、1日数回、このほめ方を実践しましょう。

きっと、子育て・育児中のパパ・ママなあなたのプレッシャーからも解放されますから。

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投稿者プロフィール

安斎 輝夫
安斎 輝夫
【サードプレイス】ブロガー 、安斎輝夫。長年サラリーマンとして家庭と職場だけの生活に疑問を持ち、2017年から「サードプレイス」を研究・実践し、人と人をつなぐコネクターな存在になろうと決める。
Expand your life with energy and support. というミッションを定めて、人生を一緒に拡張していける仲間を増やすために活動を展開。月1回のリアルなイベント「サードプレイス・ラボ」の運営するリーダー(主宰者)。また、6人で執筆する、週刊「仲間と一緒にワクワクしながら、大人が本当の夢を叶える!サードプレイス・メルマガ」(まぐまぐ)の編集長。Facebookページおよびグループの「サードプレイス・ラボ」も運営中。